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REDLINE
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | MADHOUSE |
レッドラインは宇宙最大にして最も危険なレース大会を舞台にしている。5年に一度だけ開催されるこのレースに、無謀なドライバーJPが超カスタマイズされた車で参加する。彼は速度制限を無視し、栄光を求めている。一方、組織犯罪と軍事政権はレースを自分たちの目的に利用しようと企み、精鋭ライバルドライバーたちもしのぎを削る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
5年に一度だけ開催される、宇宙最大にして最も危険なレース「REDLINE」。無謀なドライバーJPは、ルールも命の危険も顧みず、超カスタマイズされた愛車で栄光のゴールを目指す。しかし舞台となる惑星では軍事政権と組織犯罪が暗躍し、レースそのものを利用しようと企てていた。個性豊かな強豪ライバルたちとの死闘の果て、JPが掴もうとするものとは——。みどころ・魅力
① 7年・10万枚超の手描きカットが生み出す圧倒的な映像美
制作に7年を費やし、手描きアニメーションのみで構成された映像は、デジタル全盛期にあえてアナログの熱量で勝負した一作。特にレースシーンの速度感と爆発エフェクトは、アニメならではの誇張表現が最大限に活かされており、スクリーンで見るたびに新たな発見がある。② 個性が爆発するキャラクターと熱量あふれる世界観
エイリアン・サイボーグ・軍人・マフィアが入り乱れる荒唐無稽な設定の中に、それぞれのキャラクターが確かな信念と欲望を持って動いている。奇抜なデザインと軽快なテンポで描かれるキャラクター群は、SFとラブコメとスポーツ根性ものを同時に成立させる稀有なバランスを実現している。③ レースと恋が交差するシンプルで熱いドラマ
複雑な設定の中心にあるのは、「勝ちたい」「好きな人のそばにいたい」というシンプルな衝動。JPとソノシーの関係を軸にしたラブコメ要素が、スピード一辺倒になりがちなレースものに感情的な奥行きを加えており、クライマックスの興奮と感動を底上げしている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小池健 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 石井克人 |
| キャラクターデザイン | 小池健 |
| 音楽 | ジェイムス 下地 |
| 音響監督 | 石井克人、清水洋史 |
| ED | ジェームス・シモジ feat. ロブ・ラウファー「REDLINE DAY」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——絵だけで殴られた90分
見るきっかけは単純で、「7年かけて作った劇場アニメ」という一行だった。7年。プロダクションI.G.でも京アニでもなく、マッドハウスが。手描きで。その話を聞いた時点で、中身より先に「どうかしてる」と思った。
で、実際に見たら、本当にどうかしていた。冒頭からエンジン音と作画のラッシュで叩き込まれて、気づいたら終わっていた。ストーリーを追おうとした記憶が途中から消える。目が映像に持っていかれすぎて、あらすじを脳が処理する余裕がない。2回目で初めて「あ、そういうことか」という場面がいくつもあった。1回目は体験、2回目が鑑賞、という感じ。
勝てない男が「踏む」だけの話が、なぜか純粋なラブストーリーになる
REDLINEを「レースアニメ」として語ると、かなり的を外す。JPはレースが弱い。八百長を断って予選落ちし、爆発して吹っ飛んで、それでもなぜか本戦に選ばれる。強さで這い上がった男じゃなくて、「諦めないやつ」として選ばれた男だ。
この設定が意味しているのは、この映画がスポーツの勝敗より別の何かを描こうとしている、ということだと思う。JPが求めているのは優勝でも名声でもなく、「全力で踏み込む瞬間」そのものだ。そしてその「全力で踏む」という行為が、ソノシーへの感情と完全に地続きになっている。彼女に惹かれる理由も、レースに出続ける理由も、JPの中では同じ種類のエンジンで動いている。
軍事政権が妨害してくる、組織犯罪が絡んでくる、他のドライバーたちが強烈な個性を持っている——そういう要素は全部「障害物」として配置されていて、JPがそれを踏み越えるかどうかではなく、踏み越える際にどれだけ絵が激しくなるか、に全エネルギーが注がれている。
7年という制作期間は、物語の密度ではなく、この「踏み込む瞬間」の画面密度に費やされた。1フレームごとの線の量が、他の劇場アニメと次元が違う。それが90分間続く。ストーリーの文脈をいったん脇に置いて、「絵が動く」という現象だけに集中できる映画は、実はそう多くない。REDLINEはそれができる数少ない作品で、しかもその中で、荒唐無稽な純愛がちゃんと成立している。どうかしてる、と思うけど、それが正直なところ好きだ。
特に刺さったシーン
終盤、ロボワールドの軍事兵器が一斉展開してくる場面は、映画館の音響で受けると別物になる。低音が体に来るタイミングと作画の密度が合わさって、シートに押しつけられる感覚がある。配信で見たときとの落差が大きすぎて、初見が映画館だったのは運が良かったと思った。
三宅健太が演じるデイズナ弟は、出番こそ短いがああいうキャラに合う低音の圧がある。同じシーンで聞いてもセリフの重さが違う。堀内賢雄のタイタン国防長官は、登場するたびに「権力者が本当に怒っている」という声になっていて、コミカルな絵柄の中での説得力をひとりで担っている。石井康嗣のマシンヘッド鉄仁は、荒々しさと哀愁が混在していて、2回目に聞くとセリフの含みがわかる。
ソノシーがレース中盤に見せる表情の変化は、セリフがほぼなくても何を考えているかが絵だけで伝わってくる。あの作画の情報量があるから、後半の展開が成立する。
読んで見たくなったら——『REDLINE』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「作画を見る」ことを目的にアニメを見られる人
- ストーリーより演出・絵柄・音楽に引っ張られるタイプ
- 90分の物量で押し切られる体験が好きな人
- 荒唐無稽なラブコメが雑に好きな人(キャラが全員濃い)
- 劇場音響で「音が体に来る」を一度でいいから体験したい人
合わない人
- ストーリーの整合性や世界観の説明を求める人
- キャラクターへの感情移入に時間がかかるタイプ(尺が短いのでほぼ全員キャラ説明なし)
- レースアニメとして見ると競技の緊迫感より映像演出が優先されるので、「ルールと駆け引き」を期待すると肩透かしになる
- 静かに見たい気分のとき(全編うるさい)
次に見るなら
カウボーイビバップ 天国の扉——同時代の劇場版として、音楽と映像の密度で引っ張るスタイルが近い。渡辺信一郎とREDLINEの竹内良貴、どちらもストーリーより「瞬間の気持ちよさ」を優先している。キャラへの愛着がないまま劇場版を見ても成立する構造も似ている。
マインド・ゲーム——湯浅政明監督の劇場作品で、「商業アニメの作画文法を無視した映像体験」という意味でREDLINEと並ぶ。こちらの方がよりアート寄りだが、「見たことのない動き方」を90分受け続ける感覚は共通している。
アクセル・ワールド(OVA)ではなくサマーウォーズ——ジャンルは違うが、「閉じた世界の中で全力で戦う主人公」という構図と、作画にかけたリソースが正面から伝わってくる点で、REDLINEの後に見るとテンションの落差が少ない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『REDLINE』はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中のため、各種サブスクを利用しているユーザーであれば追加費用なしで視聴できる環境が整っている。複数のサービスで対応しているため、自分の契約プランに合わせて最適な方法を選べるのが嬉しい。劇場クオリティの映像体験をぜひ大画面で楽しんでほしい一作だ。
