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奇異太郎少年の妖怪絵日記 女難の祭日
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Creators in Pack |
喜多郎少年の妖怪絵日記の未放映第13話。幸運の女神エロスの影響で、喜多郎は典型的なエッチ漫画のトロープに巻き込まれる。しかし彼は幸運を感じず、女性の妖怪との間で起こることすべてを避けようとする。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人気アニメ『奇異太郎少年の妖怪絵日記』の未放映エピソードを映像化したスペシャル作品。ある日、幸運の女神・エロスが奇異太郎のもとに現れ、「幸運をもたらす」と宣言する。それ以来、奇異太郎のまわりには女性の妖怪たちが次々と登場し、まるでお色気漫画の定番展開のような状況が繰り広げられることに。しかし本人はそれをまったく「幸運」と感じることができず、ひたすら状況を回避しようとする。コメディとファンタジー、ほどよいセクシーさが絶妙に混在した、ファン必見の番外編。みどころ・魅力
① テレビ未放映の「幻のエピソード」が見られる
本作はテレビ放映されなかった第13話を映像化したスペシャル。「なぜ放映されなかったのか」という背景も含め、シリーズファンにとって特別な一本です。本編を知っていると、より深く楽しめる作りになっています。② お色気クリシェを逆手に取ったシュールなコメディ
「幸運の女神の加護」によって巻き起こる展開は、お色気漫画の定番トロープそのもの。しかし主人公・奇異太郎が一切喜ばずひたすら回避しようとする姿が、定番パターンをシュールな笑いに変換しています。③ 妖怪×お色気という和風異色ミックス
和風妖怪の世界観にラブコメ・お色気要素を自然に組み込んだ作風はこのシリーズならでは。女性の妖怪たちが繰り広げる奇想天外な騒動は飽きのこない展開が続き、コメディとファンタジーどちらの目線でも楽しめます。キャスト・声優一覧










感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「女難の祭日」というタイトルに引っかかった。それだけで内容がだいたい読めるし、読めた通りの内容だったとしても怒れない気がした。TVシリーズを見終えて「未放映13話がある」と知ったとき、探す前からすでに少し満足していた。
最初に見たときは、「これはそういう回だな」という確認作業に近かった。奇異太郎くんが女性妖怪たちに次々と巻き込まれる構造で、地上波で流せなかった理由もおおよそ察せられる。TVシリーズにも似たテイストの回はあったし、サプライズはほとんどなかった。
ところが2回目に見ると、それが前提として組まれているような節がある。「お約束」を全力でやりながら、奇異太郎くん本人はずっとそれを迷惑そうにしている。笑いを追っているうちに通り過ぎていた部分が、2周目では骨格として見えてくる。
「巻き込まれたくない主人公」が成立するのは、世界が女難のお約束で動いているから
奇異太郎くんは嫌がっている。これがこの作品の核心だと思う。
幸運の女神エロスの影響で、典型的なエッチ漫画のトロープが次々と発動する。雪娘に引き留められ、狐面の女に絡まれ、雪母に場の空気を作られる。そういう展開を好む視聴者が「いいじゃないか」と思う場面を、奇異太郎くんは一貫して嫌がって回避しようとする。
普通のエッチコメディなら主人公は照れながらも状況を享受するか、少なくとも心のどこかで喜ぶ。しかしこの作品の奇異太郎くんはそうじゃない。女性妖怪たちに対してむしろフラットに接していて、「ハプニングを楽しむ」という回路が最初から見当たらない。TVシリーズを通してそういうキャラクターだが、このSP回でより鮮明になる。
ここで五十嵐裕美さんの演技が効いてくる。声優と夜あそびでのMC印象とは正反対に、声のトーンは低く、落ち着いていて、困惑を叫ばずに維持し続ける。テンションを上げない。それが「お祭り騒ぎの中でひとりだけ冷静な人間」という構図を完成させている。
視聴者は「お約束展開」を楽しみに見ているのに、主人公はそれを拒否する。視聴者と主人公のベクトルがずれている。その「ずれ」そのものが笑いの発生源になっている——これはジャンルコメディとして、かなり正直な設計だと思う。
「女難の祭日」というタイトルが好きなのは、そういう構造が一言に圧縮されているからかもしれない。「祭日」は周囲にとっての話であって、奇異太郎くんにとってはただの厄日なのだ。祝祭と被害が同じ出来事を指している。そこにこの作品の笑いの源泉がある。
特に刺さったシーン
狐面の女が絡んでくるシーンで、喜多村英梨さんの声の使い方が面白かった。妖艶さを出しながら、どこかおかしみも混じっている。「お約束をやらせにきた存在」として動くキャラクターに、それと分かって演じているような余裕がある。出演作250本超のキャリアを積んだ声優さんだからこその、ほんの少しの遊びを感じた。
大原さやかさん演じる雪母は、落ち着いた声のままで場の空気を整えてくる。その存在感が本編の「女難感」を底上げしている。長縄まりあさんの雪娘は、声優と夜あそびでのMCイメージとは別のキャラクターで、このギャップがTVシリーズを知っているファンには地味な楽しさになっている。
笑いがいちばん立っていたのは、奇異太郎くんが「これは回避できる」と踏んだところで予想通りに回避できなかった一連の流れ。ジャンルのお約束への愛情と、そのお約束へのほどよい距離感が同時に出ていた。未放映回として存在することの意味が、あのシーンあたりに集約されていると思う。
読んで見たくなったら——『奇異太郎少年の妖怪絵日記 女難の祭日』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズを全話見ていて、もっと見たかった人
- エッチコメディのお約束展開を楽しみながら、それをメタ的に消費するユーモアも好きな人
- 喜多村英梨さん・大原さやかさん・長縄まりあさん・五十嵐裕美さんの演技を追っている人
- 未放映回・Blu-ray特典回・SP盤を掘る習性がある人
- 妖怪フォークロア的な要素が薄味でも添えてあれば満足できる人
合わない人
- TVシリーズを見ていない人(キャラクターへの思い入れがないと文脈が半分抜ける)
- 本格的なエッチアニメとして期待して見ると方向が違う
- 「こういう回だな」で30分を消費することに抵抗がある人
- コメディより妖怪描写の深掘りを求める人
次に見るなら
このSPだけ先に見ても文脈が薄い。TVシリーズ本編の奇異太郎少年の妖怪絵日記から入るのが前提になる。
妖怪×日常コメディという軸でいえば、夏目友人帳が近い構造を持っている。雰囲気はまったく違うが、「主人公が妖怪の都合に振り回される」という根っこが共通していて、あちらを好きなら奇異太郎くんの受け身感にも違和感なく入れると思う。
エロス系コメディの文脈で好きならモンスター娘のいる日常が近い空気感を持っている。種族ギャップのある女性との接触ドタバタという構造で、お約束展開を積み重ねながらメインキャラクターが振り回され続けるスタイルも似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『奇異太郎少年の妖怪絵日記 女難の祭日』は、dアニメストアで視聴できます。未放映だったスペシャルエピソードということもあり、シリーズファンはもちろん、妖怪×コメディ×お色気というユニークな組み合わせに興味がある方にもおすすめの作品です。dアニメストアの配信ラインアップからぜひチェックしてみてください。