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魔王城でおやすみ
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Doga Kobo |
昔、人間と悪魔が共存する世界で、魔王が人間の姫君を城に囚える。姫の臣民は嘆き悲しむが、一人の勇者が「姫救出作戦」を率いることになる。しかし姫シアリスは、勇者の到来を待つ間、良い睡眠を求めているだけだった。
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配信状況まとめ
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| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
人間と魔族が共存する世界。魔王デマウロスは人間の姫・シアリスを城に囚え、勇者ダイアゴンの討伐を待ち構える。しかし姫は、救出を待つ間ただひたすら「快眠」を追い求めていた。魔族たちを翻弄しながら寝具やぬいぐるみを確保しようとする姫の奮闘と、振り回される魔王城の住人たちのドタバタを描いたファンタジーコメディ。みどころ・魅力
① 「囚われの姫」という設定の完全なる裏切り
救出を待つ身なのに、姫が城内を我が物顔で動き回り魔族をこき使う様子は痛快そのもの。「守られるべき存在」という王道ファンタジーの前提を笑いに変える発想が秀逸で、第1話から最後まで安定してテンポよく楽しめる。② 魔王城の住人たちとの奇妙な関係性
当初は警戒していた魔族たちが、姫の無邪気な行動に次第に振り回されていく様子が微笑ましい。悪役のはずのキャラクターたちがどこかシアリスを心配し始める構図が、作品全体に独特の温かみをもたらしている。③ 睡眠へのこだわりが生む一話完結のギャグ
「良質な睡眠」という一点に全力を注ぐ姫の行動原理がブレないため、どのエピソードも明快でわかりやすい。ショートコメディ的な構成でサクサク視聴でき、気軽に楽しみたいときにぴったりな作品。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 山﨑みつえ |
|---|---|
| シリーズ構成 | 中村能子 |
| キャラクターデザイン | 菊池愛 |
| 音楽 | 橋本由香利 |
| 美術監督 | 中村千恵子 |
| OP | 水瀬いのり「快眠!安眠!スヤリスト生活」 |
| ED | オレサマ「Gimmme!」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「姫が囚われる」「勇者が助けに行く」という設定で、一ミリも冒険活劇をやらないアニメ。それを知ったのは配信でサムネを見たときで、シアリス姫のぐったりした顔が妙に気になって再生したのが始まりだった。最初の5分で「あ、これは睡眠アニメだ」とわかった。わかって、妙に安心した。
1回目は流し見で終わった。コメディとして笑うというより、見ながら自分がうとうとしていた。2回目を見たのは疲れた平日の夜で、そのときはじめて細部が見えた。魔王城の内装の作り込み、魔王タソガレ(松岡禎丞)の「姫に振り回されながら内心楽しそう」な声のトーン、シアリス姫が素材を調達する手口の丁寧さ。笑えるというより、「よくできているな」と思う作品だった。癒し枠と呼ぶには正確すぎる。
「目的」を手放した人間だけが本当にくつろげる、という話
表向きは「姫が快眠を求めて魔王城を改造するコメディ」だが、見るたびに引っかかるのはそこではない。この作品が静かに描いているのは、目的から切り離されたときにだけ人は本当に休めるという、地味に重たいテーマだと思っている。
勇者(と視聴者)にとってシアリス姫は「救出される対象」であり、物語の目的地だ。ところが当の姫本人は、救出されることにまったく意味を置いていない。寝たい、快適に眠りたい、それだけ。姫を軸に置くと、「救出」という目的そのものがずれてくる。目的の枠組みから一人だけ降りている人間が、一番生き生きしているという構造だ。
魔王タソガレも、ケル(石上静香)も、ハーピィ(大橋彩香)も、どこかで「役割」を背負っている。魔王であること、部下であること、敵であること。その役割に縛られているほど、姫のマイペースさにぐらつく。水瀬いのりが演じるシアリス姫の声には、緊張感がほぼない。芝居の呼吸が一貫してゆるく、それがキャラクターの「目的から自由である」感覚をそのまま体現している。
単なる脱力系ギャグアニメではなく、「役割と目的に縛られた人間が、役割を持たない人間に振り回される話」として見ると、この作品はかなり精度が高い。魔王城という閉じた空間が舞台なのも、その外側の「勇者と姫の物語」をわざと見えなくするためだろう。枠の外を描かないことで、枠の中の濃度が上がっている。
特に刺さったシーン
姫が素材集めのために城内を歩き回るシーンが全般的に好きなのだが、特に魔物たちの扱いが絶妙だった。敵として配置されているはずの連中が、姫と接触するたびに微妙に懐柔されていく過程がじわじわくる。高橋伸也が声を当てるゴブリン系の手下たちの「困惑→なんか手伝ってしまう」の流れは、繰り返し見ると毎回小さく笑ってしまう。芝居としても台本としても、ちゃんと積み上がっている。
水瀬いのりの演技で印象的なのは、姫が「ちゃんと策略を実行しているのに、声は終始のんびりしている」という矛盾の処理だった。計算高いことをやっているのに緊張感がゼロ、という温度感は声だけで成立させるのがかなり難しいはずで、2回目に見たときその精度に気づいて少し驚いた。松岡禎丞の魔王も、「威厳を出したいのに姫に負け続ける」という役どころを、怒りではなくため息ベースで演じているのが合っていた。
読んで見たくなったら——『魔王城でおやすみ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「何も起きない」を肯定できる人。ギャグのテンションが低めでも問題ない人
- 日常系・癒し枠として「今夜寝る前に見るもの」を探している人
- ファンタジーの設定が丁寧に作り込まれているのを細部で楽しめる人
- 声優の芝居を「空気感」として受け取れる人
合わない人
- コメディにテンポと爆発力を求める人。このアニメは笑いが静かに積み上がる
- ストーリーが動くことを期待している人。基本的に何も解決しないし、勇者も来ない
- 「主人公が何かを成し遂げる」という達成感が欲しい人にはほぼ何も起きない
次に見るなら
「姫が自由すぎる」という方向性が好きなら、乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…が近い。こちらも「物語の役割」から逸脱していく主人公が中心で、テンポも温かみも似ている。
「魔王城の日常」という閉じた世界観と緩いコメディが合っていたなら、このすばらしい世界に祝福を!も試す価値がある。ファンタジー世界でひたすらドタバタしているが、緊張感の低さという意味では似た空気がある。
声優の芝居や音づくりを楽しみながら見ていたなら、よつばと!系統の「日常の質感」を丁寧に作ったアニメとしてスローループあたりも合うかもしれない。「何も起きないが、丁寧」という作品を探している人向け。
よくある質問
まとめ
「魔王城でおやすみ」はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。主要な動画配信プラットフォームで広く視聴できるため、すでに契約中のサービスからすぐに楽しめます。各サービスの無料トライアルを利用すれば、無料で視聴できる可能性もあります。
