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サントリー 南アルプスの天然水
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | CoMix Wave |
サントリーとの協業CMでは、映画のキャラクター・三葉宮水がサントリー南アルプスの天然水ヨーグリーナを飲むシーンと、瀧立花がサントリー南アルプスの天然水を飲むシーンが描かれています。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『君の名は。』とサントリーのコラボレーションCMです。映画公開と同時期に制作・放映され、ヒロインの宮水三葉がサントリー南アルプスの天然水ヨーグリーナを口にするシーンと、主人公の立花瀧がサントリー南アルプスの天然水を飲むシーンが描かれています。映画の世界観をそのまま引き継いだ映像美と、キャラクターたちのナチュラルな日常描写が印象的なスペシャルCMです。みどころ・魅力
① 映画そのままの世界観で登場するキャラクターたち
新海誠監督の繊細な映像美を継承した映像で、三葉と瀧が違和感なく登場します。映画ファンにとっては「あの世界にもう一度会える」感覚を味わえる贅沢な仕上がりとなっており、本編との親和性の高さが話題を呼びました。② 日常の一瞬を切り取ったナチュラルな演出
派手なアクションではなく、水を飲むというごく自然な日常の一コマをとらえた演出が特徴です。それだけにキャラクターの息遣いや表情がリアルに感じられ、CMでありながら短編アニメとしての完成度を持っています。③ 2016年の社会現象と連動したコラボの話題性
『君の名は。』が国内興行収入250億円超の記録的ヒットを達成した2016年、その熱量の頂点でリリースされたコラボCMです。劇場公開と連動したプロモーションとして大きな注目を集め、アニメと実商品のコラボレーションの成功例として語り継がれています。キャスト・声優一覧




スタッフ
| 監督 | 新海誠 |
|---|
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——「これ、記事になるの?」と三度見した
正直に言う。データベースにこれが入っているのを見たとき、一瞬フリーズした。サントリー。南アルプスの天然水。SP。2016年。ジャンル:ドラマ。……CMじゃん。
でもまあ、『君の名は。』の公開直後にこのコラボCMが話題になったのは覚えている。三葉がヨーグリーナを飲んで、瀧くんが天然水を飲む、あの30秒前後の映像。当時SNSで「本編より泣ける」とか言ってる人が普通にいた。それを見て「お前ら本当に大丈夫か」と思いながら、自分も何回か見返したのは事実だ。本編を4回見た後の状態で見ると、確かに刺さりどころがおかしくなっている。新海誠の絵と音で、あのキャラクターが水を飲んでいるだけで、条件反射が起動する。コンテンツの文脈汚染というか、記号の強度がそこまで上がっていたということだろう。
CMが「作品」になる瞬間——記号の強度が臨界を超えたとき
このコラボCMが面白いのは、映像単体では何も起きていない点だ。三葉が飲み物を飲む。瀧が水を飲む。それだけ。ストーリーも葛藤もない。普通に見れば30秒の商品紹介映像で終わる。
ところが2016年の夏から秋にかけて、『君の名は。』が異常な浸透をした後でこれを見ると、話が全然違う。三葉の「口噛み酒」のシーン、隕石が落ちた後の二人が入れ替わりを失って彷徨うシーン、最後の階段で名前を書き合う場面——そういう本編の記憶が全部アクティブな状態で、「三葉が何かを飲んでいる」という映像を見る。すると脳が勝手に補完する。これが何年の三葉なのか。瀧くんと時間軸は合っているのか。この水は、誰かの体の中にある記憶と繋がっているのか。
そんな読み込みは完全にこちらの過剰反応だとわかっている。でも、それが起きてしまうほどにキャラクターの記号強度が上がっていた、という事実は興味深い。マーケティング的には大成功で、サントリー側としては「キャラクターを借りて商品を見せた」だけのはずが、オーディエンス側では「本編の延長線上にある何か」として処理されていた。
新海誠の絵柄と音楽——おそらくRADWIMPSの楽曲か、あるいはそれを想起させるアレンジ——が乗ることで、CMが持つ「商業的文脈」が一時的にキャンセルされる。これは単純にコンテンツの強度の問題で、同じことが『エヴァ』コラボCMや、ジブリ絡みのプロモーション映像でも繰り返されてきた現象だ。キャラクターが「ブランドの貸し出し先」ではなく「作品の一部」として受容されている状態では、CMでも感情的反応が起動する。
そういう意味で、このサントリーCMは『君の名は。』という作品が2016年時点でどこまで人々の記憶に食い込んでいたかを測る、奇妙な指標として機能している。本編ではなく、コラボCMを見て泣くという体験が発生した、という事実だけで十分に語る価値がある。
特に刺さったシーン
三葉がヨーグリーナを飲むカット。それだけで成立している。
本編の三葉は常に何かを背負って走っている印象があって、「ただ飲み物を飲む」という日常的な動作との落差が妙に効く。あの子が普通に生きている時間がある、という当たり前のことが、本編を見た後だと当たり前じゃなくなっている。声優・上田麗奈さんの三葉は声だけで湿度があって、CMに声が入っているかどうかは別として、あの顔が映るだけで声が聞こえてくるような状態になっている。それが新海アニメのキャラクター造形の怖いところで、視覚情報だけで聴覚まで引っ張られる。
瀧くんサイドは神木隆之介さんの、あの少し不器用な誠実さがにじむ動作——ただ水を飲んでいるだけなのに、「この人はちゃんと生きてるな」という安心感がある。本編で何度も危うい目に遭った後だと、それだけで十分すぎる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 『君の名は。』を劇場で複数回見た、あるいは配信で繰り返し見ているコアファン
- コラボグッズや関連映像をすべて追いたい「全部回収したい」タイプのオタク
- 新海誠の絵柄と音楽の組み合わせが条件反射になっている人
- 「CMでも泣けてしまった自分」を客観的に面白がれる人
合わない人
- そもそも『君の名は。』を見ていない人(文脈がゼロなので本当に何も起きない)
- コンテンツと商業利用の混在をフラットに受け取れない人
- 「CMはCM」という感覚が強く、作品の文脈を持ち込むことへの抵抗がある人
次に見るなら
言うまでもないが、まず本編を見ていない人は今すぐ君の名は。を見てほしい。このCMの感情的文脈はすべてそこにある。2016年公開の新海誠監督作で、時間と記憶と入れ替わりを軸にした構造は、何度見ても発見がある。このCMはその体験の余韻として機能するものなので、本編なしには成立しない。
同じ新海誠の世界観をより濃く摂取したいなら天気の子がある。2019年公開で、『君の名は。』と世界観が地続きになっており、あちらのキャラクターがこちらにも顔を出す。「新海誠のキャラクターが日常的に水を飲んでいるだけで何か感じる」という状態になっている人には、こちらも同じ文脈で刺さるはずだ。
コラボCMという形式に興味が出たならラブライブ!×各企業コラボシリーズを追うのも面白い。キャラクターの記号強度と商業利用の関係を観察するケーススタディとして、業界全体を横断した構造が見えてくる。「なぜCMでも感情が動くのか」という問いに対する、別角度からの答えがそこにある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
このコラボCMは現時点で動画配信サービスでの配信は確認されていません。公式の映像はサントリーの公式サイトやYouTubeチャンネルで過去に公開されていたため、検索してみると視聴できる場合があります。『君の名は。』ファンの方はぜひ合わせてチェックしてみてください。