この男子、人魚ひろいました。

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2012この男子、人魚ひろいました。

この男子、人魚ひろいました。

★ 3.4 / 5.0ファンタジーラブコメ
放送年2012年
フォーマットOVA
話数1話
原作オリジナル
制作CoMix Wave

「この男シリーズ」の第2弾OVA 亡き祖父の写真が海に落ちたため、深く考えずに海に飛び込んだシマ。溺れかけていたところを、奇妙な見知らぬ人に救われる。その人物は腰から上だけが人間という、常識外れな存在だった。シマにとって、この予期せぬ出会いがもたらす運命の展開が始まる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

亡き祖父の形見である写真が海に落ちてしまい、深く考えずに飛び込んだシマ。溺れかけた瞬間、腰から上だけが人間の姿をした不思議な存在に救われる。常識をはるかに超えた”人魚”との突然の出会い。戸惑いながらも距離を縮めていく二人の、静かでどこか温かい関係の始まりを描いた「この男シリーズ」第2弾OVA。

みどころ・魅力

① 水彩画のような独特のビジュアル表現

本作はアニメーション制作会社「DLE」によるシリーズ作品で、手描き感あふれる繊細なアートスタイルが特徴です。海と人魚というモチーフに合わせた淡く幻想的な色使いが、短編ながらも世界観に強い没入感をもたらしています。

② 説明を省いた”間”で語る静かなラブコメ

セリフや説明に頼りすぎず、キャラクター同士の表情や仕草で感情を丁寧に積み上げていく演出が秀逸です。人間と人魚という非現実的な組み合わせでありながら、関係性の変化がごく自然に感じられる絶妙なバランスが魅力です。

③ 短編でも完結する凝縮された物語

OVA1本という短い尺の中に、出会い・葛藤・心の変化がしっかり収められており、見終えた後に余韻が残ります。「この男シリーズ」を初めて観る方にも入りやすい独立した構成で、シリーズ入門作としても最適です。

キャスト・声優一覧

イサキ
イサキ
メイン
緑川光
川内洲
川内洲
メイン
梶裕貴
舟入
舟入
サブ
福山綾夏

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スタッフ

監督山本蒼美
ED緑川光「海より蒼く」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「この男シリーズ」を追いかけ始めたのは確かだが、正直なところ2作目のこれは後回しにしていた。タイトルが「人魚ひろいました」で、なんか軽そうだなと思っていたからだ。実際に見たら、軽くはなかった。OVA全体を通して30分ちょっと、その短さの中に「なぜここで会ったのか」という問いがずっと通奏低音みたいに流れている。シリーズの1作目から続けて見ると余計にそれが際立つ。人外×人間という構図は全作に共通しているのに、水中という舞台がこれだけ孤独感と相性がいいのかと、2周目で初めて気づいた。

亡き祖父の写真が海底に落ちた夜——「代替不可能なもの」を探す話

この作品のテーマを一言で言うなら、「替えのきかないものを探しに行ったら、替えのきかない出会いをした」ということだと思う。川内洲が海に飛び込む動機は実に些細というか、衝動的だ。亡くなった祖父の写真が落ちた——それだけで深夜の海に入る。合理的ではない。でもその「合理的でなさ」こそがこのシリーズ全体を貫く論理で、損得で動いていないときにしか起こらない出会いがある、という話の骨格がここでも機能している。

イサキという存在は、腰から下が魚という人外であることよりも、「海のほうにしかいられない存在」という点が重要だと思う。人間の側に完全には来られない。川内洲も海の中には完全には入れない。この二人が出会える領域は、波打ち際のような曖昧な場所だけで、そこが唯一の接点になっている。これは「届くか届かないかの距離感」を描く話として読むと、テーマの彫りが深くなる。

短いOVAなので説明的なシーンはほとんどない。それが逆に機能していて、視聴者が「なぜこの二人なのか」を勝手に考え続ける余白になっている。祖父の写真を取り戻せたのかどうかさえ最後まで曖昧なまま終わる作品で、でもそれでいい。失ったものを探しに行って、別の何かを見つけてしまう話は、答えを出すより「見つけてしまった」感触のほうが大事だから。

