BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail

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2010BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail

BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail

★ 4.0 / 5.0アクション冒険ドラマスリラー
放送年2010年
フォーマットOVA
話数5話
原作漫画
制作MADHOUSE

テロリストから家政婦となったロベルタが再登場するOVAシリーズ。ロベルタの主人であるラブレス一族の当主が政治集会で暗殺される。その暗殺者の足跡はロアナプラへ向かっており、ロベルタは復讐のために故郷へ戻ってきた。しかし彼女の後を追うものがいる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

テロリストから足を洗い、ラブレス家の忠実な家政婦として穏やかな日々を送っていたロベルタ。しかし主人である当主が政治集会で爆弾テロに巻き込まれ命を落としたことで、彼女の中で眠っていた「血の鉄の乙女」が目覚める。復讐の炎に燃えるロベルタは、単身ロアナプラへと乗り込み、暗殺者たちの足跡を追う。しかし暴走するロベルタの後を、ラブレス家の跡取り・ガルシアとレヴィたちもまた追いかけていた。

みどころ・魅力

① 狂気と悲哀が交差するロベルタの覚醒

PTSDを抱えながらも家政婦として生きてきたロベルタが、愛する主人の死によって再び「兵器」へと変貌していく過程が丁寧に描かれる。強さの裏にある壊れやすさ、復讐の先にある虚無感が、全6話を通じて重厚に積み重なっていく。

② ロアナプラを揺るがす全勢力入り乱れの抗争

ロベルタ1人を止めようとするラグーン商会、彼女を利用しようとする米軍特殊部隊、街の秩序を守ろうとするホテル・モスクワやチャイナ系マフィア。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、息をつく間もない緊張感が続く。

③ ロック・ロベルタ・ガルシアの三者が織り成す人間ドラマ

アクション一辺倒ではなく、ロックが策士として暗躍する展開が見どころ。「人を救う」ために「人を傷つける」という道義的矛盾に直面する彼の苦悩と成長が、シリーズ全体の感情的な軸となっている。

キャスト・声優一覧

レヴィ
レヴィ
メイン
豊口めぐみ
岡島緑郎
岡島緑郎
メイン
浪川大輔
ダッチ
ダッチ
メイン
勉磯部
ベニー
ベニー
メイン
平田広明
ロベルタ・チスネロス
ロベルタ・チスネロス
メイン
富沢美智恵
ガルシア・フェルナンド・ラブレス
ガルシア・フェルナンド・ラブレス
メイン
伊倉一恵
ファビオラ・イグレシアス
ファビオラ・イグレシアス
メイン
ゆきのさつき
バラライカ
バラライカ
サブ
小山茉美
エダ
エダ
サブ
唐沢潤
張維新
張維新
サブ
森川智之
ロットン
ロットン
サブ
杉田智和
ソーヤー
ソーヤー
サブ
矢口アサミ

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スタッフ

監督片渕須直
音楽
美術監督金子英俊
OPメル「Red Fraction IO Drive mix」
ED「When Johnny Comes Marching Home」
EDMinako “mooki” Obata「This Moment: Prayer in the Light」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

TVシリーズのブラックラグーンを見終わったとき、正直「ロベルタの話をもっとくれ」という気持ちが強く残っていた。家政婦に扮した元テロリストというキャラクター造形の時点でもう勝ちが確定しているのに、TVでは「狂犬」の片鱗しか見せてくれなかった。だからこのOVAが出ると聞いたとき、期待値が上がりすぎて逆に怖かった。

最初に見たときの印象は「思っていたより暗い」だった。ロアナプラの退廃的な空気は知っているつもりだったのに、ロベルタ編はそこにさらに別の色を重ねてくる。復讐という燃料で動く人間が、どこまで壊れていけるか——そのドキュメントとしての密度が、2回目以降でじわじわ効いてくる。最初は「アクションが濃い」と思って見ていたものが、2回目では「これ全部ロベルタが少しずつ死んでいく話だ」と気づいて、受け取り方がまるで変わった。

愛情が暴力に変わる距離、あるいは「取り戻せないもの」の話

このOVAをアクション作品として語るのは間違ってはいないが、本質はそこじゃない。ロベルタは復讐のためにロアナプラへ来るが、彼女が本当に求めているのは「主人の死を意味あるものにすること」ではないかと思う。愛した人が奪われたとき、その喪失を正当化できる形に変換しようとする——それが復讐という行為の構造だとすれば、ロベルタの旅はそもそも到達点のない迷路だ。

ガルシア少年の存在がそこに刺さる。彼はロベルタを「取り戻そう」として動くが、ロベルタが失ったものはガルシアが返せる種類のものではない。TVシリーズ時点からそうだったが、このOVAではその非対称性がより残酷に描かれる。ガルシアの愛情は純粋で正しい。だからこそ届かない。

ゆきのさつきのファビオラもこの構造に深く絡む。ロベルタとは別の形で「戻る場所を守ろうとしている人間」として機能しており、二人の対比がこのOVAの背骨になっている。ゆきのさつきの演技は感情を正面から出すのではなく、ファビオラの実務的な強さの裏側に必死さをにじませる方向で、そのバランスが絶妙だった。

