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あかね色に染まる坂
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | TNK |
登校中、純一は少女を危機から救う。後に誤解からその少女にキスしてしまう。驚き、嫌悪感を抱いた少女・片桐悠日は、理由も分からず彼に「死ねばいい」と叫ぶ。転入生の悠日は、純一と妹の港の驚きの中、父が彼女との結婚を取り決めていたことが判明する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ごく普通の高校生・長瀬純一は、登校中に危機に陥っていた少女を助けるが、その流れで誤って彼女にキスをしてしまう。驚きと嫌悪感をあらわにした少女は、理由も告げず「死ねばいい」と純一に叫んで去っていく。ところが後日、その少女・片桐悠日が転入生として純一のクラスに現れ、さらに二人の父親が当人たちの知らぬ間に結婚を取り決めていたことが発覚する。妹の港を巻き込みながら、いがみ合っていたはずの二人の同居生活が幕を開け、賑やかでむずがゆい日常が描かれていく。みどころ・魅力
① 最悪の出会いから始まる同居ラブコメ
「死ねばいい」と罵り合った相手といきなり同居・許嫁という王道シチュエーション。反発し合っていた純一と悠日の距離が、すれ違いと不器用なやり取りを重ねながら少しずつ縮まっていく過程が本作最大の見どころです。② ツンデレヒロイン悠日の表情の変化
ツンツンした態度の裏に隠れた素直になれない可愛らしさが丁寧に描かれ、悠日が見せる照れや戸惑いの表情が物語を彩ります。妹・港をはじめ、個性豊かなサブヒロインたちとの掛け合いも賑やかで楽しめます。③ テンポの良いコメディと安定の作画
ラブコメ定番のお約束を軽快なテンポで畳みかけるコメディ演出が魅力。日常シーンの可愛らしいキャラクター作画と、笑いと甘さのバランスのとれた構成で、肩の力を抜いて楽しめる一作に仕上がっています。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 元永慶太郎 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 上江洲誠 |
| 原案キャラデザ | 酒月ほまれ、涼香 |
| キャラクターデザイン | 平山円、堀井久美 |
| 音楽 | 末廣健一郎 |
| 音響監督 | 蝦名恭範 |
| OP | 橋本みゆき「初恋パラシュート」 |
| ED | 平野綾「Sweet Gift」 |
| ED | 加藤英美里「Confusion…」 |
| ED | 田中理恵「少女テストは難しい」 |
| ED | 釘宮 理恵「茜色hometown」 |
| ED | 加藤英美里「Cherry pink mystery」 |
| ED | 田中 理恵「Make a Miracle!」 |
| ED | 井上麻里奈「ラブダイビング」 |
| ED | 田中 理恵「チュチュルの約束」 |
| ED | 平野綾「目覚めない Wish…」 |
| ED | 平野綾「ai・ココカラ」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルに惹かれた、というだけの理由で再生ボタンを押した。あかね色に染まる坂。夕方の光で坂道がオレンジに沈んでいく、あの字面の良さ。正直、作品そのものは知らなかった。2008年、と表示が出て、ああこの頃か、と身構える。案の定、許嫁、転入生、勘違いのキス、罵倒。第一印象は「全部どこかで見た」だった。ただ、2回目で気づいたのは、このテンプレ感そのものが、ある時代の空気を真空パックにしているということで。最初は退屈に映った既視感が、二度目には妙に懐かしく効いてきた。きれいな名前をつけられた、ごく普通の青春。その落差に、いつのまにか居座っていた。
「許嫁」という古い器に、2008年のツンデレを流し込んだ話
許嫁、という設定はこの作品の発明じゃない。親が勝手に決めた結婚相手、というのは日本のフィクションがずっと使い回してきた、相当に手垢のついた器だ。面白いのは、その古い器に、2008年という年が持っていた一番新しい流行——ツンデレのヒロイン——を、なみなみと流し込んでいるところで。優姫が純一に向かって「死ねばいい」と叫ぶ、あの理不尽さ。理由もわからず罵倒されて、なのに婚約者として同居が決まる。今の感覚で見ると無茶苦茶だけど、この無茶を成立させていたのが、当時のツンデレという文法だった。
で、これは単なる古臭いラブコメか、というと、そう言い切れない引っかかりが残る。タイトルのきれいさだ。あかね色に染まる坂、という言葉が約束しているのは、夕暮れの淡い初恋の話のはずで。でも中身は罵倒と勘違いと許嫁のドタバタ。この約束と中身のズレ、看板の詩情と店内の賑やかさの落差こそ、この作品が結果的に抱えてしまった一番の個性なんじゃないか、と二度目で思った。序盤の出会いのシーンの強引さも、終盤に向けて関係がほどけていく流れも、骨組みはどこまでもテンプレなんだけど、その上に乗っている題名だけが一段きれいなまま残っている。普通の話に、不釣り合いなくらい美しい名前がついている。その不器用な背伸びが、自分にはこの作品の正体に見えた。
特に刺さったシーン
やっぱり釘宮理恵だ。優姫の「死ねばいい」を、本気の殺意でも完全なギャグでもない、その中間の危うい温度で出してくる。怒鳴った直後に声がほんの少し揺れる、あの一瞬の処理がうまい。罵倒の語尾に、引っ込みのつかなくなった子どもの照れが滲んでいて。テンプレなはずのツンデレが、彼女の声を通すと体温を持つ。この年の釘宮理恵は本当に手数が多くて、序盤の罵声を聞いているだけで2008年の空気が戻ってくる。
脇も効いている。石田彰の西野冬彦は、出てくるだけで画面の温度を一度下げる飄々とした立ち方をするし、井上麻里奈の霧生つかさは、低めの芯の通った声でドタバタの真ん中をきっちり締める。小山力也が杉下清次郎で低く構えると場が地に足をつけ、加藤英美里の綾小路華恋がそこへ軽さを足し戻す。賑やかな話なのに、声のバランスだけは妙に大人びていて、その数秒だけ別の作品を覗いている気分になった。
読んで見たくなったら——『あかね色に染まる坂』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2008年前後のツンデレ・ラブコメを通ってきて、あの時代の空気をもう一度浴びたい人
- 釘宮理恵のツンデレ演技を、文法が完成していた時期の標本として味わいたい人
- 込み入ったテーマより、許嫁と勘違いで軽く転がる話に身を預けたい人
合わない人
- 勘違いのキスや一方的な罵倒から始まる関係に、今の感覚でつらさを感じてしまう人
- タイトルの詩情から、静かな初恋の物語を期待して入る人
- 設定の新しさや展開の意外さを、まず第一に求める人
次に見るなら
同じ2008年のとらドラ!。釘宮理恵が演じる逢坂大河は、ツンデレという文法がもっとも繊細に磨かれた到達点で、優姫を気に入ったなら、こっちの体温の高さにむしろ驚くはず。
罵倒から始まる関係そのものを楽しみたいならゼロの使い魔。これも釘宮理恵で、契約で結ばれた主従という、あかね色と地続きの設定。ルイズの「犬」呼ばわりに笑えるなら相性がいい。
許嫁という装置を正面から回したラブコメならニセコイ。家どうしの事情で結ばれた関係というお膳立てが近くて、勘違いと約束で話が転がっていく感触が好きなら、すんなり入っていける。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
2008年放送のラブコメ作品『あかね色に染まる坂』は、現在dアニメストアとDMM TVで配信されており、見放題で視聴することができます。どちらのサービスも作品数が豊富で、ラブコメ好きの方にもおすすめです。気になった方は、これらの配信サービスでぜひチェックしてみてください。

