葬送のフリーレン

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2023葬送のフリーレン

葬送のフリーレン

★ 4.5 / 5.0冒険ドラマファンタジー
放送年2023年
フォーマットTVアニメ
話数28話
原作漫画
制作MADHOUSE

魔法使いフリーレンと彼女の勇敢な冒険仲間は魔王を倒し、世界に平和をもたらした。しかし長寿の種族であるフリーレンは、仲間たちより遥かに長く生きることになる。彼女は周囲の人々にとって人生が何を意味するのかを理解できるのか。勝利から数十年後、仲間の一人の葬式が行われ、フリーレンの新たな旅が始まる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

魔法使いフリーレンは、仲間とともに魔王を倒し世界に平和をもたらした。しかし長命な種族であるフリーレンにとって、共に旅した数十年はほんのひととき。人間である仲間たちが老い、やがて逝くなかで、彼女は「人間とは何か」「人の人生とはどれほどの重みを持つのか」を問い続ける。英雄譚が終わった後の物語——フリーレンは弟子のフェルンと見習い戦士シュタルクを連れ、北の果てへと向かう新たな旅に出る。

みどころ・魅力

① 「英雄譚の後」という斬新な物語構造

魔王を倒してハッピーエンド——ではなく、その後の数百年を描く点が本作最大の特徴。フリーレンの長寿ゆえの時間感覚と、人間たちの有限な命のコントラストが、冒険や戦いを超えた深い余韻を生む。ファンタジーの文法を逆手に取った構成が新鮮。

② 静謐な感情表現と積み重なる喪失の描写

派手な演出より、日常の一コマや短い会話に感情を宿らせる繊細な語り口が光る。フリーレンが過去の仲間を思い返す場面は抑制が効いており、だからこそ胸に刺さる。「泣かせにくる」作品ではなく、気づけば涙が出ているタイプの感動がある。

③ 圧巻の作画クオリティと魔法バトルの緊張感

制作はマッドハウス。戦闘シーンは魔法の特性や駆け引きが丁寧に描かれており、キャラクターの強さや弱さがロジカルに伝わる。特に一級魔法使い試験編以降のバトル演出は作画・演出ともに高水準で、純粋なアクションとしても見応えがある。

キャスト・声優一覧

フリーレン
フリーレン
メイン
›
種﨑敦美
フェルン
フェルン
メイン
›
市ノ瀬加那
シュタルク
シュタルク
メイン
›
小林千晃
ヒンメル
ヒンメル
サブ
›
岡本信彦
ハイター
ハイター
サブ
›
東地宏樹
アイゼン
アイゼン
サブ
›
上田燿司
フランメ
フランメ
サブ
›
田中敦子
クヴァール
クヴァール
サブ
›
安元洋貴
ザイン
ザイン
サブ
›
中村悠一
アウラ
アウラ
サブ
›
竹達彩奈
クラフト
クラフト
サブ
›
子安武人
ゼーリエ
ゼーリエ
サブ
›
伊瀬茉莉也

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スタッフ

監督斎藤圭一郎
シリーズ構成鈴木智尋
原作山田鐘人
原案キャラデザアベツカサ
キャラクターデザイン長澤礼子
美術監督高木佐和子
OPヨアソビ「勇者」
OPヨルシカ「晴る」
EDミレイ「Anytime Anywhere」
ED「S1: “bliss” by milet (eps Special Broadcast: 1-4)」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「魔王を倒した後の話」と聞いてピンとこなかったのが正直なところだ。勇者パーティの凱旋、みたいな話かと思って1話を流し見したら、気づいたら3話まで進んでいた。

最初は、フリーレンの感情が読めなくて少し距離を感じた。喜怒哀楽が薄いというか、何を考えているのかわからないキャラクターが主人公の話は、入り込みにくいことが多い。でも2周目で気づいたのは、そのわかりにくさが意図的な設計だということだ。彼女は感情がないんじゃなくて、感情の使い方を知らないだけで、その違いが物語全体を通じてじわじわ明かされていく。

「旅をしながら過去を思い出す」形式が好きで、この作品はそれを丁寧にやっている。現在の旅と回想が交互に重なる構造は、一見地味なのに何度見ても飽きない。

千年生きても悼み方を知らなかった魔法使いが、ようやく人間の一生を理解するまで

この作品を「喪失の物語」と呼ぶのは簡単だけど、それだと少し違う気がしている。喪失は誰でも経験するが、フリーレンが直面しているのはもっと特殊な問題だ。彼女は千年以上生きてきたエルフで、人間の一生が彼女にとっての「数年」に過ぎない。ヒンメルたちと冒険した10年も、彼女の時間感覚では短い区間だったはずで、だから彼の死に際して「こんなに悲しいとは思わなかった」という言葉が出てくる。

これは単純に「大切な人を失う悲しみ」の話ではない。「大切だったと気づくのが遅すぎた」という後悔の話だ。そしてその後悔を抱えたまま、フリーレンは同じ過ちを繰り返さないために旅を続ける。フェルンやシュタルクと時間を共にするのは、そういう意味で彼女の「学習」でもある。

