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3月のライオン 第2シリーズ
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 22話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Shaft |
高校2年生になった桂香は、プロ将棋の世界での闘いと個人的な苦悩を続ける。将棋会館、学校の部活、地域コミュニティの個性的な人々に囲まれ、彼の孤独な殻は徐々に崩れていく。その中には川本家の3姉妹—あかり、ひなた、そしてママがいる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
将棋のプロ棋士として歩み始めた高校2年生・桐山零。幼少期の孤独と傷を抱えながらも、下町の川本家三姉妹——あかり、ひなた、モモ——との温かなふれあいや、将棋界の個性豊かな棋士たちとの真剣な戦いを通じて、少しずつ心を開いていく。盤上の闘いと日常の中で、零は「誰かのために戦う」意味を見出していく。
みどころ・魅力
① 将棋対局シーンの緊迫感と心理描写
プロ棋士同士の対局を単なる盤面の動きではなく、各キャラクターの内面の葛藤や感情として映像化。特に零が追い詰められる場面では、抽象的なビジュアル表現と繊細な心理描写が絡み合い、将棋を知らなくても引き込まれる独自の演出が展開される。
② 川本家が体現する「日常の温かさ」
孤独な零の心の拠り所となる川本家の描写は、本作の核心。手料理のシーン、何気ない会話、三姉妹のにぎやかなやり取りが、ドラマとしての重みと癒しのバランスを生み出す。零にとっての「家族」の意味が静かに問われていく。
③ ひなたのいじめエピソードが描く人間の強さ
第2シリーズでは、妹・ひなたが学校でのいじめに向き合うエピソードが大きな軸となる。社会の理不尽さと、それでも誰かを守ろうとする意志の強さが丁寧に描かれており、将棋の枠を超えた感動的な物語として視聴者の心に深く刻まれる。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 新房昭之 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 新房昭之、東冨耶子 |
| キャラクターデザイン | 杉山延寛 |
| 音楽 | 橋本由香利 |
| 美術監督 | 田村せいき |
| 音響監督 | 亀山俊樹 |
| OP | 「フラッグを立てろ」 |
| OP | ユニゾン・スクエア・ガーデン「春が来てぼくら」 |
| ED | ブライアン・ザ・サン 「カフネ」 |
| ED | 大山琉杏「I AM STANDING」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——1期を途中で止めたまま、ずっと気になってた話
1期を5話くらいまで見て、なんとなく止まってしまっていた。将棋のルールはなんとなく知ってる程度で、「プロ棋士の話」と聞いてスポ根的なものを想像してたのが間違いだったんだと思う。実際はもっと静かで、もっと個人的な話だった。
2期から見直してみると、1期で拾いきれていなかった川本家の空気感がすごく立ってくる。あの食卓の温度感——あかり(茅野愛衣)が作った鍋を囲む3人の会話の軽さと、ひなた(花澤香菜)の無防備な笑い声——が、桐山零の孤独と対比で機能していることが、2度目でやっとわかってきた。1回目は「いい雰囲気の家族描写だな」で終わっていたところが、2周目では「ここが零の唯一の熱源なんだ」と読み変わる。
将棋は舞台装置で、本題は「受け取り方」を覚えるまでの話
3月のライオン第2シリーズを「将棋アニメ」として見ると少しずれる。盤面の駆け引きが描かれる場面はもちろんあるけど、それよりも尺を使っているのは、主人公が他者の痛みに気づき、そこにどう向き合うかという話だ。
特に2期で強く押し出されるのは、ひなたのいじめをめぐるエピソード。クラスメートを庇ったことで自分が標的になった中学生に、零は何ができるのかという話が、数話にわたってじっくり描かれる。ここで興味深いのは、零が「助けてあげる」という方向に動かないことだ。彼自身がまだ、誰かに助けてもらうということの意味を学んでいる最中で、ひなたの件を通じて初めて「誰かのために怒る」感情を獲得していく構造になっている。
将棋のプロ棋士という設定は、この文脈でかなり意図的に機能している。勝負の世界では感情を持ち込まないことが強さとされる(少なくともそういうイメージがある)。宗谷冬司(石田彰)という人間のほぼ感情を排したような存在が対照軸として置かれ、零はその対極——感情があるからこそ弱く、しかし感情があるからこそ誰かのそばにいられる——という方向へ育っていく。石田彰の宗谷はほんとうに凄くて、「人間の皮をかぶった別のなにか」みたいな静けさをあの声で出してくる。セリフの少ないキャラクターなのに、出てくるたびに画面の空気が変わる。
三角龍雪(杉田智和)や高橋勇介(細谷佳正)のような、零の周囲にいる「ふつうの温度を持った人間たち」が、物語の中盤以降に意味を持ち始めるのも2期の特徴だと思う。1期では背景に近かった彼らが、零が少しずつ外の世界に接続し始めるにつれて輪郭を持ってくる。
特に刺さったシーン
ひなたが涙をこらえながら「私は間違ってないと思ってる」と言い切る場面。花澤香菜の芝居がここで一段変わる。それまでのひなたは明るくて少し騒がしくて、その声の軽さが川本家の空気を作っていた。それが、抑えながら出てくる声になったとき、ああこれは本人がかなり追い詰められてるんだと、台詞の意味より先に音で伝わってくる。
零がその言葉を受けて、盤の前で独り「怒り」を発見するような場面の静けさも印象に残っている。怒りを持てるようになったことが成長として描かれるアニメというのは、そんなに多くない。「感情を持つことが人間を人間にする」という、わりと普遍的な話を、将棋という変わった舞台でやっている。
読んで見たくなったら——『3月のライオン 第2シリーズ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- キャラクターが少しずつ変化していくのを、時間をかけて見守るのが好きな人
- 「日常の食卓」とか「誰かの部屋の灯り」みたいな描写に弱い人
- いじめや孤立を経験したことがあって、それをフィクションの中で整理したい人
- 将棋のルールを知らなくていい(むしろ知らないほうがキャラクターに集中できる面もある)
合わない人
- 展開の速さを求める人。このアニメは意図的にゆっくり進む
- 将棋の戦術・棋譜を本格的に楽しみたい人。そういうアニメではない
- 重たい題材(いじめ、家庭の機能不全)を今の気分で摂取したくない人。2期は特にその密度が高い
次に見るなら
川本家のような「疑似家族の温度」が好きなら、SHIROBAKOもいい。アニメ制作の現場を舞台にした群像劇で、主人公たちが仕事を通じて互いを支えていく構造が似ている。こちらはもう少し明るいトーンで、見終わったあとの体力消費が少ない。
「競技を通じて自分と向き合う」という軸ならちはやふるが近い。かるたという競技をどう解釈するか、競技者としての強さと人間としての弱さをどう両立するか、という問いが共通している。主人公の熱量は3月のライオンとはかなり違うけど、根っこにあるものは近い。
もっと静かで個人的な話が見たいなら昭和元禄落語心中。こちらは芸の世界を舞台にした話で、「ひとつのことを極めることが人間に何をするか」という問いが重なる。石田彰が重要な役で出ているのも、3月のライオンからの接続として悪くない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『3月のライオン 第2シリーズ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能です。いずれも見放題ラインナップに含まれており、第1シリーズと合わせて一気に視聴するのがおすすめです。各サービスの無料トライアルを活用すれば、まず試してみることもできます。
よくある質問
まとめ
『3月のライオン 第2シリーズ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能です。いずれも見放題ラインナップに含まれており、第1シリーズと合わせて一気に視聴するのがおすすめです。各サービスの無料トライアルを活用すれば、まず試してみることもできます。


