進撃の巨人 LOST GIRLS

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2017進撃の巨人 LOST GIRLS

進撃の巨人 LOST GIRLS

★ 3.9 / 5.0アクションドラマファンタジーミステリー
放送年2017年
フォーマットOVA
話数3話
原作ライトノベル
制作WIT STUDIO

進撃の巨人 Lost Girls アニメ化される3部構成のOVA。巨人討伐隊の兵士アニ・レオンハルトが、記録に残らないように秘密の任務をこなす必要があった。彼女は同僚のヒッチ・ドリスに自分の不在をカバーするよう頼む。ヒッチは承諾するが、ある条件を提示するのだった。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

『進撃の巨人』の世界を舞台に、女型の巨人の正体であるアニ・レオンハルトと、エレンの幼馴染ミカサ・アッカーマンそれぞれの知られざる物語を描く全3話のOVA作品。第104期訓練兵団の同期でありながら、互いに秘密を抱えるアニが仲間のヒッチ・ドリスに不在を頼む顛末と、ミカサが胸に秘めた「if」の世界が交錯する。本編では語られなかった二人の素顔に迫るサイドストーリー。

みどころ・魅力

① アニ・レオンハルトの人間的な素顔

本編では謎めいたキャラクターとして描かれるアニが、ヒッチとの掛け合いを通じてその内面を垣間見せる。冷徹な印象とは裏腹な、不器用ながら人間らしい一面が丁寧に描かれており、本編をすでに見た視聴者ほど深く刺さる内容となっている。

② ミカサが見た「もしも」の世界

エレンとの関係を軸に、ミカサの心の奥にある感情と葛藤が幻想的な形で描かれる。アクション一辺倒ではなく、内省的・詩的な語り口が本編とは異なる雰囲気を生み出しており、シリーズの別の顔を楽しめる。

③ 本編補完としての高い満足度

訓練兵団時代の空白期間を埋めるエピソードとして、本編ファンの期待に応える丁寧な作りが特徴。脇役だったヒッチやメーガンといったキャラクターにもスポットが当たり、世界観の奥行きをより一層感じられる構成になっている。

キャスト・声優一覧

アニ・レオンハート
アニ・レオンハート
メイン
嶋村侑
ミカサ・アッカーマン
ミカサ・アッカーマン
メイン
石川由依
エレン・イェーガー
エレン・イェーガー
サブ
梶裕貴
ライナー・ブラウン
ライナー・ブラウン
サブ
細谷佳正
アルミン・アルレルト
アルミン・アルレルト
サブ
井上麻里奈
グリシャ・イェーガー
グリシャ・イェーガー
サブ
土田大
マルコ・ボット
マルコ・ボット
サブ
逢坂良太
マルロ・フロイデンベルク
マルロ・フロイデンベルク
サブ
杉田智和
キース・シャーディス
キース・シャーディス
サブ
最上嗣生
モーゼスの母
モーゼスの母
サブ
寺瀬今日子
ミカサの父
ミカサの父
サブ
遠藤大智
ミカサの母
ミカサの母
サブ
広瀬有香

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スタッフ

監督肥塚正史
原作瀬古浩司
キャラクターデザイン浅野恭司
音楽澤野弘之
EDGemie「Call your name」
ED日笠 陽子「美しき残酷な世界」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

本編を全部追いかけた人間なら、たぶん同じ気持ちで手を伸ばしたと思う。「アニ・レオンハルトの話」と聞いただけで、もう見るしかなかった。3期と4期の間にぽつんと存在するOVAで、本編の空白期間を埋めるサイドストーリーとしての立ち位置。外伝というより「本編では描かれなかった彼女たちの内側」に踏み込むやつだ。

最初に見たとき、正直「こんな話だったっけ」とちょっと面食らった。本編のテンションとはまるで別の、ノワール寄りの雰囲気。アニが壁内市街で謎めいた少女の失踪を追う「Wall Sina, Goodbye」パートは、進撃の巨人というより探偵小説を読んでいる感覚に近い。2回目で気づいたのは、あのミステリーの構造がアニという人物の在り方そのものを映しているということで、そこからこのOVAへの見方がかなり変わった。

「役割」という檻の中で生きる人間の、誰にも見せない顔

本編のアニ・レオンハルトは「女型の巨人」として記憶されている。裏切り者、敵側の工作員。視聴者はずっとその文脈でしか彼女を見ていない。このOVAが意地悪なのは、そのラベルが貼られる前の彼女を——何者でもない、ただの兵士として壁内を歩く彼女を——正面から映してくることだ。

「Wall Sina, Goodbye」のアニは、ヒッチ・ドリスに留守番を頼んで秘密の任務をこなしに行く。その任務の中で、失踪した少女を追うことになる。巨人が出てこない。戦闘もほぼない。あるのはアニの観察眼と、壁内の人間たちへの冷めたまなざしだ。

ここで面白いのは、アニが「調査する側」に置かれることで、本編では見えなかった彼女の倫理感が滲み出てくること。彼女は嘘をつく。でも何かを守ろうとしている。誰かを切り捨てることができる。でも全部を見捨てることはしない。本編では「敵」として括られていた人物が、ここでは複雑な内面を持つひとりの人間として動いている。それを支えているのが、杉田智和演じるマルロとの短いやり取りで——杉田さんの、あのわずかに芝居がかった正論の言い方が、マルロというキャラクターの「まだ世界を知らない青さ」を一発で伝えてくる。本編での彼の結末を知った上で見ると、この場面の重さがまるで違う。

