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陰陽師・平安物語
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Thundray |
月光に照らされた庭は桜の花びらで満たされ、特に美しく見える。目覚めたカグラが廊下に座り、「夜の庭園は、いつでも何かが起こりそうな雰囲気だ…」と呟く。すると、輝く鱗を持つ蝶が優雅に飛び去る。それは胡蝶の姿。そう、夜間は物語を語るのに最適だ。カグラは眠気に襲われていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
月光が差し込む静かな夜、桜の花びら舞う庭園で目を覚ましたカグラは、廊下に腰を下ろし夜の気配に耳を澄ます。幻想的な光を放つ蝶・胡蝶が舞い降りるそのとき、平安の世に息づく妖しき物語が幕を開ける。陰陽師たちが活躍した平安時代を舞台に、怪異や霊的な存在が日常に溶け込むユニークな世界観をコメディタッチで描いたショートアニメ。超自然的な現象と人間たちのゆるやかな日常がゆるやかに交差していく。みどころ・魅力
① 平安の雅な雰囲気とコメディの絶妙な融合
月明かりの庭、舞い散る桜、幽玄な蝶——と重厚な平安世界を背景にしながら、コメディタッチのやりとりで軽快に進む独特の作風が魅力。重くなりすぎず、でも雰囲気はしっかり平安。そのギャップがクセになる一作です。② ショートアニメならではのテンポの良さ
ONA形式のショートアニメのため、1話が短くサクッと楽しめる構成。隙間時間に気軽に視聴できるうえ、話ごとに小さなエピソードが完結する作りなので、どこから観ても入り込みやすいのが特徴です。③ 超自然的存在が日常に溶け込む独特の世界観
妖怪や霊的な存在が当たり前のように日常に現れる平安世界の描写が丁寧。恐怖よりも「共存」のトーンで描かれるため、日常系アニメが好きな方にも、超自然ジャンルが好きな方にも刺さる間口の広さがあります。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | アミノテツロー |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 王筠婷 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
釘宮理恵の名前でクリックした、というのが正直なところ。彼女の声で「平安時代の霊能者もの」となれば条件反射みたいなものだ。ただ再生してすぐ、絵柄の空気が思ってたのと違う、と気づいた。色彩設計とか動きのノリが、日本のアニメのそれじゃない。中国産のONA、いわゆる「国産」(中国語でいう国産アニメ)の雰囲気が漂っていて、一瞬「あ、そっち系か」と身構えた。
でも2回目に見たとき、むしろその異質感が心地よくなっていた。平安時代の設定を日本でも中国でもない独自のフィルターで描く、その歪みがこの作品の個性だったのだと思う。月明かりの庭、散る桜、うつらうつらしながら怪異と向き合うカグラ——雰囲気優先で物語を流す作り方は、深夜2時くらいに一人で見るのにちょうどいい。
眠気と妖怪のあいだに漂う、「境界の曖昧さ」という快楽
この作品が描いているのは、陰陽師の活躍でも怪異との戦いでもなく、「はっきりしないこと」の気持ちよさだと思っている。序盤から漂うのは、現実と霊的なものの境界線がぼんやりした世界の空気だ。カグラは廊下に座って夜の庭を眺めながら眠気と戦い、光る鱗の蝶——胡蝶——が飛んでいく。何かが起こりそうで、でも何かが起こるわけでもない。その「起こりそうな感じ」のままで終わることが多い。
日本のアニメだったら、このシーンで何らかの事件が起きる。でもこの作品はその手前で止まる。夜、怪異、眠気、月光——それ自体を画面に漂わせて、視聴者も一緒にうとうとさせるような構造になっている。コメディとジャンル表記されているが、笑わせにくる感じより「力の抜けた脱力感」のほうが近い。
そこに島﨑信長が演じる妖琴師が絡んでくると、空気がわずかに変わる。声のトーンが抑制されていて、感情の輪郭を意図的にぼかしているように聞こえる。この演じ方が「境界が曖昧な世界の住人」として機能していて、釘宮理恵のカグラとのやり取りに妙な緊張感を生んでいる。釘宮氏は今作でわりとしっとりとした声域を使っていて、ツンデレ路線ではなく、疲れた霊能者のくたびれ感を自然にのせている。それが中国産アニメ特有のゆったりしたテンポと噛み合って、不思議と居心地がいい。
単なる「平安ファンタジー」でもなく「陰陽師アクション」でもない。これはどちらかというと、雰囲気を消費するための作品だ。強い主張がないこと自体が主張になっている、という逆説的な作り方をしている。
特に刺さったシーン
胡蝶が飛んでいくシーンを最初に見たとき、「あ、これで終わりか」と少し戸惑った。2回目に見て、ようやくわかった。あの蝶は「怪異が存在した証拠」として出てきているのではなく、「境界を越えた何かが通り過ぎた」という余韻として置かれている。説明しない。回収もしない。ただ飛んでいく。
そこで釘宮理恵の声が「夜の庭は、いつでも何かが起こりそうな雰囲気だ……」と呟く。このセリフの末尾の三点リーダー感——言葉が空気に溶けていくような間——が、彼女の声域と異様にマッチしていた。正直、このシーンだけで「ああ、この作品が何をやりたいのかわかった」という気持ちになった。派手な演技じゃないからこそ刺さる。中国制作のアニメがこの空気感を出せるようになったんだな、と少し感慨深くもあった。
読んで見たくなったら——『陰陽師・平安物語』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 起承転結より「雰囲気」で見るタイプ
- 平安時代の和風ファンタジー全般が好き
- 中国産アニメの独特な色彩設計・演出に慣れている、またはむしろ好む
- 釘宮理恵の「静かな演技」が聴きたい人
- 短編・ショートアニメをBGM代わりに流す習慣がある
合わない人
- ちゃんとした「陰陽師もの」のバトルや謎解きを期待している
- 1話で何かが解決されないとストレスを感じる
- 海外産アニメの絵柄・演出が肌に合わない
- コメディとあったのにそんなに笑えない、と感じるタイプ
次に見るなら
この作品の「平安×霊的なもの×脱力感」に近い空気を求めるなら、有頂天家族が合うと思う。京都を舞台に人間と妖怪が自然に共存する世界で、深刻にならずにするりと怪異と向き合う構造が近い。こちらはもっとドラマがしっかりしているが、根底の雰囲気は通じるものがある。
中国産アニメ特有の美麗な作画と雰囲気優先の演出、という文脈では薬屋のひとりごとも選択肢に入る。こちらは宮廷ものでミステリー要素が強く、比較すると骨格がしっかりしているが、「東洋の歴史的世界観を独特のフィルターで描く」という点で共鳴する部分がある。dアニメストアとU-NEXTで視聴可能な点も同じだ。
もし「釘宮理恵のしっとりした演技をもっと聴きたい」という理由で本作を見たなら、夏目友人帳シリーズも候補に入れてほしい。妖怪・日常・静かな感情、というキーワードが重なる上、シリーズを通じた感情の蓄積があって長く楽しめる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『陰陽師・平安物語』はdアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらも月額サービスで、他の作品とあわせて楽しめます。平安の雅とコメディが交わる独特の雰囲気を、ぜひ気軽に体験してみてください。


