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うたわれるもの OVA
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
『うたわれるもの』の3部構成OVA。アニメーション制作は、原作ゲームのオープニングを担当したスタッフが手がける。アニメシリーズでは描かれなかったストーリーを映像化する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「うたわれるもの」を原作とした全3部構成のOVA作品。仮面の青年ハクオロが治める国・ツクルを舞台に、TVアニメシリーズでは描かれなかったエピソードを映像化。原作ゲームのオープニングアニメーションを手がけた制作スタッフが担当し、ファン待望のエピソードを丁寧に描いている。アクション・コメディ・ファンタジーが融合した世界観をそのままに、TVシリーズを知るファンへ向けた充実の内容となっている。
みどころ・魅力
① TVアニメで描かれなかった秘話を映像化
TVシリーズでは尺の都合でカットされたエピソードをOVAならではのボリュームで丁寧に描く。原作ゲームのファンにとっては待望の映像化であり、アニメから入ったファンにとっても新鮮な発見がある構成となっている。
② 原作ゲームのOPスタッフによる映像クオリティ
原作ゲームのオープニングアニメを手がけたスタッフが制作を担当しており、作品世界への深い理解が映像の細部に反映されている。キャラクターの動きや背景美術など、TVシリーズとは異なる質感のビジュアルを楽しめる。
③ アクション・コメディ・ファンタジーが一体となった世界観
シリアスな戦記ファンタジーの中に、キャラクターたちの掛け合いによるコメディ要素が自然に溶け込んでいる。重厚な物語とほっこりする日常描写のバランスが「うたわれるもの」らしさを色濃く表現している。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 桂憲一郎 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 甘露樹 |
| キャラクターデザイン | 桂憲一郎 |
| 音楽 | みゅう |
| 音響監督 | 濱野高年 |
| OP | 巽明子「adamant faith」 |
| ED | れな 上原「夢のつづき」 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
うたわれるもの、といえば正直ゲームのイメージが強い。2002年のPC版から始まって、PS2移植でさらに広がって、「この面白さはどこから来るんだ」と友人に布教された記憶がある。TVアニメ版(2006年)は一応追ったけれど、そのあとOVAが出ていたことはしばらく知らなかった。2009年リリース、3部構成。「アニメでは描かれなかったストーリー」という文句を見て、じゃあゲームユーザーとしては見ておくべきか、と思って再生したのが最初だった。
第一印象は「作りが丁寧だ」だった。原作ゲームのオープニングを担当したスタッフが手がけているという背景もあってか、キャラクターの空気感がTVシリーズよりも原作ゲームに近い感触がある。コメディ寄りのエピソードが中心なのに、世界観のテクスチャーがちゃんと生きている。2回目を見たとき気づいたのは、キャラクターひとりひとりの「日常の顔」がこのOVAで初めてきちんと描かれているということだった。本編では描く余裕がなかった部分を、3本のOVAがそれぞれ担っている構造になっている。
戦場の外でしか見えない、あの人たちの「素顔」の話
うたわれるものという作品は、基本的にずっと「戦いと喪失」の話だ。TVシリーズを通じて、ハクオロを中心に積み上げられていくものは最終的に大きな代償を伴う。視聴者はそれをわかった上で見ている。だからこそ、このOVAが持っているポジションが面白い。
3部構成のOVAはいずれも、本編の合間に差し込まれる「戦場の外の時間」を描いている。アクション・コメディ・ファンタジーというジャンル表記は正確で、シリアスな要素はほぼない。そこで何が見えてくるかというと、本編では「役割」として存在していたキャラクターたちの、役割を外れたときの顔だ。
たとえばベナウィ。浪川大輔が演じるあのキャラクターは、本編では常に「将軍としての振る舞い」をしている。声のトーンも、台詞の選び方も、一貫して「守る側の人間」として設計されている。OVAでその鎧が少し外れる瞬間があって、浪川さんの声がわずかに柔らかくなる場面がある。本編を見ていた人間には、そのわずかな差分が刺さる。
アルルゥ役の沢城みゆきもそうで、本編では幼い無邪気さと芯の強さの両方を演じていたのが、OVAでは「子供らしい我儘」の方に振り切られる場面がある。それが不自然に見えないのは、本編での積み重ねがあるからだ。沢城さんはああいう「表と裏がある子供の声」を作るのが本当に上手い。
単なるファンサービス的な番外編OVAは、往々にして本編の文脈から切り離されて「楽しいけど薄い」になりがちだ。このOVAはその罠をうまく避けていて、本編を見た後でないと刺さらない仕掛けが随所にある。「TVシリーズを見てから見るとより深い」というのは定型句だけど、これに関しては本当にそうで、OVA単体での完成度よりも、本編との組み合わせで価値が出る作りになっている。
特に刺さったシーン
カミュ役の釘宮理恵が絡む場面は、このOVAで間違いなく一番笑えるパートだった。釘宮さんの「ちょっと高飛車で、でも憎めない」という音域が、コメディシーンで全開になる。本編での出番と比べると別人のように弾けていて、「ああ、このキャラはこういう側面もあったんだ」と気づかされる。1回目は単純に笑っていたけど、2回目はその声の使い分けを意識しながら見て、また別の面白さがあった。
ウルトリィ役の大原さやかが見せる場面も印象に残っている。本編では「姉」として、ある種の重さを常に背負っているキャラクターが、OVAではその重さから解放された瞬間を見せる。大原さんの声はどちらの状態も過不足なく表現していて、「同じ声でここまで変わるか」と思うような場面がある。ユズハ役の中原麻衣も、出番は短いながら、本編のラストを知っている視聴者には別の意味合いで響くシーンがある。何でもない日常のやりとりが、知っているからこそ少し痛い。
読んで見たくなったら——『うたわれるもの OVA』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- うたわれるもの TVシリーズを最後まで見た人(本編の重さを知っているからこそOVAの「軽さ」が映える)
- ゲーム版から入ったファンで、アニメでのキャラクター解釈が気になる人
- 釘宮理恵・沢城みゆきのコメディ演技が好きな人
- シリアスな作品の「日常回」が好きで、番外編的なものを掘り起こす習慣がある人
合わない人
- TVシリーズ未視聴で、このOVAから入ろうとしている人(前提知識がないと薄く感じる)
- コメディ要素が苦手で、本編の緊張感や重さを期待して再生する人
- 3部構成で各エピソードが短いため、ボリュームを求める人には物足りなさがある
次に見るなら
うたわれるもの 偽りの仮面——2015年放送のシリーズ続編。世界観と設定を引き継ぎつつ新たな物語を展開する。ゲーム版2作目のアニメ化で、OVAまで含めて見終わった後、この世界にまだいたいと思った人向け。雰囲気と作風の連続性がある。
アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女——ゲーム原作のファンタジーOVAという括りで近い。音楽・世界観重視の作品で、ゲームの雰囲気をアニメでどう翻訳するかという問いへの別解として見るといい。うたわれるもの的な「原作を知った上でのOVA体験」の文脈で並べられる作品。
うたわれるもの 二人の白皇——シリーズ最終章のアニメ版。OVAまで追ったなら自然にたどり着く場所。このシリーズが結局どこに向かうのかを知りたい人は、ここまで見て初めて全体の輪郭が見える。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「うたわれるもの OVA」は現在、dアニメストア・U-NEXT・Huluの3サービスで視聴できます。各サービスの月額プランに加入していれば追加料金なしで楽しめますので、すでにいずれかのサービスを利用中の方はすぐに視聴を始められます。TVアニメシリーズとあわせて視聴すると、世界観をより深く楽しめます。