ミカサ視点の「失われた残酷な世界」は、本編とは切り離されたifの話として描かれる。エレンと出会わなかった世界。梶裕貴のエレンがここでは別の色をしていて、本編の叫ぶエレンとも4期の壊れたエレンとも違う、まだ何者にもなっていないエレンの声をしている。そのディテールがひどく胸に刺さる。

このOVAが描こうとしているのは、「人は役割の前に何を持っていたか」という問いだと思う。アニは父のために戦士として生きてきた。ミカサはエレンのために生きてきた。そのどちらも、本編では「そういう人物」として消費されがちだ。でもこのOVAでは、その役割が剥がされた瞬間が——あるいは役割に飲み込まれる直前の瞬間が——丁寧に切り取られている。

特に刺さったシーン

アニとヒッチが部屋で言い合う序盤のシーンが、見るたびに好きになっていく。ヒッチは調子がよくて、アニは感情をほぼ表に出さない。この二人の噛み合わなさが、妙にリアルで笑える。「なんでこいつらが一緒にいるんだ」という違和感が、物語が進むにつれて「だからこそ」に変わっていく。

アニが失踪した少女の手がかりを追って、壁内の人間と正面から向き合わざるを得なくなる中盤以降。彼女の表情が、ほんの少しだけ揺れる瞬間がある。作画がそこに異様に力を入れていて、目の動きひとつで「この人は感情がないわけじゃない」と伝えてくる。声の芝居もそうで、ほぼ抑揚のないアニの台詞の中に、ごく短い間が生まれる箇所がある。あそこで音を止める判断が、テキストだけでは絶対に伝わらないものを届けていた。

細谷佳正のライナーは出番こそ少ないが、本編での彼の重さを知っていると、何でもない一言がすごく重くなる。声優と夜あそびでのあの飄々とした細谷さんを知っている身としては、ライナーのあの割れた声の使い方が毎回どこかに引っかかる。

読んで見たくなったら——『進撃の巨人 LOST GIRLS』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 本編を最低でも2周した上で、アニやミカサというキャラクターに思い入れがある人
  • 巨人との戦闘より、キャラクターの内面や人間関係を掘り下げたエピソードが好きな人
  • ノワール・ミステリーの雰囲気が好きな人(「Wall Sina, Goodbye」はその色が強い)
  • 逢坂良太演じるマルコがわずかでも出てくれば泣ける状態の人

合わない人・注意が必要な人

  • 本編未視聴または序盤しか見ていない人——登場人物の背景を知らないと、このOVAの「重さ」がほぼ伝わらない
  • 巨人が出てこないと「進撃の巨人」と感じられない人——戦闘シーンはほぼない
  • ifの世界線・外伝的な話が苦手な人——特にミカサパートは本編とは切り離された構造
  • 全3話で完結するコンパクトな作品なので、「次が気になりすぎて眠れない」タイプの展開は期待しない方がいい

次に見るなら

進撃の巨人 The Final Season——本編を見たなら当然の流れだが、LOST GIRLSでアニやライナーの内面を掘り下げた後に4期を見ると、彼らの選択の意味がまた違って見える。「なぜそうなったか」の文脈がOVAで補完されている分、重さが増す。U-NEXT・Netflix・Amazonプライムビデオなどで配信中。

甲鉄城のカバネリ——同じく荒廃した世界で、役割と生存の狭間に置かれた人間を描くアクション。進撃ほど政治的な複雑さはないが、キャラクターの内面描写とアクションの密度では近いものがある。壁の内側で何かが決定的に壊れていく雰囲気が好きな人に。

selector infected WIXOSS——表向きの役割と内側の本音が乖離しているキャラクターたちの話が好きなら。少女たちが「自分が何のために戦っているか」を問い直す構造が、LOST GIRLSのミカサパートと響き合う部分がある。ジャンルはまったく違うが、「ifの世界を見せられる」という体験として近い。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

『進撃の巨人 LOST GIRLS』はU-NEXT、Amazonプライムビデオ、Netflix、Disney+で配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。本編を見終えた後の補完作品として、ぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 進撃の巨人本編を見ていなくても楽しめますか?
A. 本編の知識があるとより深く楽しめる作品です。登場人物の背景や人間関係を知った上で視聴することで、細かな描写の意味が伝わりやすくなるため、本編を先に見ることをおすすめします。
Q. 全何話ですか?視聴時間はどのくらいですか?
A. 全3話構成のOVA作品です。1話あたり約30分前後で、合計約90分ほどで見終えることができます。まとめて一気に視聴するのにも適したボリュームです。
Q. アニとミカサのどちらが主役ですか?
A. 2つのエピソードに分かれており、アニ・レオンハルトを主軸にした話とミカサ・アッカーマンを主軸にした話が収録されています。それぞれ独立したサイドストーリーとして楽しめる構成です。
Q. 原作漫画やノベルとの関係は?
A. 諫山創原作の小説版『進撃の巨人 LOST GIRLS』を元にアニメ化された作品です。原作漫画とは異なるスピンオフ展開のため、本編ファンはもちろん、小説版の読者にも楽しめる内容です。

まとめ

『進撃の巨人 LOST GIRLS』はU-NEXT、Amazonプライムビデオ、Netflix、Disney+で配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。本編を見終えた後の補完作品として、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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