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はたらく細胞BLACK
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | LIDENFILMS |
新米の赤血球が体中で必死に酸素を運び回っている。しかし職場は崩壊の危機に瀕していた。飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足…過酷な企業社会さながらの生活で必死に生き残る細胞たちが、一日の終わりに何を思うのか。それは体の中の物語である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
新米の赤血球として働く「彼」は、今日も体中をくまなく走り回り、酸素を届け続けている。しかしその職場は、過労・飲酒・喫煙・ストレスが重なる劣悪な環境にあった。傷つき、倒れ、それでも立ち上がる細胞たち。白血球は凶悪な菌と血まみれで戦い、血小板は崩壊する血管壁にしがみつく。人体という”ブラック企業”を舞台に、極限まで追い詰められながらも懸命に生き抜く細胞たちの姿を描いた、ダークな医学エンターテインメント。みどころ・魅力
① ブラック企業×人体という容赦ない世界観
「はたらく細胞」のポップな世界観とは一線を画し、本作は徹底的にダークに振り切っている。過酷な労働環境を人体に重ねた設定が絶妙で、細胞たちの消耗や絶望がリアルに刺さる。社会風刺としての側面も強く、大人が観てこそ深く響く作品だ。② 医学知識がエンタメとして自然に入ってくる
飲酒や喫煙が体内でどう作用するか、動脈硬化・痛風・肝炎といった疾患がいかに細胞を苦しめるか、が劇的な映像で描かれる。教科書では伝わらない”体へのダメージの実感”が、物語を通じてするりと頭に入ってくる構成が秀逸。③ それでも諦めない細胞たちの人間ドラマ
ただ暗いだけでなく、極限状況でも役割を全うしようとする赤血球・白血球の姿には純粋な感動がある。「体が回復するかもしれない」という一縷の希望を軸に積み上げられるドラマは、シリアスな作品として高い完成度を誇る。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 山本秀世 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 森ハヤシ |
| 原作 | 清水茜、原田重光 |
| 原案キャラデザ | 初嘉屋一生 |
| キャラクターデザイン | 安彦英二 |
| 音楽 | 菅野祐悟 |
| 美術監督 | 塚原千晶 |
| 音響監督 | 田中亮 |
| OP | ポリシックス「走れ! with ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)」 |
| ED | ポリシックス「上を向いて運ぼう with 赤血球・白血球」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
通常版の『はたらく細胞』が好きで、「BLACKも同じノリだろう」と軽い気持ちで1話を再生した。それが間違いだった。5分も経たないうちに、これは血小板ちゃんがかわいいやつじゃないと気づく。
舞台になっているのは、明らかに体に悪いことをしている人間の体内だ。赤血球が運ぶ酸素は足りない。白血球は休む間もなく戦い続けている。細胞たちが「職場」と呼ぶその環境は、崩壊寸前のブラック企業そのものだった。
2回目に見たとき、初回は笑い飛ばしていたシーンがまったく笑えなくなった。「あ、これ自分の話かもしれない」という感覚が、ゆっくりと忍び込んでくる。教育コンテンツというより、静かな告発に近い。
「自分の体を壊しているのは自分だ」という、逃げ場のない事実
通常版の『はたらく細胞』は、基本的に読者を体の「外側」に置く。細菌やウイルスが攻めてくる、免疫細胞が頑張って撃退する——主人公は「外敵」であり、体はいちおう守られる側だ。
BLACKが違うのは、体内に外敵がいないところだ。いや、正確にはいる。ただそれは細菌でも寄生虫でもなく、「この体を生きている人間の選択」そのものだ。飲酒、喫煙、睡眠不足、慢性的なストレス。細胞たちを苦しめているのは、すべて外側の意思決定の結果として降り注いでくる。