そして豊口めぐみのレヴィが、珍しく「見守る側」に回る構成もうまい。TVシリーズでレヴィが暴力を行使するとき、それは彼女の意志と地続きだ。でもロベルタ編のレヴィには、止められないものを前にした時の静けさがあって、豊口めぐみの声がその重さをきちんと運んでいた。

結局このOVAが言っているのは「人間は壊れた後に完全には戻れない」という、ある意味で乱暴なほど正直なことだと思う。それをエンタメの文法で包みながら、ちゃんと痛みとして届けているところが、ブラックラグーンというシリーズの芯の強さだ。

特に刺さったシーン

ロベルタが追跡の末に対象を追い詰めていく終盤の連続描写——あの段階でのロベルタはもう「人を守るための暴力装置」ではなく、完全に目的だけが残った何かになっている。豊口めぐみのレヴィが序盤に「あいつは俺たちとは違う種類の化け物だ」に近いニュアンスを口にするシーンがあるが、その言葉の意味が終盤でやっと体感できる構造になっている。

浪川大輔のロック(岡島緑郎)が、あのロアナプラで頭を使った介入を試みる流れも見どころだった。浪川大輔の演技は「善意があるが世界に慣れてしまった人間」の複雑さをずっと保っていて、ロベルタ編ではその歪みがより鮮明に出てくる。最初見たときは「ロックが動くのか」という意外性で見ていたが、2回目は「ロックもすでに汚染されている」という読み方で全然違う話になった。

杉田智和のロットン・ザ・ウィザードは出番が多い作品ではないが、あの場所の空気を作る役割をきっちり担っていて、登場するたびに「ロアナプラはこういう場所だった」と引き戻してくれる安定感がある。森川智之の張維新もそうで、二人が画面にいるだけでロアナプラの質量が増す感覚がある。

読んで見たくなったら——『BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • TVシリーズのブラックラグーンを見終わって「ロベルタをもっと見たい」と思った人——これはその答えだ。ただし覚悟が要る
  • キャラクターの「壊れていく過程」を丁寧に追うタイプの話が好きな人
  • アクションに感情的な重量感を求める人。派手さよりも密度を重視するなら合う
  • TVシリーズを複数回見ているオタク。1回しか見ていないとロベルタやガルシアへの感情移入が薄くなる

合わない人・注意が必要な人

  • TVシリーズを未視聴の状態でこのOVAから入るのは勧めない。背景が分からないと何も刺さらない
  • スカッとするカタルシスを期待している人。後味はかなり苦い
  • 暴力描写が苦手な人。このOVAは容赦がなく、かつその容赦のなさに意味がある作りなので飛ばしてどうにかなる構成でもない
  • OVA全話をまとめて見られる環境がない人は、話が途切れると失速しやすいので注意

次に見るなら

BLACK LAGOON(TVシリーズ・2006年)——当然だが、まだ見ていないなら先にこちらを見てほしい。ロベルタ編OVAはTVシリーズの続きであり、キャラクターへの蓄積があってはじめて機能する作品だ。逆にTVを見た後でOVAに来ると、人物の変化の解像度が段違いになる。

ジョーカー・ゲーム(TVシリーズ・2016年)——スパイ・諜報・暗部の論理で動く人間たちを描く点でブラックラグーンと近いトーンがある。感情より知略と割り切りを前面に出す構成で、乾いた空気が好きなら響く。ロアナプラ的な「ルールのない場所」の空気感とは異なるが、底流にある虚無感は共鳴する。

GANGSTA.(TVシリーズ・2015年)——裏社会を舞台に、暴力と倫理と過去の傷が絡み合う構成はブラックラグーンのロベルタ編と問題意識が近い。キャラクターが抱える取り戻せない喪失というテーマを別の切り口で見たいなら有力な選択肢だ。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail』はdアニメストア、DMM TV、Huluの各サービスで視聴可能です。字幕・吹き替えの対応状況は各サービスのページでご確認ください。まずは無料トライアルを活用して、ロベルタの凄絶な復讐劇を体験してみてください。

よくある質問

Q. BLACK LAGOON本編を見ていなくても楽しめますか?
A. 登場人物の背景やロアナプラの世界観を把握している方が格段に楽しめます。本編(第1期・第2期)を先に視聴してからOberta’s Blood Trailに進むことを強くおすすめします。
Q. 全何話ですか?
A. 全6話のOVAシリーズです。2010年から2011年にかけてリリースされました。1話あたりの尺は約30〜40分で、映画に近い密度の物語が展開されます。
Q. グロ描写・暴力表現は強いですか?
A. 本編以上に暴力・流血描写が激しく、精神的に追い詰められていくロベルタの描写も含め、かなりハードな内容です。過激な表現が苦手な方は注意して視聴してください。
Q. どのサービスで見るのがおすすめですか?
A. dアニメストア、DMM TV、Huluの3サービスで配信中です。すでにいずれかを契約している方はそちらで視聴するのがスムーズです。未契約の場合は無料トライアル期間を利用するとよいでしょう。

まとめ

『BLACK LAGOON Roberta’s Blood Trail』はdアニメストア、DMM TV、Huluの各サービスで視聴可能です。字幕・吹き替えの対応状況は各サービスのページでご確認ください。まずは無料トライアルを活用して、ロベルタの凄絶な復讐劇を体験してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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