NOMAD メガロボクス2

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2021NOMAD メガロボクス2

NOMAD メガロボクス2

★ 4.0 / 5.0アクションドラマSFスポーツ
放送年2021年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作オリジナル
制作TMS Entertainment

ギアなしのジョーはメガロニア大会で初のチャンピオンとなった。わずか3ヶ月で地下リングから頂点に上り詰めたジョーの活躍に世界中のファンが魅了された。それから7年後、ギアなしのジョーは再び地下での試合に出場していた。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

ギアなしのジョーはメガロニア大会で頂点に立ち、世界中のファンを熱狂させた。しかしそれから7年後、かつてのチャンピオンは再び名もなき男として地下リングに姿を現す。傷だらけの身体と過去の栄光を抱えながら、ジョーは何のために拳を振るうのか。忘れられた英雄が再び立ち上がるまでの、孤独と再生の物語。

みどころ・魅力

① 転落と再生を描く重厚なドラマ

頂点を極めた男が7年後に地に落ちているという設定は、続編ならではの苦みある入口だ。1期の爽快な上昇曲線とは対照的に、本作はジョーの孤独・依存・自己破壊を正面から描く。スポーツアニメの皮を被った、人間の内面に迫る骨太なドラマが堪能できる。

② 移民・格差・アイデンティティという社会的テーマ

ギアを持てない移民コミュニティとジョーの関係を軸に、社会的排除や帰属意識といった現実的テーマが物語に深く組み込まれている。キャラクターの背景それぞれに社会の断面が宿っており、娯楽作品としてだけでなく、問いかけとして視聴者に残るものがある。

③ 音楽と映像が融合したスタイリッシュな演出

King Gnuのサウンドトラックが全編を通じて物語の感情と密接に結びつき、独特のグルーヴを生み出している。粗削りなタッチのアニメーションと相まって、試合シーンはもちろん静かな日常シーンにも緊張感と詩情が宿る。音楽ファンにも刺さる一作だ。

キャスト・声優一覧

ジョー
ジョー
メイン
›
細谷佳正
勇利
勇利
サブ
›
安元洋貴
白都ゆき子
白都ゆき子
サブ
›
森なな子
サチオ
サチオ
サブ
›
村瀬迪与
藤巻
藤巻
サブ
›
木下浩之
南部贋作
南部贋作
サブ
›
斎藤志郎
白都樹生
白都樹生
サブ
›
鈴木達央
タツミ・レナード・アラガキ
タツミ・レナード・アラガキ
サブ
›
田村真
田村真
虻八
虻八
サブ
›
佐々木睦
佐々木睦
オイチョ
オイチョ
サブ
›
内藤有海
サンタ
サンタ
サブ
›
種市桃子
ボンジリ
ボンジリ
サブ
›
れいみ
れいみ

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スタッフ

監督森山洋
キャラクターデザイン倉島亜由美
音楽マバヌア
美術監督河野次郎
音響監督三好慶一郎
OPマバヌア「The theme of the NOMAD」
EDマバヌア「El Canto del Colibrí」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

1期を見たのは放送当時じゃなくて、後追いだった。「あしたのジョー」のリブートと聞いて軽い気持ちでつけたら、最終話まで止まれなくなったやつ。ギアなしで頂点まで上り詰めるあの熱量は、久しぶりに「スポーツアニメ、まだこんな打ち方があるのか」と思わせてくれた。

だから2期の告知を見たとき、素直には喜べなかった。7年後、また地下リング。チャンピオンになったジョーが、なんで逆戻りしているのか。蛇足感が頭をよぎった。そういう警戒心を持ちながら見始めたのが正直なところだ。

で、1話目が終わった時点で、これは別の話だとわかった。1期の続きじゃない。「チャンピオンになった男が何を失ったか」を追う話だった。2回目に見たとき気づいたのは、冒頭のジョーがすでに目の焦点を合わせていないこと。あの画作りは意図的で、最後まで見てから戻ると、また違う重さで刺さってくる。

名前を取り戻す話ではなく、名前を手放す覚悟を描いた作品

「NOMAD」というタイトルが象徴するように、2期のジョーには名前がない。チャンピオンという肩書きも、南部というコーナーマンも、勝つ理由もない。薬で痛みを紛らわせながら地下で殴り合う男として話は始まる。

見る前は、きっと「失ったものを取り戻す再起の物語」だと思っていた。スポーツアニメの王道フォーマット。しかしこの作品が選んだのは、そのフォーマットをていねいに裏切ることだった。ジョーは強くなっていくのではなく、まず自分が誰であるかを問い続ける。ノマドの人々——既存の社会の外側で生きる人たちのコミュニティ——と関わることで、「名前や肩書きを持たない存在として生きること」が、敗北ではなく別の在り方であるかもしれないと気づいていく。

1期が「無名の男が頂点に立つ」という上昇の物語だったとすれば、2期は「頂点に立った男が降りていく」物語だ。でもそれは単なる転落劇じゃない。降りていくことで初めて見えてくる風景を、この作品はじっくり描く。薬物依存という題材も、劇的な見せ方を避けて、日常の侵食として描くことで生々しさを出している。

細谷佳正のジョーが特にいい仕事をするのは、セリフが少ない場面だ。うつろな目で試合に出ていく前半と、ある出来事をきっかけに少しずつ眼光が変わっていく後半——その差を声のトーンと息継ぎだけでやっている。セリフで状態を説明しない演出を、あの声が支えている。

