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星界の紋章
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Sunrise |
ジントの世界は銀河最大の帝国アブに征服される。ジントの父である惑星の首相は、アブ帝国での地位と引き換えに世界を引き渡した。その結果、ジントは王子となり、アブ帝国の軍事学校へ送られることになる。彼はそこで、帝国の宇宙艦隊で働く運命に直面する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
平凡な少年だったジント・リーンの運命は、父が惑星ハイドを銀河最大の星間国家「アーヴによる人類帝国」へ譲り渡したことで一変します。父の決断により貴族の身分を得たジントは、帝国の士官学校へと送られることになりました。そこで出会ったのは、アーヴの皇女ラフィール。任務のために小型艦で旅立った二人でしたが、折しも勃発した大規模な戦乱に巻き込まれていきます。異星人として生きるアーヴの価値観に戸惑いながらも、ジントはラフィールとともに激動の宇宙を駆け抜けていきます。みどころ・魅力
① 緻密に作り込まれた本格スペースオペラ
原作・森岡浩之による重厚な設定が大きな魅力です。独自の歴史を持つ星間国家アーヴ、宇宙航行を支える「平面宇宙」という概念など、SFとしての作り込みが徹底しています。架空言語「アーヴ語」まで用意された世界観は、一度足を踏み入れると抜け出せない深みを持っています。② 少しずつ縮まるジントとラフィールの距離
物語の核となるのが、地上人として育ったジントと、アーヴの皇女ラフィールの関係です。価値観も生まれも異なる二人が、旅と戦いをともにする中で少しずつ理解を深めていきます。派手な恋愛描写はありませんが、丁寧に積み重ねられていく心の交流が心地よい作品です。③ 異種族「アーヴ」が描く独特の文化
青みがかった髪と長い寿命を持つ種族アーヴ。彼ら独自の価値観や誇り、宇宙を生きる者としての美学が物語に奥行きを与えています。地上人とはまったく異なる思考様式に触れることで、視聴者もまた自分たちの「当たり前」を問い直すきっかけを得られます。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 長岡康史 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉永亜矢 |
| 原案キャラデザ | 赤井孝美 |
| キャラクターデザイン | 渡部圭祐 |
| 音楽 | 服部克久 |
| 美術監督 | 岡田有章 |
| 音響監督 | 小林克良 |
| OP | 服部克久「Opening Theme」 |
| ED | タイムスリップ・ランデブー「Ushinawareta Aozora」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
古い名作って言われ続けてるのは知ってた。知ってたけど、宇宙SFって構えると腰が重い。分厚い設定資料を朗読されるだけの話だったら寝るぞ、と思って、ジャンプするタイミングをずっと逃し続けてた。で、やっと見た。1999年の作品を、今ごろになって。
開幕、いきなり独自の言語と独自の宇宙物理と独自の貴族制度が雪崩れ込んでくる。あ、これ置いていかれるやつだ、と一瞬身構えた。ところが序盤を抜けたあたりで気づく。難しい設定の話をしているようでいて、実際に画面で起きているのは、行き場のない男の子が、やたら誇り高い女の子と二人きりで宇宙に放り出される話だった。拍子抜けして、そのまま見入った。
故郷を売られた少年が、どこに立つのか——帰属の話
ジントという主人公は、出発点からして居場所がない。父親——ロック・リンを演じるのは田中秀幸——が惑星ごと帝国に売り渡して、その見返りに貴族の地位を手に入れた。つまりジントは、故郷の人間からは「売国奴の息子」で、迎え入れる帝国からは「昨日まで平民だった成り上がり」。どちらの世界にも本籍がない。
そして相方のラフィール。彼女が属するアーヴという種族が、これまた見事に「人間をやめた」連中なんだ。地上で生きることを捨て、遺伝子をいじり、寿命も外見も人類とずらして、宇宙そのものを住処に選んだ。地に足のついた帰属を、種族まるごと放棄した存在。
この二人を並べたのが、たぶんこの作品の一番うまいところで。地面を失った少年と、地面を捨てた種族が、狭い船の中で否応なく向き合わされる。最初は文化も常識も噛み合わない。ラフィールの誇り高さは、ジントから見ればただの傲慢だし、ジントの馴れ馴れしさは、ラフィールには理解不能な距離の詰め方に映る。その齟齬が、会話の一往復ごとに少しずつ削れていく。
宇宙SFの皮をかぶってるけど、描いているのはもっと小さくて切実なことだと思う。どこにも属せない人間が、たった一人、わかり合える相手を見つけられるかどうか。派手なドンパチを期待すると肩透かしを食うが、そこに焦点を合わせた瞬間、画面が急に静かに面白くなる。帰属を失った者同士が、互いをかろうじての足場にしていく——そういう話として見ると、古さはまるで気にならなかった。
特に刺さったシーン
中盤、とある男爵の屋敷に立ち寄る一連の流れがある。フェブダーシュ男爵。演じるのが子安武人で、これがもう、いやらしさの教科書みたいな芝居だった。慇懃で、なめらかで、その下に湿った執着が透けて見える。声だけで「こいつは信用できない」と全身が判断してしまう感じ。子安武人の引き出しの多さを、こういう脇のねじれた役で改めて思い知る。
この屋敷の一件がいいのは、外の世界に触れたことで、ラフィールという人間の輪郭がくっきりすることなんだ。誇り高いだけに見えた彼女が、理不尽に対してどう振る舞うか。川澄綾子の、硬さの中に芯の通った声が、ここでぐっと効いてくる。ジント役の今井由香の、戸惑いながらも一歩踏み出す芝居と合わさって、二人の距離が静かに動く。派手な見せ場でもないのに、何度か巻き戻した。
帝国側に話が回ると、ドゥサーニュを演じる塩沢兼人の、低く落ち着いた声が画面の格をひと回り上げる。あの独特の艶のある低音は、貴族社会の重さを一言で説得してしまう。台詞の量じゃなく、声の置き方だけで世界の厚みが増す瞬間だった。
読んで見たくなったら——『星界の紋章』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- じっくり積み上がる人間関係を、何話もかけて待てる人
- 作り込まれた架空言語・架空社会の手触りそのものを味わいたい人
- 派手さより、二人の会話の温度が変わる瞬間に興奮できる人
合わない人
- 一話ごとに大きな戦闘や事件が起きないと退屈してしまう人
- 設定の説明が続くと、そこで気持ちが切れてしまう人
- 1999年の作画やテンポに、どうしても古さを感じてしまう人
次に見るなら
続きが気になったら、まず星界の戦旗。同じ二人のその後を追える直接の続編で、今度は本格的な艦隊戦へと話が広がる。星界の世界にもう少し浸かっていたい人に。
宇宙を舞台にした政治と軍事の重厚なドラマが好きなら銀河英雄伝説。膨大な登場人物と、勝ち負けの読めない戦略の応酬は、星界で宇宙SFの体力がついたあとだと一層沁みる。
派手さより人間を見たいならプラネテス。宇宙のリアルな手触りと、地に足のついた群像劇という意味で、星界の静かな部分が好きだった人に向いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『星界の紋章』は、dアニメストアとDMM TVで配信されています。どちらのサービスでも本編を視聴できますので、本格的なSF・スペースオペラ作品をじっくり楽しみたい方はチェックしてみてください。アニメ専門のdアニメストア、幅広いジャンルを扱うDMM TVと、ご自身に合った環境でこの壮大な世界観に浸れます。