岡本信彦が演じるヒンメルのセリフが、回想シーンで何度も出てくる。現在パートにはほぼ登場しないにもかかわらず、物語全体を通じて存在感が薄れない。これは脚本の構成力でもあるし、岡本さんの声の刻み方でもある。「後から思い返したときに重く響く声」というのは、録音段階ではわからない種類の演技で、2周目に改めて感じた。

一方で、フリーレンの内面変化は非常にゆっくりしている。このアニメは「成長した!」というカタルシスをあまり用意しない。フェルンに少しだけ優しくなった、シュタルクの勇気に気づくのが以前より早くなった、その程度の変化を積み重ねていく。派手な感情の爆発より、そういう微細な変化を追いかける方が好きな人間には刺さる作りだ。

特に刺さったシーン

中村悠一が演じるザインが仲間に加わるエピソードが好きだ。長年の夢と現実の折り合い、みたいなテーマをファンタジーの文脈でやっているのに妙に地に足がついている。中村さんの声は「達観したふりをしている人間の疲れ」を出すのが上手くて、ザインというキャラクターの複雑さをセリフ以上のところで補完してくれている。

あとは、竹達彩奈が演じるアウラとフリーレンの対峙シーン。竹達さんのアウラは、高圧的な魔族という記号を超えた何かがあって、初見では「強敵」として見ていたのに、2回目は「ああ、この子も千年以上生きてるんだな」という感慨があった。子安武人のクラフトが出てくるシーンも、短い登場時間にもかかわらず存在感が異常で、さすがというか、あの声は画面の空気を変える。

フェルンとシュタルクの関係性は、恋愛とも友情とも言い切れない微妙な距離感が好みで、二人のやりとりを見ているだけで終盤まで見続けられる。

読んで見たくなったら——『葬送のフリーレン』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「旅をしながら過去を振り返る」系の話が好きな人
  • 感情表現が薄いキャラクターの内面変化を読み取るのが好きな人
  • 派手なバトルより、キャラクター同士の静かなやりとりに価値を見出せる人
  • 声優の演技で作品への理解が深まる体験をしたい人
  • 「終わった後の話」というコンセプトに興味がある人

合わない人

  • テンポの速い展開やアクション主体のファンタジーを期待している人
  • 主人公に感情移入できないと楽しめないタイプの人(フリーレンは最後まで読みにくい)
  • 1クールで完結するスッキリした構成が好みの人(この作品は長尺で、回収されない問いが残る)

次に見るなら

夏目友人帳――妖怪と人間の時間の差、というテーマが葬送のフリーレンと重なる。主人公が「見えすぎる」ゆえに孤独という設定も、千年生きすぎて人間関係が希薄になったフリーレンと構造が似ている。静かな話が好きなら間違いなく合う。

ヴィンランド・サガ――旅と過去の清算、という軸が近い。葬送のフリーレンより激しいが、「戦いに意味を見出してきたキャラクターが価値観を変えていく」過程の描写は両作品に共通する。安元洋貴のクヴァールが印象に残った人は、ヴィンランド・サガの声優陣も聴きごたえがある。

ダンジョン飯――同じくファンタジー世界を旅しながら、食という切り口でキャラクターの内面を掘り下げる。テンポはこちらの方が軽いが、世界設定の作り込みと「生と死」への向き合い方は葬送のフリーレンと通底している。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

『葬送のフリーレン』はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と、主要な動画配信サービスのほぼすべてで視聴可能です。サブスク加入済みの方はすぐに全話視聴を始められます。無料トライアルを活用すれば初月無料で視聴できるサービスも多いため、まだ見ていない方はこの機会にぜひ。

よくある質問

Q. 原作マンガを読んでいなくても楽しめますか?
A. 問題なく楽しめます。アニメ版は原作のエッセンスを丁寧に映像化しており、予備知識なしでもストーリーや世界観にすんなり入り込めます。むしろアニメから入って原作に移行するファンも多い作品です。
Q. 全何話ありますか?
A. 2023年放送の第1クールは全28話(分割2クール)構成です。1話あたり約23分で、連続視聴するとまとめて楽しみやすい尺感です。
Q. 子どもでも見られますか?
A. 暴力描写や過激な表現は少なく、比較的幅広い年齢層が視聴しやすい内容です。ただし「死」や「喪失」を主軸に置いたテーマのため、深みを感じられるのは中学生以上からになるかもしれません。
Q. ファンタジー・アニメに慣れていない人でも大丈夫ですか?
A. むしろファンタジー初心者にこそおすすめです。魔法や世界設定の説明が過剰でなく、人間ドラマとしての読み口が強いため、ジャンル経験を問わず感情移入しやすい作品です。

まとめ

『葬送のフリーレン』はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と、主要な動画配信サービスのほぼすべてで視聴可能です。サブスク加入済みの方はすぐに全話視聴を始められます。無料トライアルを活用すれば初月無料で視聴できるサービスも多いため、まだ見ていない方はこの機会にぜひ。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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