機動戦士ガンダムSEED C.E.73: Stargazer

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2006機動戦士ガンダムSEED C.E.73: Stargazer

機動戦士ガンダムSEED C.E.73: Stargazer

★ 3.4 / 5.0メカSF
放送年2006年
フォーマットONA
話数3話
原作オリジナル
制作Sunrise

C.E.73年、ナチュラルとコーディネイターの緊張が高まり、地球同盟とPLANTの間で新たな戦争が勃発する。ナチュラルパイロットのスヴェン・カル・バヤンはエリート部隊ファントムペインに属し、反コーディネイター作戦を遂行する。一方、セレーネ・マクグリフは中立的な深宇宙調査開発機構のコーディネイター研究者である。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

コズミック・イラ73年、ナチュラルとコーディネイターの緊張が再び高まり、地球連合とPLANTの間で新たな戦火が広がっていた。地球連合のエリート特殊部隊「ファントムペイン」に属するパイロット、スヴェン・カル・バヤンは感情を押し殺したまま苛烈な任務を遂行し続ける。一方、軍事とは無縁の中立機関・深宇宙調査開発機構(DSSD)の研究者セレーネ・マクグリフは、純粋な宇宙探査を目的として開発された機体「スターゲイザー」を守ろうとしていた。戦争の渦中で交差する二人の視点を通して、「戦う意味」と「守りたいもの」が問われる。

みどころ・魅力

① 「戦う者」と「探す者」が交差するドラマ

戦場での任務を淡々とこなすファントムペインのスヴェンと、平和的な宇宙開発に従事するセレーネという対照的な二人の視点が軸となる。互いの理念がぶつかり合う構図が、シリーズ本編とは異なる重さと静けさをもたらしている。

② 優美なデザインと独自のコンセプトを持つ機体「スターゲイザー」

軍用モビルスーツとは一線を画す流線型のフォルムと、太陽光を動力源とするヴォワチュール・リュミエール搭載という設定が印象的。戦闘機体が飛び交う中で「戦争のために作られていない機体」が存在することが、作品のテーマを体現している。

③ SEED本編を補完するもうひとつの視点

本作はSEED DESTINY本編と同時期のC.E.73年を舞台にしており、メイン視点では描かれなかった民間人・中立機関の立場から戦争の影響を描く。本編既視聴者にとっては世界観の厚みを増す補完作として楽しめる構成になっている。

キャスト・声優一覧

スウェン・カル・バヤン
スウェン・カル・バヤン
メイン
小野大輔
シャムス・コーザ
シャムス・コーザ
メイン
神谷浩史
メイン
佐藤利奈
メイン
大原さやか
サブ
福山潤
ムルタ・アズラエル
ムルタ・アズラエル
サブ
ムウ・ラ・フラガ
ムウ・ラ・フラガ
サブ
ステラ・ルーシェ
ステラ・ルーシェ
サブ
エドモンド・デュクロ
エドモンド・デュクロ
サブ
中田譲治
ギルバート・デュランダル
ギルバート・デュランダル
サブ
池田秀一
サブ

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スタッフ

監督西澤晋
キャラクターデザイン平井久司、大貫健一
音楽根岸さとり
美術監督池田繁美
ED根岸 悟「STARGAZER ~ 星の扉」

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アニメ

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

SEEDは本編もDestinyもリアルタイムで追っていたくせに、Stargazerだけ長いこと後回しにしていた。「ONAって短いんでしょ」くらいの認識で、なんとなく「気が向いたら」が10年以上続いた。見るきっかけはたいしたことなくて、dアニメでガンダムSEED関連を漁っていたら引っかかったので再生した。あとStargazerってCGのやつだっけ、という記憶があって、それも少しハードルになっていた気がする。実際に見たら、フルCGというわけではなく、モビルスーツのカットに当時なりのCGが混じる程度で、2006年のONA(ネット配信)としては十分な品質だった。 第一印象は「あ、これちゃんと暗い」だった。SEEDの熱量もキラ・ヤマトの主人公オーラも一切ない。小野大輔さん演じるスヴェン・カル・バヤンが画面の中心にいて、ほとんど感情を見せない。無口で、無機質で、でも確実に何かを圧縮している。「本編とは別の映画を見ている」と脳が切り替わるまで数分かかった。 2回目に見て気づいたのは、音楽の使い方の静けさだった。盛り上がるはずのシーンで音を抑えている。配信オリジナルがTVシリーズの華やかさを最初から手放している、その潔さは、見返したときのほうがはっきりわかった。

