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カブキブ!
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Studio DEEN |
歌舞伎を愛する高校生・黒子クルスが主人公。学校に歌舞伎部がないため、自分で部活を立ち上げることを決意する。黒子は歌舞伎部の創設に向けて、まず部員集めに奔走する。伝統芸能を次世代に継承しようとする青年の奮闘を描いた作品。
作品概要・あらすじ
あらすじ
歌舞伎を深く愛する高校生・黒子クルスは、入学した高校に歌舞伎部がないことを知り、自ら部を創設することを決意する。メンバー集めに奔走するクルスは、個性豊かな仲間たちと少しずつ部を形にしていく。伝統芸能・歌舞伎の奥深い魅力を次世代へ繋ごうとする若者たちの青春と成長を描いた、温かみあふれる部活動アニメ。
みどころ・魅力
① 歌舞伎という珍しいテーマの青春群像劇
アニメでは稀な「歌舞伎」を題材に据えた作品で、伝統芸能の所作・演目・用語が自然なかたちで描かれる。難しく感じがちな歌舞伎の世界を、高校生の視点を通してわかりやすく、かつ本格的に紹介しており、知識ゼロでも楽しく観られる。
② 個性豊かなキャラクターたちの関係性
主人公クルスをはじめ、歌舞伎に縁のあるキャラクター、まったく素人のキャラクターなど多彩な人物が登場する。それぞれが抱える事情や葛藤が丁寧に描かれており、部活動ならではの仲間との絆や成長の物語として感情移入しやすい構成になっている。
③ 落ち着いたテンポと温かみのある日常描写
激しいドラマや競争よりも、日常のやりとりや稽古の積み重ねを丁寧に描くスローペースな作風が特徴。喧騒を離れた穏やかな雰囲気が心地よく、日常系アニメが好きな視聴者や、ゆったり観られる作品を探している人にとくにおすすめできる。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 米田和弘 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 中村能子 |
| 原案キャラデザ | |
| キャラクターデザイン | まじろ |
| 音響監督 | 長崎行男 |
| OP | 下野紘「Running High」 |
| ED | カブキブ・ロックス「お江戸-O・EDO-」 |
| ED | 下野紘「Running High」 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信に引っかかって、タイトルで二度見した。「カブキブ」。歌舞伎部、か。高校生が歌舞伎部を立ち上げるアニメ、2017年。なんでそんなもの作ったんだ、という好奇心で1話だけのつもりで再生したのを覚えている。
最初は「部活アニメの珍しいバリエーション」くらいのつもりで見ていた。伝統芸能×青春、みたいな組み合わせはたまにあるけど、たいていは「難しそうなのに頑張る子が感動させてくれる」路線になりがちで、少し身構えていた。ところが序盤の空気感が思ったより軽い。主人公が歌舞伎に本気でのめり込んでいるのに、そのテンションを無理に周りに押しつけない塩梅が、思いのほか見やすかった。2回目に見たとき気づいたのは、主人公の「好き」の密度が異様に高いくせに、声高に語らないように設計されているということで、そのさじ加減がこの作品の肝だったんだと思う。
「好き」を叫ばない人間の方が、結局は人を巻き込む
部活立ち上げもの、という括りで見るとこの作品は少し変わっている。たいていこの手のアニメは、情熱的な主人公が熱弁を振るって仲間を口説く場面がクライマックスになる。ところがカブキブ!の黒子クルスは、歌舞伎への愛情が誰よりも深いくせに、基本的に押しつけがましくない。「見たら絶対好きになる」という確信は持ちつつ、相手のペースを待つ奇妙な余裕がある。
これが単なる性格設定の話ではなく、作品全体のテーマになっていると思う。歌舞伎というのは、現代の高校生にとってほとんどの場合「縁がないもの」だ。難しそう、古臭い、入口がわからない。そういう距離感のある文化を扱うとき、作品が選んだのは「布教」ではなく「感染」だった。主人公が楽しんでいる姿を見せる。演じることで何かが変わる瞬間を切り取る。それを繰り返すうちに、気づいたら周りが動いている。
島﨑信長が演じる丹羽花満というキャラクターが、この構造を体現している役どころだと思う。島﨑信長は内側に熱量を溜めながら表面を静かに保つ演技が得意で、カブキブ!ではそれが非常にうまく機能している。「好きだと言わずに好きを伝える」という難しい仕事を、声の質感だけでやってのける場面がいくつかあった。
前野智昭演じる遠見連、逢坂良太の阿久津新、梅原裕一郎の村瀬とんぼ——それぞれがクルスの熱量に引っ張られる過程が、強制でも説得でもなく「気が変わった」という感じで描かれている。甲斐田裕子の浅葱芳は立場上やや距離を置く役割で、その抑制がまたちょうどいいカウンターになっていた。
伝統文化をテーマにしたアニメが陥りがちな「継承の重さ」みたいな重苦しさが、この作品にはあまりない。それが物足りないという評価もあり得るけど、むしろ「軽さで入口を作る」という戦略として意図的に見える。門戸を広げることの方が、深刻に語ることより難しい場合がある。
特に刺さったシーン
序盤で、まだ歌舞伎に興味がなかったキャラクターが初めて舞台に触れる場面がある。説明でも説得でもなく、ただ「見せる」だけの構成で、そこで空気が変わる瞬間の描き方がよかった。台詞ではなく間と動きで見せるので、視聴者側もそのキャラクターと同じタイミングで「あ、これは面白いかもしれない」と引き込まれる設計になっている。
島﨑信長の演技で印象に残っているのは、緊張をあえて声に乗せずに抑えて、その分だけ後の解放感が際立つ場面。「落ち着いているように見えるが実は全力」という二重構造を声だけで表現するのは地味に難しいはずで、それを自然にやっていた。梅原裕一郎の村瀬とんぼも、ヘラヘラしているように見えて要所でちゃんと締まる声の使い方が好きで、軽くなりすぎないバランスに貢献していたと思う。
読んで見たくなったら——『カブキブ!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 部活立ち上げ・仲間集めの過程が好きな人(説教くさくない版を求めている人)
- 日本の伝統文化に漠然と興味はあるが入口がわからなかった人
- 島﨑信長・前野智昭・逢坂良太あたりの演技を追っているオタク
- テンポが穏やかで、日常系寄りのアニメが好きな人
- 「熱血でないけど本気」な主人公が好きな人
合わない人
- スポ根・熱血・クライマックスの爆発力を期待している人
- 話の密度や展開の速さを重視している人
- 歌舞伎の知識をしっかり学べるドキュメンタリー的な内容を期待している人
- 競技や大会での勝ち負けといった明確な目標軸がないと物足りない人
次に見るなら
響け!ユーフォニアムは、吹奏楽という「やる人は本気、知らない人には縁遠い」世界を高校生が全力で掘り下げる作品。カブキブ!と同じく「文化部の本気」を丁寧に描いていて、こちらはより競技色が強い。熱量の質が似ている。
ハチミツとクローバーは直接の類似ではないが、「好きを押しつけない人間の感情」の描き方が近い。青春の空気感と、何かに本気な人間の静かな重さが好きなら合うはず。
昭和元禄落語心中は同じ伝統芸能テーマで、落語の世界を正面から掘り下げた作品。カブキブ!より重く、大人向けだが、「芸の伝承と愛着」というテーマが好きなら次のステップとして。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
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よくある質問
まとめ
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