HELLSING OVA

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2006HELLSING OVA

HELLSING OVA

★ 4.0 / 5.0アクションホラー超自然
放送年2006年
フォーマットOVA
話数10話
原作漫画
制作MADHOUSE

ヘルシングは、イギリス政府の秘密組織で、夜の怪物から人々を守るため超自然的脅威と戦い続けている。現在の指導者インテグラ・ウィングゲイツ・ヘルシングは、アンデッド生物を排除するための独自の軍隊を指揮している。しかし、どんなに訓練された兵士でも、最も信頼できる吸血鬼退治人アルカードには及ばない。彼は

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

イギリス政府の秘密機関「ヘルシング機関」は、吸血鬼をはじめとする超自然的脅威から人類を守るために活動している。機関の当主インテグラ・ウィングゲイツ・ヘルシングは、精鋭部隊を率いながら、最強の切り札である不死の吸血鬼・アルカードとともに、夜に蠢く怪物たちと戦い続ける。やがて機関は、ナチス残党組織「ミレニアム」の陰謀に直面し、ロンドンを舞台にした未曾有の大戦争へと突入していく。

みどころ・魅力

① 圧倒的な作画クオリティと暴力美学

MADHOUSEが手掛けた本作は、劇場作品に匹敵するほどの高密度な作画が全編を通じて維持されている。アルカードが銃を乱射し闇を切り裂くシーンは、血と影のコントラストが独自の美学を生み出しており、アクション演出の完成度は原作ファンをも唸らせる。

② 怪物VS怪物が描く人間とは何かというテーマ

アルカードは単なる最強キャラクターではなく、「人間であること」への執着を抱えた複雑な存在だ。敵もまた怪物や狂信者ばかりで、その中で「何のために戦うのか」という問いが物語の核心に据えられている。純粋なアクション以上の哲学的深みが随所に光る。

③ 全10話で完結するスケールの大きな戦争叙事詩

OVAという形式を活かし、TVシリーズでは描ききれなかった原作のクライマックス「ロンドン大戦」を圧倒的なスケールで映像化。ミレニアムとヘルシング、さらに第三勢力が入り乱れる最終決戦は、深夜アニメでは味わえない壮絶な読後感をもたらす。

キャスト・声優一覧

アーカード
アーカード
メイン
中田譲治
セラス・ヴィクトリア
セラス・ヴィクトリア
メイン
折笠富美子
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
メイン
水橋かおり
ヤン・ヴァレンタイン
ヤン・ヴァレンタイン
サブ
高木渉
ハインケル・ウーフー
ハインケル・ウーフー
サブ
斎賀みつき
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング
サブ
大塚周夫
ウォルター・C(クム)・ドルネーズ
ウォルター・C(クム)・ドルネーズ
サブ
朴璐美
エンリコ・マクスウェル
エンリコ・マクスウェル
サブ
速水奨
レイフ aka ハガー
レイフ aka ハガー
サブ
檜山修之
ドク
ドク
サブ
中博史
アレクサンド・アンデルセン神父
アレクサンド・アンデルセン神父
サブ
若本規夫
神父
神父
サブ
阪脩
阪脩

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スタッフ

監督ところともかず
シリーズ構成黒田洋介
キャラクターデザイン中森良治
音楽松尾早人
EDHayato Matsuo, performed by the Warsaw Philharmonic Orchestra「Gradus Vita」
EDHayato Matsuo, performed by the Warsaw Philharmonic Orchestra「Merche Funebre」
ED松尾 葉人「Letze Bataillon」
EDヘルマン・ロンス「Das Engellandlied」
ED松尾葉人とワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団「名もなき愛国者」
EDスイレン「Magnolia」
EDスイレン「Shintoushite」
ED石井 靖「P.S. Lord Amitabha Have Mercy on Me” & “When You Start the War, Fight With Arrows, Spears and Swords!」
ED黒崎 真音「SCARS」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

最初は「TV版の焼き直しでしょ」くらいの気持ちで再生した。2006年当時、OVAという単語にはどこか「本編で言えなかったことを詰め込んだ補完映像」みたいな印象があって、正直そこまで期待していなかった。ところが冒頭5分で全部ひっくり返された。作画の密度が違う。音が違う。アーカードが口を開くたびに、こちらの背筋がちゃんと伸びる。

2回目を見たとき気づいたのは、このOVAが最初から「TV版の反省」として設計されているということだ。原作の濃度をそのまま画面に叩きつける意志が、カットひとつひとつから滲み出ている。あれだけ暴力的で、あれだけ美しい30分が、これほどの密度で続くシリーズはそうそうない。

「最強」は救済ではなく、呪いである——アーカードが持ち続けるもの

HELLSING OVAを単純な「吸血鬼アクション」だと思って見ると、終盤で少し奇妙な感覚に陥る。アーカードは強すぎる。どんな敵も、どんな窮地も、彼が本気を出せばそれで終わる。笑えてくるくらい強い。なのに、このシリーズはちっとも爽快感だけで終わらない。

