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絶対可憐チルドレン OVA 〜愛多憎生! 奪われた未来?〜
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
漫画の中学時代のストーリーを舞台にしたOVAです。
作品概要・あらすじ
あらすじ
超能力犯罪を取り締まる組織「BABEL」に所属する三人組の超能力少女チルドレン——薫、葵、紫穂——が、謎の事件に巻き込まれるOVA作品。本作は原作漫画の中学時代のエピソードを映像化したもので、成長した彼女たちが個性豊かな能力を駆使しながら、複雑な陰謀と向き合う姿が描かれる。コメディとシリアスのバランスが絶妙な一作。
みどころ・魅力
① 中学時代という特別な時間軸の映像化
原作漫画では重要なターニングポイントとなる中学時代を舞台にしており、キャラクターたちの成長過程や変化を楽しめる。小学生時代とは異なる雰囲気を持ちながらも、チルドレンたちの本質的な個性はそのままに描かれており、ファンにとって待望の映像化エピソードとなっている。
② アクションとコメディが融合したテンポの良い展開
超能力バトルのダイナミックなアクションシーンと、チルドレンたちの掛け合いによるコメディが高いテンポで展開される。薫の豪快さ、葵の冷静さ、紫穂の独自性というそれぞれの個性がぶつかり合う場面は、シリーズを知るファンほど深く楽しめる構成になっている。
③ 「奪われた未来」をめぐるサスペンス要素
タイトルにも含まれる「奪われた未来」というテーマが、作品全体にサスペンス的な緊張感を与えている。コメディ路線の中にも真剣なドラマが組み込まれており、シリーズファンには見逃せない伏線や設定が盛り込まれた内容となっている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 川口敬一郎 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 椎名高志 |
| キャラクターデザイン | 加々美高浩 |
| 音楽 | 中川幸太郎 |
| ED | 戸松遥「☆Seventh★Heaven☆」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「チルドレンのOVA」と聞いて、TVシリーズを全部消化してから手を出す類のやつだと判断した。そういう読みは正しくて、本編を知らずにこれを見ても「かわいい女の子が超能力使って戦ってる話」以上のものは受け取れない。でも本編を踏んだ上で見ると、この50分弱がずいぶん違う顔をしてくる。
初見のときは「中学時代の話なのか」という単純な驚きがあった。TVシリーズの頃より少し幼い三人が動いているのを見て、ああこの子たちはこういう時期があったんだ、という感覚。2回目に見たとき気づいたのは、そのノスタルジーが意図的に仕掛けられているということで、制作側はかなり計算していた。
「守られる側」だった三人が、守ることを覚えていく話
絶対可憐チルドレンという作品は、TVシリーズを通じてずっと「子供が大人になる前夜」を描いてきた。チルドレン三人はレベル7の超能力者でありながら、物語の軸では皆本光一に守られ、導かれ、時に引っ張られてきた。中村悠一が演じる皆本はその「保護者」ポジションをずっと担っていて、中村の声にある落ち着きと、どこかしら抱えている苦さみたいなものが、あのキャラクターに妙なリアリティを与えていた。
このOVAが描く中学時代というのは、その「保護される三人」がまだ色濃く残っている時期だ。でも、完全にそうでもない。序盤から三人はすでに自分たちの判断で動こうとしていて、その「動こうとする力」と「まだ足りない経験値」のぶつかり方が、この作品の見どころになっている。
戸松遥が演じる三宮紫穂のサイコメトリーは、今作でもきちんと使われていて、あの「触れた相手の記憶が流れ込んでくる」能力の孤独さみたいなものを戸松の声が支えている。感情の起伏が激しいシーンではなく、静かに何かを感じ取っているシーンでの演技が特に好きで、そういう細部への丁寧さがこのキャラクターを単なる「テレパス枠」にしていない理由だと思っている。
釘宮理恵が筑紫澪と桃太郎の二役を担っているのは、本編を知っている人間にとっては特別な意味合いを持つ。釘宮の「鋭さの中に傷がある」演技スタイルが、この二つのキャラクターを微妙に異なるトーンで成立させていて、同じ声優だと知っていても「ああ、別の人間だ」と感じさせる。この作品のテーマである「同じ能力を持っていても違う選択をした者たちの話」と、その二役担当は綺麗に重なっている。単なるキャスティングの都合ではなく、意味のある配役だと感じる。
本編では「未来に何が待っているか」という問いかけが繰り返される。このOVAの副題にも「奪われた未来?」とある。チルドレンたちにとっての未来とは何か、そして誰がそれを決める権利を持つのか——そういう問いが、コメディのトーンの中に静かに埋め込まれている。
特に刺さったシーン
終盤、三人が揃って何かを選択する場面の、その前の静けさが良かった。派手なアクションの前後にあるあの間——三人がほとんど言葉を交わさずに阿吽の呼吸で動き始めるところ——に、長い付き合いの蓄積みたいなものが詰まっていた。言語化された絆より、言語化できない部分に説得力がある。
井上麻里奈演じる雲居悠理が出てくるシーンは、本編を踏まえた上で見ると重みが違う。井上の声は芯がありながらどこか飄々としているところがあって、あのキャラクターの「本音を見せているようで見せていない」感じを自然に出している。セリフ自体はそこまで多くないが、出てくるたびにシーンの空気が変わる。
コメディパートの密度も悪くなくて、そちらに全振りしていないのが好みだった。笑わせにくる場面はちゃんと笑えるし、その直後に空気が切り替わるときの落差がうまく機能している。ギャグとシリアスの切り替えがヘタな作品は世の中に多いが、これはそこが丁寧だった。
読んで見たくなったら——『絶対可憐チルドレン OVA 〜愛多憎生! 奪われた未来?〜』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズを完走していて、チルドレン三人への愛着が育っている人
- 釘宮理恵の二役をきちんと聞き分けて楽しめるくらい声優演技への興味がある人
- 「本編補完OVA」という立ち位置を理解した上で見られる人
- コメディ強めのアクション作品が普段から好みな人
合わない人
- 本編未視聴のままこれを入口にしようとしている人——この作品はそういう設計ではない
- 1本で完結した起承転結を求めている人
- シリアス一辺倒のトーンでないと入れない人
次に見るなら
超能力者が組織に属して戦う構図と、その中で育まれるチームの関係性が好きなら、サイキック・フォースやとある科学の超電磁砲あたりが近い文脈にある。超電磁砲は特に「能力者の少女たちが学園都市という閉じた世界で何かを守ろうとする」という構造が似ていて、OVAで受け取った余韻をそのまま続けたい気分のときに向いている。
「保護者と被保護者の関係が時間をかけて変質していく」という観点で見るなら、魔法少女リリカルなのはシリーズも射程に入る。こちらは1期から順番に見ていく必要があるが、キャラクターの成長と人間関係の変化を長い時間軸で追う楽しさは、チルドレンシリーズと通底するものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『絶対可憐チルドレン OVA 〜愛多憎生! 奪われた未来?〜』は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらのサービスも対応デバイスが豊富で、スマートフォンやテレビなど好みの環境で楽しめます。シリーズのファンはもちろん、この機会に本作から入門するのもおすすめです。