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佐々木と宮野
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio DEEN |
宮野は日々BL漫画を読み、自分の柔らかな顔立ちを気にしていた。そんな彼の虚構の世界が現実になる。喧嘩をしている高校3年生の佐々木との偶然の出会いがきっかけだ。佐々木は宮野のことを知るためにあらゆる機会を活用しようとする。やがて憧憬は愛情へと変わっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
宮野文也は、自分の童顔やあどけない外見を気にしながら、こっそりBL漫画を愛読している高校生。そんな彼に、上級生の佐々木蓮が絡んでくる。最初は「BL漫画を貸してほしい」という奇妙なお願いがきっかけだったが、佐々木はあの手この手で宮野との距離を縮めようとする。日常のなかでじわじわと育まれていく感情——憧れがいつしか恋へと変わっていく、不器用でかわいらしい純愛ストーリー。
みどころ・魅力
① 焦らしが心地よい、じれったい恋の駆け引き
佐々木が宮野を好きだと自覚してから告白するまで、とにかく時間がかかる。それでもその過程がすべてかわいく、ひとつひとつのやりとりにニヤニヤが止まらない。恋愛経験の薄いふたりが少しずつ歩み寄る描写は、ロマンチックなシーンよりも日常の小さな出来事にこそ宿っている。
② サブカップルたちが彩る群像劇的な魅力
佐々木と宮野だけでなく、先輩・後輩カップルのエピソードも丁寧に描かれる。それぞれが異なる恋愛のステージにいるため、物語に奥行きが生まれる。誰かの恋が誰かの背中を押す連鎖が心地よく、全員のその後が気になる構成になっている。
③ 柔らかな作画と穏やかなテンポが生む安心感
激しい展開や過度なドラマがなく、ゆったりとした日常描写が続く。キャラクターの表情や仕草の細かさ、温かみのある色調が作品全体に安らぎをもたらしており、忙しい日の夜にそっと寄り添ってくれるような作品に仕上がっている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 石平信司 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 中村能子 |
| キャラクターデザイン | 藤井まき |
| 音楽 | 澁江夏奈 |
| 美術監督 | 黛昌樹 |
| 音響監督 | はたしょうじ |
| OP | ミラクル・チンパンジー「瞬き」 |
| ED | 佐々木秀明「いちごサンセット」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
BLか、と思って開いた。それが俺の出発点で、別に後ろめたくもない。少女漫画もBLも、面白いと言われたものは一通り見る。それだけの話だ。
最初に見たとき、正直「思ったより地味だな」という印象があった。派手な告白シーンがあるわけでも、引き裂かれるドラマがあるわけでもない。佐々木が宮野の漫画を借りる、返す、それだけを繰り返している。序盤の数話、これどこへ向かってんだろうと思いながら見ていた。
2回目に通して見たとき、気づいたのは、地味に見えていたものが全部積み重ねだったということ。佐々木が宮野と話す口実を作るための漫画の貸し借りで、毎回少しずつ距離が縮まっていく。初回は「また漫画の話か」と流していたシーンが、2周目には「ああこいつはここで本気になってたんだな」と見え方が変わる。そういう作りをしているアニメだった。
好きになるのに、理由も性別も後からついてくる
この作品を単純なBLラブコメとして消費することもできる。実際、そういう見方をしても十分に楽しい。ただ2周、3周と見ていくうちに、これは「好き」という感情の発生メカニズムをかなり丁寧に描いている作品だと思うようになった。
佐々木が宮野に惹かれていく過程に、明確な転換点がない。喧嘩の仲裁という偶然の出会いから始まって、顔が好きだ、声が好きだ、読む漫画が好きだ、話し方が好きだ——そういう細かい「好き」が積み重なって、気がついたら引き返せない場所にいる。「なぜ好きか」を問われても答えられないし、そもそもその問いを立てていない。
