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![トランスフォーマーZ[ゾーン]](https://s4.anilist.co/file/anilistcdn/media/anime/cover/medium/b6038-8D9nI5nfNThh.jpg)
トランスフォーマーZ[ゾーン]
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
遠い未来、邪悪な存在ヴァイオレンジガーが、デストロン史上最も恐れられた9人の将軍を復活させる。惑星破壊から住民を救うサイバトロン指導者ビクトリーセーバーは大ダメージを受ける。サイバトロン軍の指導権は英雄ロボット・ダイアトラスに引き継がれ、ソニックボンバーとともに謎のクリスタルを守らなければならない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
遠い未来、邪悪な存在ヴァイオレンジガーが、デストロン史上最も恐れられた9人の将軍を次々と復活させる。惑星を守るサイバトロンの指導者ビクトリーセーバーは壊滅的なダメージを受け、指導権が英雄ロボット・ダイアトラスへと引き継がれる。ダイアトラスはソニックボンバーとともに、謎のエネルギークリスタルを守りながら、増大する脅威に立ち向かっていく。みどころ・魅力
① 日本版トランスフォーマーの集大成となるOVA
1990年制作の全1話OVAながら、日本独自展開のトランスフォーマーシリーズの締めくくりとして制作された作品。ビクトリーセーバーからダイアトラスへの指導権継承という劇的な展開が凝縮されており、シリーズファンには見逃せない重要な1本となっています。② 豪華な悪役陣と迫力のバトル
デストロン史上最凶と称される9人の将軍が一堂に復活するという設定は、往年のシリーズファンの期待を大きく裏切らない豪快な展開です。限られた尺の中にスピーディーな戦闘シーンが詰め込まれており、メカアクションの密度はOVAならではの高さを誇ります。③ 謎のクリスタルをめぐるSF的世界観
惑星破壊の鍵を握る謎のエネルギークリスタルという設定が、宇宙規模のスケール感を演出しています。メカ・SFファンが楽しめる世界観設計になっており、当時の玩具展開とも連動した独特の魅力を持っています。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 美術監督 | 行信三 |
|---|---|
| OP | 水木一郎「トランスフォーマーZONEのテーマ」 |
| ED | 水木一郎「未来(あした)の君へ」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「ZはゾーンなのかZなのか」という疑問から入った人間がここにいる。タイトルに[ゾーン]と補足が入っている時点で、制作側も混乱を予期していたんだと思う。
もともとはTVシリーズとして走るはずだったのに、諸事情で1話OVAとして終着したのがこの作品だ。だからこれは、厳密にはTVシリーズ「ゾーン」の幻の第1話に近い。最初に見たとき、尺の短さより「このペースで話が転がるなら24話ぶんあっても面白かっただろうな」という惜しさの方が先に来た。前作『ビクトリー』でスターセイバーとして活躍した田中秀幸がそのキャラで短い出番を持ちながら退場気味に処理されていく様子は、シリーズを追ってきた人間には少し重い。2回目に見ると、その省エネな退場の仕方が「引き継ぎ」のための舞台装置だと分かって、また違う見方になる。トランスフォーマーの歴史は深すぎてついていけない、と思いながらも気づくとシリーズを遡って見ている、そういう作品だ。
「誰かに渡す」ことで成立するヒーロー——継承を主題にした1990年のロボット物語
『ゾーン』が描こうとしたのは「交代劇」だ。これは単純な主人公交代ではない。ビクトリーセイバーが大ダメージを受け、ダイアトラスに指揮権が移る流れは、旧世代が新世代に「バトンを渡す」行為として設計されている。1990年という時代背景を考えると、80年代に積み上げたトランスフォーマーというIPを90年代向けに刷新するための、メタ的な意思表示でもある。
