ふらいんぐうぃっち

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2016ふらいんぐうぃっち

ふらいんぐうぃっち

★ 3.7 / 5.0日常系超自然
放送年2016年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作J.C.STAFF

魔法使いの修行 15歳になった魔法使いは、伝統的に一人で世界へ出て魔法を学ぶ。しかし真琴の両親は、方向音痴の娘は高卒資格を取るべきと考えている。一人での修行の代わりに、真琴と猫のチートは横浜から青森県へ向かい、親戚の元で生活することになる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

魔法使いの家系に生まれた木幡真琴は、15歳になり一人前の魔法使いを目指す修行の旅に出る時期を迎えた。しかし方向音痴の真琴を心配した両親の意向で、猫のチートとともに横浜を離れ、青森県弘前に暮らす親戚の鹿倉一家のもとへ身を寄せることに。慣れない雪国の暮らしや農作業を体験しながら、魔法使いとしての力を少しずつ磨いていく真琴の、ゆったりとした日常を描く。

みどころ・魅力

① 青森の自然と四季が生み出す圧倒的な空気感

弘前の農村風景、津軽の広大な畑、りんご園——作中に丁寧に描かれる東北の日常風景は、どこか懐かしく息をのむほど美しい。魔法が特別なものとして描かれすぎず、土地の空気に溶け込むように存在しているのが、この作品ならではの独特の世界観を生んでいる。

② 「ゆるやかに流れる時間」こそが主役の日常系

事件も対立も最小限で、ただ穏やかな一日が積み重なっていく構成。真琴と従兄の圭、妹の千夏との他愛ない会話、近所の変わった住人との交流——そのどれもが小さな発見と温かみに満ちており、見ているだけで心が落ち着く稀有な作品に仕上がっている。

③ 魔法描写の「日常への溶け込み方」が絶妙

使い魔、占い師、春告鳥など不思議な要素が次々と登場するが、どれも過剰に演出されず、まるで当たり前のように日常へ混じり込む。そのバランス感覚が秀逸で、ファンタジーが苦手な視聴者も自然に引き込まれる。石塚朝生監督とJ.C.STAFF による丁寧な映像も見どころのひとつ。

キャスト・声優一覧

木幡真琴
木幡真琴
メイン
篠田みなみ
倉本千夏
倉本千夏
メイン
鈴木絵理
倉本圭
倉本圭
メイン
菅原慎介
チト
チト
メイン
茅野愛衣
ケニー
ケニー
サブ
佐倉綾音
春の運び屋
春の運び屋
サブ
櫻井孝宏
倉本奈々
倉本奈々
サブ
井上喜久子
木幡茜
木幡茜
サブ
葵井歌菜
倉本啓司
倉本啓司
サブ
小形満
石渡なお
石渡なお
サブ
三上枝織
犬養トワ
犬養トワ
サブ
日野まり
椎名杏子
椎名杏子
サブ
井口裕香

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スタッフ

監督桜美かつし
シリーズ構成三重野瞳
音楽出羽良彰
音響監督岩浪美和
OPミワ 「シャランラン feat. 96猫」
ED鈴木絵理「日常の魔法」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——「何も起きない」がいちばん好きだと気づいたとき

「魔女ものだからどうせ何かバトルがある」と思って1話を流したら、30分かけてほぼ何も起きなかった。真琴がチートを連れて青森の親戚の家に着いて、畑を見て、ご飯を食べて終わる。最初は「え、これ本当に全12話続くの」と若干不安になった。

2周目で気づいたのは、この「何も起きない」が意図的に丁寧に作られているということだ。カメラが食卓の湯気を映す時間、窓から見える田んぼの緑、茅野愛衣さん演じるチトがぼそりと返す言葉のテンポ——全部、ちゃんと考えて置いてある。のんびり系という言葉では少し惜しい。もっと意志のある静けさだと思う。

3回目は青森の短い夏に合わせて7月に見た。それがいちばん正しかった。

魔法は「すごいもの」ではなく、畑仕事と同じ棚に並んでいる

ふらいんぐうぃっちが描こうとしているのは、魔法の力でも、修行の成長譚でもない。「不思議なことが、当たり前のものとして存在している世界の質感」そのものだと思う。

真琴が魔法を使うとき、周囲の人間がほとんど驚かない。従兄の鳴と妹のちなつは、箒で飛ぶ真琴を見ても「へえ」くらいの反応で受け止める。これが妙にリアルで、見ていてずっと居心地がいい。普通の日常ドラマなら「魔法が使える!?」で1話分のリアクション芸が展開されるところを、このアニメは「そうなんだ、で今日の夕飯は何」で次に進む。

春の運び屋が現れるシーンで、櫻井孝宏さんの声がまた絶妙にのっそりした温度感で、あのキャラクターの「人間でも妖でもない何か」という立ち位置をそのまま音で表現していた。派手な演技ではなく、そこにいるだけで画面の空気が変わる。ああいう使われ方をする声優さんは貴重だと毎回思う。