特に刺さったシーン

緑川光がイサキとして初めてまともに声を出す場面が、このOVAで一番好きな箇所だ。それまで海の中でほとんど無言に近い状態で川内洲を引っ張っているだけなのに、水面に出た瞬間の発話が——緑川光の声の質感として——「人間の声に慣れていない何か」に聞こえるように調整されていて、二周目でそこに気づいたときに少し鳥肌が立った。長年のキャリアで得意としている「穏やかだが底の見えない声」がこのキャラクターと恐ろしいくらい合っている。

梶裕貴の川内洲は対照的に、最初から感情が表に出ている。海に飛び込む直前の「深く考えずに」という状態が声の荒さに出ていて、イサキと対面してから徐々に落ち着いていく変化が、台詞の量が少ない中でちゃんと伝わってくる。声優二人の対比でドラマを作っているという意味では、脚本よりキャスティングが語っている部分がかなり大きいOVAだと思う。

読んで見たくなったら——『この男子、人魚ひろいました。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「この男シリーズ」を1作目から追っているコアファン
  • 人外×人間の距離感を描く作品が好きな人
  • 説明の少ない余白系の短編アニメを好む人
  • 緑川光梶裕貴どちらかのファンで30分なら試せる人
  • コラージュ風・手描き感の強い独特なアニメーション表現が好きな人

合わない人

  • 明確な起承転結と解決を求める人(この作品は答えを出さない)
  • シリーズ未見でいきなりこれから入ろうとしている人(1作目から見るほうが確実に刺さる)
  • 30分で「完結した物語」を期待している人
  • ファンタジー設定のリアリティを気にするタイプ(人魚の設定に深掘りはない)

次に見るなら

同じ「この男シリーズ」のこの男子、宇宙人と戦えます。はシリーズの1作目で、人外との出会いという構造が共通している。こちらが先の方が文脈はつかみやすい。コラージュアニメーションの雰囲気がどこまで自分に合うか試すには最適な入口で、合えば人魚の話も倍速で入ってくる。

海がきこえるは1993年のスタジオジブリ製作TVスペシャルで、「海」という舞台装置が孤独や取り返しのつかなさと結びつく感触が近い。OVAの短さとは全く違う尺だが、水辺に記憶が結びつくドラマとしての共鳴がある。どちらも知名度の割に語られ方が地味なのも似ている。

完全に毛色は違うが、たまゆら(OVA版)も「亡き人との記憶が現在の行動を動かす」という構造を持っていて、川内洲が祖父の写真を探しに海に入る衝動性と、どこかで呼応する。こちらは穏やかで音楽の使い方が丁寧なので、人魚OVAの後に気分を落ち着けたいときに向いている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『この男子、人魚ひろいました。』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで現在視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用でき、スマートフォンやテレビなどさまざまなデバイスに対応しています。短編OVAのためサクッと視聴できますので、気になった方はぜひお手軽にチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 『この男子、人魚ひろいました。』はどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。いずれも月額プランへの加入が必要ですが、無料トライアルを利用すれば初月無料で視聴できる場合があります。
Q. 「この男シリーズ」とはどんなシリーズですか?
A. 男性同士の恋愛模様を描いたファンタジー系OVAシリーズです。各作品は独立した物語なので、どこから視聴しても楽しめます。幻想的なビジュアルと静かな感情描写が共通の魅力です。
Q. 上映時間はどのくらいですか?
A. 本作はOVA短編作品で、約25〜30分程度でご覧いただけます。隙間時間にも気軽に視聴できるため、アニメをあまり観ない方にもおすすめです。
Q. BL(ボーイズラブ)要素はありますか?
A. はい、本作は男性同士の関係性を中心に描いた作品です。ただし過激な描写はなく、心情や雰囲気を大切にした穏やかなトーンで描かれているため、BL初心者の方にも入りやすい内容です。

まとめ

『この男子、人魚ひろいました。』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで現在視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用でき、スマートフォンやテレビなどさまざまなデバイスに対応しています。短編OVAのためサクッと視聴できますので、気になった方はぜひお手軽にチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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