SOUND & FURY

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2019SOUND & FURY

SOUND & FURY

★ 2.9 / 5.0音楽
放送年2019年
フォーマットONA
話数1話
原作その他
制作Kamikaze Douga

謎めいた運転手が黙示録的な荒廃した世界の奥深くへ向かい、二体の怪物との激しい対決へ向かう。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

謎めいた運転手が、荒廃した黙示録的な世界の奥深くへと車を走らせる。道中で出会う二体の怪物との激しい対決を経て、物語は独自のビジョンで描かれるクライマックスへと向かう。ラッパーのティラー・ザ・クリエイターがアルバム『IGOR』のために制作したビジュアル作品で、音楽と映像が一体となった短編アニメーション。

みどころ・魅力

① ティラー・ザ・クリエイターの世界観が爆発するビジュアル

グラミー賞受賞アーティストがアルバムコンセプトをそのままアニメに落とし込んだ意欲作。独特の色彩設計と退廃的な世界観が、楽曲の雰囲気と完璧にシンクロしており、「音楽を観る」という体験を提供する。

② スピード感あふれるアクションと音楽の融合

荒野を疾走する車と怪物との対決シーンは、楽曲のビートと映像テンポが緻密に連動している。音楽ビデオとアニメーションの境界を超えた演出が、視聴者を一気に引き込む。

③ 短編ならではの濃密な没入感

短い尺の中に黙示録的な世界観を凝縮しており、アルバム『IGOR』のリスナーにとっては音楽体験を補完する特別な一作。アニメと音楽を同時に楽しみたいリスナーに刺さるコンテンツ。

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スタッフ

原作
キャラクターデザイン岡崎能士
音楽

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「NetflixにGorillazのアニメがある」という情報だけで数ヶ月放置していた。MVアニメ、という言葉が引っかかって。「映像付きアルバム」なのか「アニメ」なのかはっきりしない作品は、見るタイミングが難しい。結局、深夜に何も考えたくない気分のときに再生したのが正解だった。

最初の数分は正直戸惑った。セリフがほぼない。世界観の説明もない。廃墟みたいな景色の中を車が走っているだけ。でも2回目に通して見たとき、このあっさりした導入がむしろ正しいと気づいた。説明されるより前に、絵と音で飲み込まれる体験として設計されている作品だった。

廃墟の中を走ること——終末の美学と、Gorillazというバンドの自己認識

これは単純な「音楽PVにストーリーをつけました」という作品ではない。もう少し意地悪な言い方をすれば、Gorillazというバンドが自分自身について何を考えているかを、38分かけてビジュアルで語ったものだと思っている。

舞台は黙示録的な廃墟世界。謎の運転手が荒れ果てた土地を進み、怪物と対峙する——そのアウトラインだけ聞くとジャンルB級アクションっぽいが、実際はほとんどアクションらしいアクションが起きない。むしろ「移動」そのものが主題で、目的地に着くことよりも、走り続けている状態が描かれている。

Gorillazはデーモン・アルバーンが「実在しない架空のバンド」として設計したプロジェクトで、メンバー全員がキャラクター設定を持つ。「現実に存在しながら、虚構として機能する」という二重性がバンドのコアにある。SOUND & FURYの世界観はその延長線上にあって、廃墟を走る運転手は何かの比喩として読める——何の、とはっきり言わないのが作品の品の良さだと思う。

音楽面でいうと、The Now Nowの楽曲群がこのビジュアルに乗ると、ダンスミュージックとしての側面よりも「時間が経過していく感覚」が前に出てくる。同じ曲なのに印象が変わるのは、映像との相乗効果というより、映像が音楽の別の側面を引っ張り出している感じがして、それがおもしろい。

アニメーションのクオリティは配信オリジナルらしく一定して高い。手描き感とデジタルの中間くらいの質感で、白黒基調に原色をのせていくカラーリングは、「終末」に美しさを見出す視線そのものだった。TVアニメのような話数制約がないぶん、美術設計が一貫して徹底されている。

特に刺さったシーン

中盤以降、車が瓦礫の平原を抜けて巨大な構造物に近づいていくくだり。楽曲のテンポと画面の動きが完全にシンクしていて、「これは曲に映像をつけたんじゃなくて、映像のために曲が鳴っている」と感じる瞬間だった。2回目に見たとき、ここでBPMが微妙に変化しているのに気づいて、思わずイヤホンのボリュームを上げた。

怪物との対峙シーン——これも直接的な描写よりも「影」と「音」で処理していて、ホラー的な怖さじゃなく、神話的な重さがある。声優もナレーションもほぼいないのに、演技みたいなものをアニメーションだけでやっている。キャラクターの表情は動かないのに感情が読める、という状態が続く。静止画に近い瞬間に一番情報量がある、という演出の逆張りがきれいに決まっていた。

読んで見たくなったら——『SOUND & FURY』はNetflixで視聴できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • Gorillazの音楽をすでに好きな人(映像が加わることで曲の解像度が上がる)
  • セリフなし・説明なしの映像体験に慣れている人
  • 終末世界観のビジュアルに美しさを感じられる人
  • 音楽と映像の関係性それ自体に興味がある人
  • 38分で完結する短編として、深夜に一本だけ見たい気分の人

合わない人

  • ストーリーの起承転結を求める人(ほぼない)
  • キャラクターに感情移入して見るタイプの人
  • Gorillazを知らない状態で「アニメとして」見ようとすると拍子抜けするかも
  • セリフと説明でテンポよく進む作品が好きな人

次に見るなら

INTERSTELLA 5555——Daft PunkとLeiji Matsumoto(松本零士)のコラボによるノーダイアログ音楽アニメ映画。セリフを完全に排除して音楽だけで宇宙規模の物語を語りきるという構造は、SOUND & FURYと同じ方向性を持つ。こちらの方がキャラクター感情はわかりやすいので、入口としても使える。

カウボーイビバップ——荒廃した宇宙空間を移動し続けるという「走ること・漂うこと」を主題にした作品として、テーマ的な近さがある。菅野よう子の音楽と映像の関係性が特異で、SOUND & FURYに「音楽主導の映像体験」として刺さった人には確実に響く。

ルーパー(映画)——アニメではないが、廃墟と近未来感の混在した世界観、説明を削ることで成立するSF的緊張感、という美学が似ている。映像での情報処理の仕方がSOUND & FURYと相性いいと思う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『SOUND & FURY』はNetflixで配信中で、ティラー・ザ・クリエイターのアルバム『IGOR』と合わせて楽しめる音楽アニメ作品です。アカウントがあればすぐに視聴できますので、ぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 『SOUND & FURY』はどこで見られますか?
A. Netflixで配信中です。Netflixのアカウントがあればすぐに視聴できます。
Q. どんな人におすすめですか?
A. ティラー・ザ・クリエイターのファンや、音楽とアニメが融合した独自のビジュアル表現に興味がある方におすすめです。アルバム『IGOR』と一緒に楽しむとより深く世界観に浸れます。
Q. 作品の長さはどれくらいですか?
A. 短編のONA(オリジナルネットアニメーション)作品です。短い尺の中に濃密な世界観が詰め込まれているため、気軽に視聴を始められます。
Q. アニメとしての完成度はどうですか?
A. 音楽アーティストが手掛けたビジュアルプロジェクトとして高い完成度を誇ります。ストーリーよりも世界観・音楽・映像の融合を楽しむ作品です。

まとめ

『SOUND & FURY』はNetflixで配信中で、ティラー・ザ・クリエイターのアルバム『IGOR』と合わせて楽しめる音楽アニメ作品です。アカウントがあればすぐに視聴できますので、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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