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殺し屋さん The hired gun
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Opera House |
日本最高の殺し屋と自他ともに認める主人公が、「仕事があれば何でも殺す」がモットー。しかし「殺す」対象は夏休みの宿題から家事まで拡大している。殺し屋は決して標的を殺すのに失敗しないが、狙わずとも決して外さない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
日本最強と名高いプロの殺し屋を主人公に描く、ブラックコメディ短編アニメ。「仕事であれば何でも殺す」というプロ意識を持つ彼だが、その「殺す」対象はいつしか夏休みの宿題・家事・眠気といった日常の諸々にまで拡大している。どんな標的も仕留める圧倒的な実力を持ちながら、ゆるくズレた日常を送る殺し屋の奇妙な日々を、短いテンポで描き出す。みどころ・魅力
① 「殺し屋」という設定とゆるい日常のギャップ笑い
最強の暗殺者が宿題や家事を「仕事」として処理しようとするシュールさが最大の笑いどころ。殺気立った表情のまま日常業務をこなすギャップは、短編ならではのテンポで小気味よく刻まれ、1話あたり数分でもしっかり笑えるコメディに仕上がっています。② 外さない男が生む謎のシュールな緊張感
「狙わずとも決して外さない」という設定が、日常シーンにじわじわした緊張感を生み出しています。ギャグでありながら”何かが起きそう”な空気が抜けないのは、スリラー要素を上手く活かした構成の妙。笑いと緊張が同居するバランスが癖になる一作です。③ サクッと見られるTV_SHORT形式
1話完結の短編フォーマットのため、スキマ時間にちょうどいいボリューム感。深く考えずに気軽に流せる一方、毎回ピリッとしたオチがあるので見ごたえも十分。アニメをあまり見慣れていない方にも入りやすい構成です。キャスト・声優一覧










スタッフ
| 原案キャラデザ | 春輝 |
|---|---|
| OP | Mix Speaker’s,Inc.「the end」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルの「さん」がいい。「殺し屋さん」。敬語をつけてしまう感じ、なんとなく日常系っぽい空気を感じて手を伸ばした。2013年のTV短編アニメ、12分以下の短い尺のやつ。最初はどうせゆるゆるした4コマ原作のやつだろうと思いながら第1話を再生したら、全然そんな話じゃなかった。日本最高の殺し屋という自称でも他称でもある主人公が、「夏休みの宿題を殺す」「家事を殺す」とかで依頼を受けている。概念を殺してる。2回目に見たとき気づいたんだけど、主人公が依頼を断る場面が一度もない。どんな「ターゲット」でも必ず仕留める。それが宿題でも。
「仕事に徹する男」が概念を殺すとき、笑いと怖さが同じ顔をする
この作品、一見するとバカコメディに見えるし、実際バカコメディなんだけど、見ているうちにじわじわ気味悪くなってくる構造がある。殺し屋が「夏休みの宿題」を依頼として受けて、淡々と処理する。そこには何の迷いもなく、感情もなく、ただプロとして遂行するだけだ。その「プロとして遂行するだけ」という姿勢が、対象が人間のときと概念のときで一切変わらない。ここが面白い。
通常のコメディだったら、「こんな依頼……」と主人公が戸惑ったり、照れたり、内心ツッコミを入れたりする。ところがこの殺し屋には一切それがない。ゼロだ。宿題を殺すのも、家事を殺すのも、彼にとって等価なのかもしれないし、等価にしか見えないように振る舞っているだけかもしれない。そこが観客にとって判定できない構造になっていて、その曖昧さがずっと続く。
「何でも殺す」というモットーは、実は能力宣言ではなく倫理の不在の表明だと思う。標的を選ばないということは、価値の優劣をつけないということだ。それは一種のニヒリズムで、短編アニメのギャグとして消費するには少しだけ重い芯が入っている。でも重くなりすぎないのは尺のおかげで、深刻になる前に話が終わる。この短さは構造的な武器だった。
櫻井孝宏が佐々木竜一を演じているんだが、彼の声の「静けさ」がこのバランスを支えている。絶叫しない、崩れない、感情を表に出しすぎない。あの低体温な声でどんな依頼も受け入れる台詞を言われると、笑えるのか笑えないのか一瞬わからなくなる。それが狙いだったとしたら、キャスティングとして正確だった。
特に刺さったシーン
序盤、依頼人が恐る恐る「こんなことを頼んでいいのか」という空気でやってくるシーンがある。普通の殺し屋ものなら重い沈黙と緊迫感が来るところに、全然違う種類の依頼が出てきて場が崩れる、あの間の取り方がうまかった。藤原啓治さんのゴロー役は、その場のバランサーとして機能していて、重さと軽さの温度調節をやっていた印象がある。藤原さんは「真剣にふざける」芝居が本当にうまくて、このタイプの作品に不可欠な役者だったと改めて思う。
あと藤田咲さんの「父の仇女」という役名がすごい。役名がもうギャグだ。でもその役名で出てきて、ちゃんと芝居として成立させているのが面白かった。大川透さんのデカ長も、刑事という設定がそのまま笑いの素材になりながら、ちゃんと機能しているキャラクターだった。短編でここまで声優陣を揃えてくるの、予算どこから出たんだという気持ちが2回目以降に毎回来る。
読んで見たくなったら——『殺し屋さん The hired gun』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テンションを上げずに笑えるシュールなギャグが好きな人
- 短編アニメを「隙間時間に1本」として使いたい人
- 櫻井孝宏の低体温演技を好む人
- 「概念を殺す」という発想に「あ、わかる」と思える人
- 日常系とバイオレンス系の交差点に面白さを感じる人
合わない人
- しっかりした起承転結を求める人(尺が短すぎる)
- ギャグは明確に笑いどころがある方がいい人
- 2013年当時のフラッシュアニメ的な作画感が気になる人
- 配信がdアニメストア限定なので環境が合わない人
次に見るなら
殺し屋の日常系コメディという方向なら「さすがの猿飛」……ではなく、もう少し近い空気感で言うと「組長娘と世話係」あたりが同じ「物騒な設定を日常に落とすと笑えるよね」系のギャグ。ジャンルが交差するところに笑いを置く構造が共通している。
短編アニメとして「尺の短さを武器にしている」という点では「てーきゅう」シリーズが参照点になる。会話のテンポと密度で勝負するタイプで、殺し屋さんの「静かなおかしさ」とは真逆のベクトルだが、短編アニメの可能性という意味では並べて見ると面白い。
「プロが概念を処理する」という構造の笑いが好きなら「はたらく魔王さま!」もあり。魔王が現代日本でバイトをするという設定で、能力と仕事の落差から笑いを作る点が近い。こちらはフルサイズなのでボリュームも全然違うが。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『殺し屋さん The hired gun』はdアニメストアで視聴できます。シュールなギャップ笑いが光るTV_SHORT作品で、短い尺でテンポよく楽しめるブラックコメディです。アクション・コメディ・スリラーが絶妙に混ざり合った独特の世界観をぜひdアニメストアでお試しください。