赤血球AA2153(榎木淳弥)の演技が、この構造をもっともよく体現している。通常版の赤血球と同じく、彼も懸命に働く。ただ、彼の「懸命さ」には通常版にはない疲弊が乗っている。榎木淳弥の声は元来、明るく真っ直ぐな青年役が多いが、このアニメでは声の端々に蓄積した消耗が滲んでいて、聞いていると胸のあたりが重くなる。
白血球U-1196番を演じる日笠陽子も、キャラクターの強さを保ちながら、どこか虚無的なトーンをうまく混ぜ込んでいる。日笠陽子はキャリア332本という数字が示すとおり、どんな役でも「その役の重力」を的確につかむ声優だが、このU-1196番には珍しく「報われなさ」が染み込んでいる。
ナレーターを務める津田健次郎の声が、また絶妙に作品の空気に合っている。低く、乾いていて、どこか突き放したような語り口。まるで「これがどれだけまずい状況か、あなたはわかっていますか」と静かに問い続けているようだ。
この作品を見てしばらくの間、自分が夜中にビールを開けるとき、一瞬だけ手が止まるようになった。教育として機能している、とは言いたくない。ただ、「自分の体内でも同じことが起きている」という感覚が、情報としてではなく体感として刻まれる。それがこのアニメの本当の力だと思う。
特に刺さったシーン
終盤に向かうにつれて、細胞たちが「なぜこの体で働き続けるのか」を問い直す流れがある。報われない、体の状態は改善されない、それでも——という葛藤が描かれるあたりで、内山夕実演じる白血球1212の存在感がじわじわと効いてくる。U-1196番とは異なる立ち位置から状況を見つめるキャラクターで、内山夕実の落ち着いた声質が場面に奥行きを与えている。
久保ユリカが声を当てている血小板は、通常版のような「かわいい子ども枠」ではない。この体内では血小板も過剰に消費され、休む暇がない。久保ユリカの演技は、無邪気さと疲弊を同居させていて、そのアンバランスさがかえって刺さる。「この子まで」という気持ちになる。
序盤のある食事シーンの後、細胞たちが一斉に駆り出される展開がある。体の持ち主が何をしたかは直接描かれない。でも細胞側の動きだけで何が起きたかが全部わかる。その見せ方が上手くて、2回目に見るとより鮮明に「ああ、そういうことか」となる。
読んで見たくなったら——『はたらく細胞BLACK』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さると思う人
- 通常版を見て「もっと重い話も見たい」と感じた人
- 不摂生な生活習慣を抱えていて、どこかで罪悪感がある人
- 働くことの意味や、報われない労働というテーマに反応する人
- 声優の演技の細部を拾いながら見るタイプ
合わないかもしれない人
- 通常版のにぎやかさや血小板ちゃんのかわいさ目当てで見た人(あの空気とはかなり違う)
- 見終わった後に爽快感がほしい人——この作品、後味はずっしり残る
- 健康話・説教っぽい展開が苦手な人(直接的な説教はないが、受け取り方によっては重さがある)
- ギャグ要素が少ないアニメが苦手な人
次に見るなら
はたらく細胞!——同じ体内擬人化の原点。BLACKとは正反対に明るくテンポがよく、健康的な体が舞台。どちらを先に見るかで印象がまるで変わるので、BLACKを先に見てしまった人にはむしろこちらが「解毒剤」になる。
サラリーマン金太郎系のような「理不尽な環境で働く人間のドラマ」——と直接つなげるアニメを挙げるなら、昭和元禄落語心中あたりが近い空気を持つ。長く積み上げた「業」が最後にどう着地するか、という構造が似ている。重いドラマが好きで、細胞BLACKが刺さったなら試す価値がある。
ゴールデンカムイ——ジャンルは全然違うが、「過酷な環境で働く者たちの連帯と消耗」というテーマ感が共鳴する。津田健次郎がここでも重要なキャラクターを演じており、あの声が好きになった人にはとくに勧めたい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『はたらく細胞BLACK』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluの5サービスで配信中だ。主要な動画配信プラットフォームで広くラインナップされているため、すでに加入しているサービスでそのまま視聴できる可能性が高い。気軽に1話から試してみてほしい。