「星へ行くための機体」が戦場に引きずり込まれるまで——平和目的の技術が兵器になる過程

Stargazerという機体は、元々深宇宙探査のために設計されている。武装を持たない探査機だ。それがなぜ戦場にいるのか、というのがこの作品の核心だと思う。 表面上は「ナチュラルとコーディネイターの対立」というSEED世界の構図を踏襲しているが、Stargazerが問いかけているのはもっと具体的だ。「平和目的で作られたものが、どうやって兵器になるのか」——その変換プロセスを、深宇宙調査開発機構の研究者・セレーネ・マクグリフの視点から描いている。大原さやかさんが声を当てていて、科学者としての知性と、気づいたら巻き込まれていた人間の戸惑いを、抑えた演技で両立させている。 セレーネは戦闘員ではない。政治的な中立を保とうとしている側の人間だ。でも戦争は「外側でいたい人」を外側に置いてくれない。気づいたときには機体に乗っている。 このあたりの構造が、本編よりも個人的に刺さった。SEEDの本編は選ばれた少年少女の物語で、宿命論的な匂いがある。でもStargazerの登場人物には「なんでここにいるんだろう」という感覚がある。スヴェンは軍人だから戦場にいる、でも彼が何と戦っているのかは最後まで曖昧だ。セレーネは研究者だから戦場にいるべきじゃないのに、いる。その「いるべきでない場所にいる人間」の描写が、3話という短い尺の中で妙にリアルに機能している。 佐藤利奈さんの演じるキャラクターも含め、このONAの登場人物は全員どこか「戦争の文脈に収まりきらない人間」として描かれていて、それが短尺ゆえの省略と組み合わさって、見る側に補完の余地を残している。これがTVシリーズだったら、丁寧に語られるぶん逆に薄まっていたかもしれない。

特に刺さったシーン

スヴェンとシャムス・コーザが絡むシーンで、神谷浩史さんの演技が妙に印象に残っている。シャムスはスヴェンに比べると感情の起伏がある側のキャラクターだが、それでも「普通の人間の感情」とはどこかずれている。神谷さんがそのずれを自然に出していて、「このチームは全員おかしい」という空気をセリフではなくトーンで作っている。おかしい、という言葉が褒め言葉として機能している珍しいケースだ。 それから、Stargazer本体が初めて動くシーンの静けさ。宇宙空間で、武装のない機体がゆっくり起動する。戦闘アニメとして見ると地味に映るが、「これが本来あるべき使われ方だったんだ」と思うと、後半との対比として機能していることがわかって、2回目に見てゾッとした。 小野大輔さんのスヴェンは、声の抑制が絶妙だった。感情を出さないキャラクターを演じるとき、単に「抑揚を消す」のではなく、「出さないようにしている緊張感」を残す。あの塩梅は出演作300本超の経験値の産物だと思う。福山潤さんの出演シーンも、短いながら画面の密度が上がる感じがあって、キャスティングの妙を感じた。

読んで見たくなったら——『機動戦士ガンダムSEED C.E.73: Stargazer』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ガンダムSEED世界観が好きで、主人公たちとは別の角度から見たい人
  • 「一般市民・非戦闘員が巻き込まれる側」の戦争描写が好きな人
  • 小野大輔神谷浩史の抑えた演技を味わいたい人
  • 全3話・1時間弱の短尺で濃いものを見たい人
  • 説明過多でなく、省略の多い語り口が好きな人

合わない人

  • SEED本編の知識なしで見ると世界観の前提が掴みにくい
  • 派手なモビルスーツバトルを期待していると肩透かしになる
  • キャラクターの感情が丁寧に説明される展開を好む人
  • 3話でかなりぶつ切りに終わるため、消化不良に弱い人

次に見るなら

Stargazerの「末端の人間視点の戦争」という文脈が刺さったなら、機動戦士ガンダム 第08MS小隊はほぼ確実に合う。正規パイロットでも英雄でもなく、地上部隊の一員として戦う人間の話で、「なぜここにいるのか」という問いをStargazerと同じ温度で拾っている。全12話なのでじっくり見られる。 設定は異なるが、「民間人・非戦闘員が気づいたら戦場の中心にいる」という構造に引かれたなら、蒼穹のファフナー DEAD AGGRESSORも近い。島という閉じた世界で、普通の子どもたちが戦うことを強いられる。暗さの質はStargazerに似ていて、こちらもキャラクターの感情を丁寧に説明しすぎない語り口がある。 ONA・短尺でSEED世界観をもっと掘り下げたいなら、機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションでDestinyをコンパクトに再体験するのも手だ。Stargazerと並行していた時期の出来事を本編側から確認できる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73: Stargazer』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・Netflixの4サービスで視聴できます。全3話と短いため、一気に観られるのも魅力です。SEED・SEED DESTINYを観た方は、ぜひ本作も合わせてチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 本編(SEED・SEED DESTINY)を見ていなくても楽しめますか?
A. ある程度楽しめますが、世界観やコーディネイター・ナチュラルの対立構造はSEED本編の知識があると理解がスムーズです。本編を先に観てから視聴するのが推奨です。
Q. 全何話ですか?どのくらいで見終わりますか?
A. 全3話で、各話約15分の構成です。合計約45分で視聴できるため、隙間時間に一気見しやすい作品です。もともとWebで配信されたONA(オリジナルネットアニメ)です。
Q. スターゲイザーはどんな機体ですか?
A. 深宇宙探査を目的として民間機関DSDDが開発したモビルスーツで、太陽光を推進力に変換するヴォワチュール・リュミエールを搭載しています。戦闘用ではなく、平和利用のために設計された点が特徴的です。
Q. ファントムペインとは何ですか?
A. 地球連合軍の秘密特殊部隊で、コーディネイターを標的とした過激な作戦を実行する組織です。SEED DESTINY本編にも登場し、主人公スヴェンが所属しています。

まとめ

『機動戦士ガンダムSEED C.E.73: Stargazer』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・Netflixの4サービスで視聴できます。全3話と短いため、一気に観られるのも魅力です。SEED・SEED DESTINYを観た方は、ぜひ本作も合わせてチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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