安元洋貴が演じる勇利もまた、2期では別の重みを持つキャラクターになっている。1期でジョーの最大のライバルだった男が、今度は別の意味でジョーと対峙する。「勝つことだけを生きる理由にしてきた男が、相手を失ったあとどう生きるか」という問いが、ジョーのそれと鏡になっている。

この作品を単なるスポーツアニメと思って見ると、試合シーンが少ないことに違和感を覚えるかもしれない。でも本質は最初からボクシングにあるわけじゃない。「何のために戦うか」ではなく「何のために生きるか」を、ボクシングという形式を借りて問い続けている。そこが好みを分かつ部分でもあるし、自分がこの作品を評価する部分でもある。

特に刺さったシーン

南部の幻影が現れる場面は、複数回ある。最初に見たときは「過去を引きずっている演出」として流し見してしまったが、2周目でようやく気づいた。あの幻影の出方のタイミングと、直前のジョーの状態がリンクしている。薬が効いているときと切れかけているときで、幻影の鮮明度が違う。あそこまで細かく設計されているとは思っていなかった。

鈴木達央が演じる白都樹生が中盤以降に本格的に動き出す場面も印象に残っている。声のテンションを上げずに圧をかけてくる芝居で、「この人は本当に危ない」という感覚が声だけで伝わってくる。派手に怒鳴るシーンより、静かに話しているシーンのほうが怖い、というキャラクターを成立させていた。

終盤の試合で、ジョーがリングに立つ理由が1期とまったく変わっているとわかる瞬間がある。ここで思わず一時停止した。「あ、この男は別の人間になった」と気づく場面で、泣く、というより、ぼーっとしてしまった。それが正しい反応かどうかわからないけど、作品が求めていた感情の置き場所はたぶんそこだった。

読んで見たくなったら——『NOMAD メガロボクス2』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 1期を見て「この世界観でもっと深い話が見たい」と思った人
  • スポーツアニメより人間ドラマ寄りの作品が好きな人
  • 喪失と再生を描く話に慣れている人(アディクション描写が含まれる点も含め)
  • 映像と音楽の密度を楽しめる人——劇伴の使い方が特徴的で、音が「ない」ことを演出として使う場面も多い
  • 複数回見ることを前提にした作りを評価できる人

合わない人

  • 1期のあの熱量と勢いをそのまま期待して見ると、テンポの違いにかなりストレスを感じると思う
  • 試合シーンをメインで楽しみたい人には、2期の比重は合わない
  • 薬物依存や喪失感を丁寧に描くゆえに、話が重く感じる時間が長い。気持ちの余裕がないときに見るものではない
  • スッキリした結末を求める人には、エンディングの解釈が人によって割れる部分で引っかかるかもしれない

次に見るなら

メガロボクス(1期)——当然ながら。2期を先に見るのは構成上できなくはないが、ジョーとナンブの関係、勇利との因縁を知らないと2期の幻影シーンが半分しか届かない。1期のあの熱さを知った上で2期の静けさを見ると、落差が意味を持つ。

どろろ(2019年版)——「人間でいることの代償」「奪われた何かを取り戻す旅が、実は別の問いに変わっていく」という構造が近い。こちらも丁寧な喪失の描き方をする作品で、スポーツ要素はないが、NOMADが好きなら手触りが似ていると感じるはずだ。

キングダム(シリーズ)——毛色はだいぶ違うが、「名もなき存在が何を背負って戦うか」というテーマを別の形式で掘り下げたいときに。スケールは全然違うし話のトーンも違うが、NOMADの「戦うことと生きることの関係」に引っかかりを感じた人には、別角度から似た問いを差し出してくれる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『NOMAD メガロボクス2』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中のため、主要な動画配信サービスのユーザーであれば追加料金なく視聴できる環境が整っている。1期『メガロボクス』も合わせて配信されているサービスが多いため、まだ未視聴であれば1期から通して観るのがおすすめだ。

よくある質問

Q. 1期『メガロボクス』を見ていなくても楽しめますか?
A. 2期単体でもストーリーは追えますが、ジョーの過去や1期の出来事を知っているとキャラクターへの感情移入が格段に深まります。できれば1期から視聴することをおすすめします。
Q. 全何話ですか?
A. 全13話です。1話あたり約24分なので、週末にまとめて観ることも十分可能なボリュームです。
Q. 格闘・スポーツが苦手でも楽しめますか?
A. はい。本作は試合よりも人間ドラマや社会テーマに重点が置かれているため、格闘技に詳しくない方でも十分に楽しめます。むしろドラマ・社会派作品として評価されることが多い作品です。
Q. 1期より暗い・重いと聞きますが、どのくらいですか?
A. 1期に比べるとトーンは全体的に重く、主人公の自己破壊や依存を描くシーンもあります。ただし後半にかけて再生の物語として収束していくため、重さの中にも希望を感じられる作品です。

まとめ

『NOMAD メガロボクス2』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中のため、主要な動画配信サービスのユーザーであれば追加料金なく視聴できる環境が整っている。1期『メガロボクス』も合わせて配信されているサービスが多いため、まだ未視聴であれば1期から通して観るのがおすすめだ。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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