魔法が「解決手段」として機能しない点も大きい。真琴は魔法で問題を片付けない。というより、片付けるべき問題がそもそも発生しない。そこがこの作品の核心で、現代アニメが大好きな「成長」「克服」「葛藤」を全部脇に置いて、ただ季節が変わっていく様子を映している。

倉本奈々(井上喜久子さん)が営む喫茶店のシーンなんかは特にそれが顕著で、あの場所の「存在してはいけないはずなのに、ちゃんとそこにある」感覚が、作品全体のトーンを象徴していると感じた。2周目に見ると、1周目では流していたBGMの抜き方や環境音の入れ方がやたら計算されていることに気づく。静かなシーンほど音の設計が細かい。

日常系というジャンルに分類されるけれど、日常の「向こう側」が普通に存在している世界を、怖くなく、おかしくもなく、ただそのまま映す。それができているアニメはそんなに多くない。

特に刺さったシーン

序盤、真琴が近所の畑で椎名杏子(井口裕香さん)と会って、ぽつぽつ話しながら一緒に作業するシーン。会話の「間」がいい。井口さんの声は普段はもっと前に出てくる印象があるけれど、ここでは意図的に抑えていて、農作業の音と空気に溶け込んでいた。

それから、春の運び屋が来るくだり。ケニー(佐倉綾音さん)が反応するテンションと、真琴の「えっ、そんな感じでいいの」というリアクションのテンポが面白くて、ここだけ何回も見返した。佐倉さんが声を当てるキャラクターはリアクションの「はずし方」が毎回うまいと思っているので、あのシーンはかなり好みだった。

どのシーンもそうだけど、真琴が何かを「すごい!」と感動するのではなく、「まあそういうこともあるか」という顔で受け止めるのが積み重なると、見ているこちらも段々その世界に慣れてくる。その慣らし方が上手い。

読んで見たくなったら——『ふらいんぐうぃっち』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「何も起きないアニメ」が好きで、ARIAやのんのんびよりを周回している
  • 田舎の夏の空気感に懐かしさや憧れがある
  • BGMより環境音派
  • 魔法少女ものに疲れている
  • 寝る前に30分だけ何も考えずに見たい

合わない人

  • 物語に起伏と解決を求める人。本当に何も解決しないので
  • テンションが高いキャラクターや掛け合いのコメディが目当ての人
  • 魔法の設定や世界観を深掘りしたい人(そういう方向には行かない)
  • 12話で全員成長してほしい人

次に見るなら

ARIA The ANIMATIONがいちばん近い。水の惑星アクアで働う少女の日常を描く作品で、「ゆっくり流れる時間と、その中に潜む小さな不思議」という構造がほぼ同じ。あちらはSF設定だけど、見終わった後の余韻の質がふらいんぐうぃっちと似ている。シリーズが長いので沼になる。

のんのんびよりも鉄板。田舎の自然描写と「子供の視点から見た日常の発見」という点で共鳴する部分が多い。こちらはコメディ成分が強めで少しにぎやかだけど、静かさを求めるなら1話から順番に見るといい。

もう少し「不思議寄り」で見たいなら夏目友人帳。妖と人間の境界が薄い世界で、派手な事件より関係性の積み重ねで話が進む。ふらいんぐうぃっちで気に入った「不思議が日常に溶けている質感」がここにもある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『ふらいんぐうぃっち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。主要な動画配信サービスで視聴できるため、加入中のサービスからすぐに全話楽しめます。忙しい日常の隙間に、青森の穏やかな空気をぜひ体験してみてください。

よくある質問

Q. 何話まであるの?全部見るのにどのくらいかかる?
A. 全12話で、1話あたり約24分。一気見しても約5時間で完走できます。テンポが穏やかなのでリラックスしながら見やすく、休日のまとめ視聴にもおすすめです。
Q. 原作マンガと比べてアニメはどう?
A. 原作の雰囲気を大切に再現しつつ、青森の景色や自然音の表現はアニメならではの魅力があります。原作未読でもアニメ単体で十分に楽しめる内容です。
Q. バトルやシリアス展開はある?
A. ほとんどありません。全編を通じて穏やかな日常が続くスローライフ系の作品です。戦闘シーンを期待している方には向きませんが、癒しを求めている方にはぴったりです。
Q. 子どもと一緒に見ても大丈夫?
A. 過激な表現や暴力描写はなく、年齢を問わず安心して楽しめる作品です。魔法や自然に興味を持つきっかけにもなるため、家族での視聴にも適しています。

まとめ

『ふらいんぐうぃっち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。主要な動画配信サービスで視聴できるため、加入中のサービスからすぐに全話楽しめます。忙しい日常の隙間に、青森の穏やかな空気をぜひ体験してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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