宮野側の描き方も面白くて、彼はBL漫画を読んでいるけれど、自分がその当事者になるとは思っていない。でも佐々木の行動ひとつひとつに反応している自分に気づいていく。「これはなんなんだ」という戸惑いが先にあって、「好き」という言葉に辿り着くのが後になる。
この順序が、たぶんこの作品の核心だ。普通のラブコメは「好きだから行動する」という流れを描くことが多い。佐々木と宮野は「行動した結果、それが好きだったとわかる」という流れを描いている。だから見ていてもどかしいし、だから2周目のほうが面白い。1回目では見えていなかった感情の痕跡が、あちこちに埋まっているのがわかる。
松岡禎丞が演じる平野大河というキャラクターが、この作品のもうひとつの軸になっているのも見逃せない。メインカップルの周辺で動くキャラクターかと思いきや、鍵浦(島﨑信長)との関係が静かに、しかし確実に描かれている。主軸の佐々木と宮野とは違うテンポで進むこの関係が、作品全体に奥行きを与えている。
特に刺さったシーン
宮野が「自分の顔が柔らかすぎる」と気にしているくだりが、序盤のうちにちゃんと回収される場面がある。宮野の外見へのコンプレックスは最初からずっとそこにあって、佐々木がそれに対してどう向き合うかというシーンで、思わず一時停止した。何かを言葉で解決しようとするのではなく、ただそのままを受け取るという態度が、佐々木というキャラクターの一番の強さだと思う。
斉藤壮馬の宮野由美の声が、このシリーズのなかで一番好きだ。宮野のどこか抜けたような、でも芯のあるしゃべり方を、ちゃんと「高校生の男の子」の温度でやっていた。内田雄馬の半澤もいい。半澤は基本的に振り回される側のキャラクターなのに、存在感が消えない。
小野友樹の小笠原次郎、これが地味にツボだった。小笠原は作中で一番「普通の高校生」に近い位置にいるキャラクターで、だからこそ周囲の温度差を受け止める役割を担っている。声とテンションがキャラクターの「普通さ」に合っていて、こういうポジションを丁寧にやれる声優がいると作品全体が安定する。
読んで見たくなったら——『佐々木と宮野』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 動きの少ない、日常の積み重ねで進むラブコメが好きな人
- BLというジャンルへの抵抗がない、あるいはBLを普通に読む人
- 2周目や3周目で伏線や感情の痕跡を拾いたい人
- 告白シーンよりそこまでの過程に興味がある人
- 声優の演技のニュアンスを楽しむ習慣がある人
合わない人
- テンポが遅いと感じやすい人(展開は相当ゆっくり)
- ドラマチックな障害や葛藤を求めている人(大きな事件はほぼ起きない)
- BL・男性同士の恋愛描写に抵抗がある人(それ以外の部分で評価はできるが、メインはそこなので)
- 1クールで完結した満足感を求めている人(続きが気になる終わり方をする)
次に見るなら
given ギヴン(2019年)――バンドという共通項で近づいていく男子高校生ふたりの話。こちらは音楽という縦軸があるぶん感情の起伏が大きめだが、「好き」に気づくまでの時間の描き方は佐々木と宮野に近い。静かなシーンの空気感が好きなら入りやすい。
ひそかなるセレステとスカイ(2022年)――こちらはBLではなく少女漫画原作だが、日常のなかに感情の密度を詰め込むタイプのラブコメという意味では同じ棚に置ける。派手さよりも、日常の断片が積み重なって関係が変わっていく感じを楽しみたい人向け。
うちの師匠はしっぽがない(2022年)――これはBLでも恋愛ものでもないが、関係性の深め方と日常の積み重ね方が似ている。キャラクター同士の距離の縮まり方を見るのが好きなら、ジャンルが違っても同じ感触で楽しめる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『佐々木と宮野』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクを契約中であればすぐに視聴をはじめられます。まだ観ていない方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『佐々木と宮野』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクを契約中であればすぐに視聴をはじめられます。まだ観ていない方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。