ただしこのOVAの面白いところは、継承が必ずしも「世代交代」として清々しく描かれないことだ。バイオレンジャイガーという悪の存在が、デストロン史上最恐の9将軍を復活させるという構図——つまり「古い敵が戻ってくる」と「新しいヒーローが立ち向かう」が同時進行する。過去は消えず、新しい者がそれを引き受けて戦う。郷里大輔のバイオレンジャイガーは声だけで「こいつには重さがある」と伝わってくるのだが、そのキャラクターが旧将軍を復活させるという役割を担っている点が、この作品の継承テーマを単純なハッピーエンドにさせない引力になっている。
塩沢兼人のソニックボンバーは、ダイアトラスの相棒として機能するが、その声の柔らかさがキャラクターに「信頼できる副官」という質感を与えている。1話だけでそのコンビネーションが成立して見えるのは、声優の仕事が相当大きい。塩沢兼人の出演作を追っていた人間なら、この役の当たり方にある種の納得感があるはずだ。
謎のクリスタルを守るという設定も、「次の物語のための鍵」として機能している。TVシリーズが続いていれば、このクリスタルを巡る展開がシーズンの背骨になったはずだ。それが1本で完結してしまったせいで、視聴者は「この先を脳内補完するしかない」状態に置かれる。それ自体が一種の体験になっている。
特に刺さったシーン
エムサの存在が思いのほか効いている。冬馬由美が演じるこのキャラクターは、メカと宇宙戦争の話の中に人間的な感情の錨として置かれている。声のトーンが子どもらしさと芯の強さを同時に持っていて、大人向けのシリアスな流れの中で浮かない。冬馬由美の演技の引き出しの多さは111本という出演歴が証明しているが、この役ではその「抑えつつ通す」技術がよく出ている。
序盤でビクトリーセイバーが倒れる展開は、シリーズを追ってきた視聴者ほど重く受け取るはずで、初見では「あ、この人が主役じゃないんだ」という再認識として機能する。終盤の9将軍との対決は尺の関係でテンポ良く処理されているが、それが却って「これが続くはずだった大きな戦いの序章だ」という感覚を強める。1990年の作画クオリティの中で、メカのディテールへのこだわりが随所に感じられるのも、コアなロボットオタクには見どころになる部分だ。
読んで見たくなったら——『トランスフォーマーZ[ゾーン]』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 『ビクトリー』までのシリーズを一通り見てきた人
- 「幻のTVシリーズ第1話」という文脈込みで楽しめる人
- 80〜90年代の国産ロボットアニメの空気感に郷愁がある人
- 塩沢兼人・郷里大輔の声を聞けるだけで満足できる人
- 「続きを脳内補完する」という行為自体を楽しめるオタク
合わない人
- トランスフォーマーが初めてで、どこから見ればいいか分からない状態の人(先に前作から入った方がいい)
- きちんと完結する物語を求めている人(この1本は「入口」であって「完結」ではない)
- 30分未満で話がまとまらないと感じる人
- キャラクターの背景説明がないと感情移入できない人
次に見るなら
『ゾーン』の直前作にあたるトランスフォーマーV(ビクトリー)から入るのが最も自然だ。スターセイバーとビクトリーレオがビクトリーセイバーになる経緯がここで描かれており、『ゾーン』のOPで「前作の主人公が退場する」重みが何倍にもなる。田中秀幸の仕事量もこちらの方が当然多い。
継承と世代交代というテーマが刺さったなら、機動戦士ガンダムZZも参照点になる。こちらも「前作の雰囲気を引き継ぎながら新しい主人公軸へ移行する」構造を持っていて、引き継ぎ劇の成否について考えさせられる作品だ。1986年という時代も近い。
「1話OVAでシリーズの空気を凝縮している」という体験が良かったなら、トランスフォーマー ザ・ムービー(1986年)を見ると、同じくシリーズの転換点を映像化した作品として対比できる。こちらはアメリカ制作の劇場版で、「主役交代を映画1本でやる」という大胆な構造が『ゾーン』と呼応する。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『トランスフォーマーZ[ゾーン]』は現在、Amazonプライムビデオ・Netflix・Hulu・Disney+で視聴できます。複数の主要サービスに対応しているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴を始められます。1990年製作のOVAをこれだけ多くのプラットフォームで楽しめる環境は充実していますので、ぜひお気に入りのサービスでご覧ください。