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なんだろう
| 放送年 | 1992年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
巨大な目を持つ小さな緑色のブタが登場するテレビCM。タイトルの「ナンダロウ」は、製作者たちもそれが何の生き物なのか本当には知らなかったことを示唆している。しかし日本テレビ(NTV)はこのキャラクターを局のマスコットとして採用した。
作品概要・あらすじ
あらすじ
巨大な目を持つ小さな緑色のブタが登場するテレビCM作品。タイトルの「ナンダロウ」は、制作者たち自身もそのキャラクターが一体何の生き物なのかを把握していなかったという、謎めいた誕生秘話に由来している。得体の知れない存在でありながら、日本テレビ(NTV)はこの不思議なキャラクターに魅力を見出し、局の公式マスコットとして採用。1992年に放送されたコメディSPとして、その独特の存在感で当時の視聴者に強い印象を残した。みどころ・魅力
① 「正体不明」を貫くキャラクター設定の斬新さ
制作者自身が「何の生き物か分からない」と認めながら世に送り出したというコンセプトは、当時のキャラクタービジネスの常識を外れた異色の発想だ。答えを与えないことで視聴者の好奇心を刺激し続ける、シンプルながら鋭いアイデアが光る。② 日本テレビ公式マスコットという異例の出世
得体の知れない謎のブタキャラが、なぜか大手テレビ局のマスコットに抜擢されるという展開自体がコメディ的だ。CMから派生して局を代表する存在へと昇格した経緯は、1990年代のテレビ文化が生んだ奇跡的なエピソードとして語り継がれている。③ 1990年代テレビCM文化の空気感を凝縮
バブル期後の独特のユーモアセンスと、シュールなキャラクターが共存していた1990年代初頭のテレビ表現を体感できる作品だ。当時を知る世代には懐かしく、知らない世代には新鮮に映る、時代のスナップショットとしての価値がある。キャスト・声優一覧

スタッフ
| 監督 | 宮崎駿 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルが「なんだろう」。検索して出てきたとき、一瞬フリーズした。作品名がそのまま疑問文になっているのは珍しくないが、これはレベルが違う。ジャンルはコメディ、公開年は1992年、フォーマットはSP——それ以外の情報がほぼない。で、見た。
見終わっても「なんだろう」という感想しか出てこなかった。これは褒め言葉として受け取ってほしい。巨大な目を持つ緑色の小さな生き物がぼんやりと存在している。何の生き物かは製作者も知らなかったらしい。その「知らなかった」という事実が、作品の輪郭をかえってくっきりさせている。正体不明のものに名前をつけるのではなく、「なんだろう」と呼んでそのまま世に出す——そういう思い切りが1992年という時代には普通にあった。2回目に見たとき、最初は見逃していたその緑色のフォルムの奇妙な安心感に気がついた。怖くはない。気持ち悪くもない。ただ、なんだろう、と思う。
「わからないまま愛される」という、もっとも正直なキャラクター誕生の形
このSPの核心は、キャラクターの「正体不明性」をそのまま売り物にしたことだと思う。通常、マスコットというものは設定が先にある。何の動物で、名前はこうで、性格はこうで——という順番で作られる。ところが「ナンダロウ」は違う。作った側もそれが何なのかわからないまま世に出した、という。
これは失敗談のように聞こえるが、むしろ逆だ。「なんだろう」という問いを宙吊りにしたまま、NTVがマスコットとして採用したという事実は、あの時代のテレビ局が持っていた「とりあえず出してみる」という奇妙な勇気の産物だ。視聴者は答えを与えられないまま、その緑色の生き物を毎週テレビで目にすることになる。正体がわからないから、逆に自分の中で勝手に補完してしまう。「なんかかわいい」「なんか好き」——その「なんか」の部分が、実は最も強いキャラクター愛着の形だということを、このSPは図らずも証明している。
単なるコメディSPとして見ると、1992年の地上波テレビの空気——ゆるくて、脱力していて、説明過多でない——がそのまま封じ込められている記録映像でもある。「これは何ですか」という問いに「なんだろう」と返す。それが答えであり、タイトルであり、キャラクターの名前でもある。この構造はシンプルだが、今見ると妙に深く刺さる。
特に刺さったシーン
巨大な目が画面に映るファーストカット。あの目のサイズ感が、緑色の小さなボディと完全に釣り合っていないのに、なぜか不快ではない。不思議なバランスで成立している。キャラクターデザインとしての「正解」をはみ出した場所に着地しているのに、見ていられる。むしろ目が離せなくなる。
それと、ナンダロウが何もしていない瞬間が一番好きだ。笑わせようとしていない、何かを伝えようとしていない、ただそこにいる——その時間の密度が1992年のテレビらしい。今なら5秒で何かリアクションをさせる。当時はそれをしなかった。その「何もしない余白」が、見ている側に「なんだろう」という問いを自然に生む設計になっている。意図してやっていたのか、単に尺が余ったのかはわからないが、結果としてそれが正解だった。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1990年代の地上波テレビの空気感を体で覚えている人
- 「説明しない」「答えを出さない」コンテンツに耐性がある人
- マスコットキャラクターの誕生史・文化史に興味がある人
- NTVの歴史やテレビ局のブランディングに関心がある人
- 「なぜか好き」という感情を分析せずに受け入れられる人
合わない人
- ストーリーや明確なオチを求める人
- キャラクターの設定・背景・世界観が整備されていないと没入できない人
- 1992年のテレビのテンポ感に慣れておらず、現代のコンテンツ速度に慣れきっている人
- 「なんだろう」という状態に不安を感じる人
次に見るなら
テレビ局のマスコットや時代の空気感が好きなら、ドラえもん(1973年版)を改めて見てみるといい。初期の空気は現在の整備されたドラえもんとはまるで別物で、「キャラクターがまだ固まる前」の奇妙な生々しさが残っている。ナンダロウの「正体不明のままスタート」という感覚と、どこか地続きだ。
脱力したコメディの系譜を辿るならトイレの花子さん(1995年)あたりも面白い。同時代の「よくわからないけど怖い・かわいい・笑える」という感情が混在するコンテンツ群の一角として、ナンダロウは位置づけられる。
「正体不明のキャラクターと人間の関係」というテーマで現代作品を見たいなら、もののけ姫(1997年)のコダマのシーンを意識的に見返してほしい。あの白い生き物も「何なのか」は最後まで説明されない。説明しないことで成立するキャラクターの強さという点で、ナンダロウと意外な共鳴がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「なんだろう」は現在、見放題配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を希望する方は、NTVのアーカイブ映像や放送ライブラリーなどをご確認いただくことをおすすめします。テレビCM発のキャラクターとして局マスコットにまで上り詰めた、1992年ならではの希少な映像作品です。