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さんかく窓の外側は夜
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Zero-G |
書店員のミカドは不気味なものが見える体質だった。今まで見ないふりをして生きてきたが、祓魔師・火焔和と運命の出会いを果たす。ミカドは祓魔業を手伝わされることになり、火焔和と一緒に祓魔することが妙に気持ちいいという恥ずかしい事実に向き合うことになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
書店員の三角康介は、幼い頃から不気味な「視えてはいけないもの」が視える体質に悩まされてきた。誰にも理解されず、見ないふりをして息をひそめるように生きてきた彼の前に、ある日、祓魔師・冷川理人が現れる。冷川は康介の力に強い関心を示し、半ば強引に祓魔の仕事を手伝わせるようになる。やがて康介は、冷川と手を重ねて祓魔を行うと不思議な高揚と心地よさを感じる自分に気づき、戸惑いながらもその感覚と向き合っていく。二人が関わる事件の奥には、ある呪いと連続する怪異の真相が静かに横たわっていた。みどころ・魅力
① 二人の距離感が生む独特の空気感
本作最大の魅力は、康介と冷川という対照的な二人の関係性です。怖がりで人懐っこい康介と、感情の読めないミステリアスな冷川。手を繋いで祓魔するという行為が二人の心理的な距離をじわじわと縮めていく描写は繊細で、視聴者をぐっと引き込みます。② ホラーとミステリーが融合した重厚な物語
単なる怪異退治では終わらず、事件の背後にある「呪い」の謎が物語全体を貫きます。一話ごとに不穏な伏線が積み重なり、後半に向けて真相が明らかになる構成は見応え十分。じっとりとした恐怖と謎解きの緊張感が同居しています。③ 原作の世界観を活かした映像演出
山下友子の人気漫画を原作に、視えない存在の不気味さを音と影で表現する演出が秀逸です。日常の中に潜む違和感を丁寧に描き、超自然的な現象をリアルに感じさせる映像づくりが作品の没入感を高めています。キャスト・声優一覧














スタッフ
| シリーズ構成 | 関根アユミ |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 安田好孝 |
| 音楽 | エバン・コール |
| 美術監督 | 松宮正純 |
| 音響監督 | 納谷僚介 |
| OP | フレデリック「サイカ」 |
| ED | 羽多野渉「Breakers」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見て、オカルトミステリーだろうと思って再生した。幽霊みたいなものが見えてしまう書店員が、祓魔師と組まされる——あらすじを読む限りでは、よくある「見える系」の派生だと。ところが冷川が三角の手を取って、君がいないと祓えない、みたいなことを言い出したあたりで座り直した。ああ、これはそういう話か、と。最初に見たときは正直、二人の距離感の異様さに戸惑った。除霊しているのに、なんだか気持ちいい、という三角のモノローグが本気で気まずい。早送りしたくなるくらいに。それが2回目に見ると、その気まずさこそが作品の中心にあるものだと分かってくる。怖い話のふりをして、ずっと別のことを描いている。BLホラーという紹介はたぶん半分正しくて、半分は何かを取りこぼしている。「気持ちいい」の正体——必要とされることと、利用されることの境目
冷川は三角に「君がいないと祓えない」と言う。三角は最初それを、自分が誰かの役に立てる喜びとして受け取る。ずっと見ないふりをしてきた体質が、生まれて初めて意味を持った瞬間なのだから、そうなるのも無理はない。けれど見ているうちに、その「必要とされる」がどんどん怖くなってくる。冷川は本当に三角を必要としているのか、それとも便利な道具として手放したくないだけなのか。この作品が巧いのは、その二つを最後まできれいに分けてくれないところだと思う。単なるBLホラーではなく、「誰かに選ばれたい」という欲望がどこまで人を盲目にするかを描いている。三角が感じる「気持ちいい」は、除霊そのものの快感であると同時に、初めて誰かの世界の中心に置かれた快感でもある。それは幸福に見えて、よく目を凝らすと依存の始まりでもある。怖いのは幽霊じゃない。「この人がいないと自分は無価値だ」と思い込んでいく、あの坂道のほうだ。
逆木一臣を諏訪部順一が演じていて、彼が二人の関係に外側から警告を投げかける役回りなのも、たぶん偶然じゃない。外から見れば、あの距離感は明らかにおかしい。でも内側にいる三角には分からない。視聴者だけが両方の視点を持たされて、宙ぶらりんのまま見守らされる。この居心地の悪さが、どんな怪異よりも長く尾を引く。
特に刺さったシーン
除霊の場面での、羽多野渉の声の使い分けがいい。冷川がふだん喋るときの、感情を量りそこねたみたいな平坦なトーンと、三角に触れて「祓う」ときの、急に体温が乗る声。同じ人物なのに別のスイッチが入ったのが、声だけで分かる。対して島﨑信長の三角は、戸惑いと快感のあいだで声が揺れる。「気持ちいい」と口に出してしまったあとの、消え入りそうな引き方が生々しくて、こっちまで気まずくなった。特に覚えているのは、序盤の、二人で初めて本格的に祓うシーン。三角が自分の反応に動揺しているのに、冷川はまるで気づかない——いや、気づいていて利用しているのかもしれない。あの温度差をほとんどワンカットで見せてくる。2回目に見たとき、冷川のほうがほんの一瞬だけ表情を変えているのに気づいて、ぞっとした。優しさなのか計算なのか、判断材料を最小限しかくれない。羽多野渉のその一瞬の声の置き方が、全話を通した伏線みたいにあとから効いてくる。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 事件の解決より、二人の歪んだ距離感そのものを味わっていたいタイプ
- 「見えてしまう体質」の気だるさや諦めが描かれた作品が好きな人
- はっきり答えを出さない、宙ぶらりんの読後感に耐えられる人
合わない人
- ミステリーとして毎話すっきり解決してほしい人
- キャラ同士の距離が近すぎる空気が、生理的に苦手な人
- 怖さやスリルを主目的に見たい人(ホラーの皮はわりと薄い)
次に見るなら
誰かの心に踏み込む力を持った者同士の、共依存めいた関係を描くpet。能力バトルの形を借りながら、本当に怖いのは人と人の支配関係だと突きつけてくる。三角と冷川の歪みに惹かれたなら、こっちのじっとりした暗さも刺さるはず。
見えてしまう体質を抱えて生きるしんどさを、もっと静かに描いたのが夏目友人帳。除霊の快感とは真逆の、見えるものとどう折り合うかという話で、さんかく窓で疲れた心を洗いたいときに。
二人組が理屈の通じない異界と向き合っていく裏世界ピクニック。説明しきらない不気味さと、関係が少しずつ変わっていく感触が近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「さんかく窓の外側は夜」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つのサービスで視聴できます。アニメ専門のdアニメストアをはじめ、見放題作品が豊富なU-NEXTやDMM TV、Huluと選択肢が複数あるため、すでに利用中のサービスがあればそのまま視聴を始められます。ホラーとミステリーが好きな方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