その理由は、アーカードの「強さ」が解放でなく拘束として描かれているからだと思う。彼はインテグラに仕える。命令を受けて初めて動く。圧倒的な力を持ちながら、自分の意志だけでは完全に自由になれない存在——それがアーカードの本質だ。速水奨の声がこの矛盾を見事に体現していて、静かに語るシーンの低音と、戦闘中の哄笑が同一人物とは思えないほど振り幅が広い。あの声がなければアーカードはただの無敵キャラで終わっていた。

一方でセラス・ヴィクトリアという存在が、このテーマの対極として機能している。折笠富美子が演じるセラスは、強くなることへの迷いと、人間であることへの執着を手放さない。アーカードが「呪いを受け入れた者」なら、セラスは「まだ受け入れていない者」だ。2人を並べることで、このOVAは「力を得るとはどういうことか」を問い続ける。

ウォルター・C・ドルネーズを演じる朴璐美の仕事も、この構図を支えている。老いた執事が細い鋼線だけで怪物と渡り合う場面の、あの静けさ。台詞の少ない場面でも声の質感だけで「長年積み上げてきたもの」が伝わってくる。アーカードとは別のかたちで、ウォルターもまた「人としての限界を超えることの意味」を問われている存在だ。

結局このOVAが描いているのは、強さと引き換えに何を失うか——という問いだと思う。アーカードが笑うたびに、その笑いがどこか虚ろに見えるのは、2回目以降に気づいたことだ。

特に刺さったシーン

ヴァレンタイン兄弟がヘルシング本部に乗り込んでくる終盤の展開が、いちばん記憶に残っている。高木渉演じるヤン・ヴァレンタインのあの軽薄さが——あの、虐殺をしながらも雑談しているような空気感が——逆に場面の残酷さを際立たせる。真剣に殺しにくる敵より、楽しんでいる敵のほうが怖い、という演出の妙だ。

そして檜山修之が声を当てるレイフのシーン。別の意味で強烈で、最初に見たときは「これ本当にOKなの」と思ったが、2回目では演技の細かいグラデーションに気づく。狂気と知性が同居しているキャラクターを、ここまで振り切って演じられる声優はそう多くない。

対照的に、インテグラとアーカードのやり取りの静かさも好きだ。あれだけの混乱の中で、2人の間だけ妙に時間が遅く流れる。関係性の積み重なりがセリフよりも間で語られる場面で、毎回少し息を止めて見ている。

読んで見たくなったら——『HELLSING OVA』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 原作漫画を読んでいて「TV版では物足りなかった」と感じた人
  • 作画枚数と音響設計に敏感なオタク
  • 無敵キャラクターの「強さに孤独がある」系の話が好きな人
  • 速水奨折笠富美子朴璐美のファン
  • 英国ゴシックの雰囲気が好きな人(美術設計がかなり本気)

合わない人

  • グロ・流血描写が苦手な人(OVAは規制なしなので相当きつい)
  • 主人公が苦境に立たされる展開で盛り上がる人(アーカードは基本無双なのでその緊張感は薄い)
  • 会話劇・心理描写中心のアニメが好きな人(このOVAはアクションに全振り寄り)
  • 各話完結を期待している人(シリーズ全体で1本の話なので途中だけ見ても意味をなさない)

次に見るなら

ヘルシング ULTIMATE(本作の続編OVA)が当然の第一候補。本作で確立したクオリティをそのまま引き継ぎ、原作の後半——ミレニアム組との決戦——を全10巻かけて描き切る。本作が入り口なら、こちらは完走すべき本線だ。

吸血鬼ものでもっと物語寄りのものを見たいならバンパイアハンターD。1985年の劇場版と2000年の続編があるが、作画体験として異質なのは2000年版。こちらもアクションより「怪物と人間の境界線」を丁寧に扱っていて、HELLSINGに近い空気感を持っている。

「組織に属する孤独な化け物」という軸で別の角度から見たいならTRIGUN STAMPEDEも面白い。SF西部劇という全然違うジャンルだが、圧倒的な力を持ちながら自分の力を呪っている主人公の構図が、意外なほどアーカードと重なる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
HELLSING OVAは現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluの5サービスで配信中だ。主要な動画配信プラットフォームにほぼ網羅されているため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴を始められる。各サービスの無料トライアルを利用すれば、全10話を無料で一気見することも可能だ。

よくある質問

Q. HELLSING OVAは全何話ですか?
A. 全10話構成です。2006年から2012年にかけて発売されたOVAシリーズで、平野耕太の漫画原作を完全映像化しています。1話あたり約45〜50分と長めのため、映画感覚で楽しめます。
Q. TVアニメ版のHELLSINGとどう違いますか?
A. 2001年放送のTVアニメ版はオリジナル展開が多く原作とは異なるストーリーです。OVA版は原作漫画を忠実に映像化したリメイク作品で、作画・ストーリーともに大幅にスケールアップしています。OVA版から見ることをおすすめします。
Q. グロ・暴力描写はどの程度ですか?
A. 非常に激しい流血・残酷描写があります。R指定相当の内容を含むため、刺激の強い映像が苦手な方には向きません。ダークで過激な作風を楽しめる方向けの作品です。
Q. 続編や関連作品はありますか?
A. OVA本編に加え、外伝的スピンオフ「HELLSING THE DAWN」の映像化が一部OVAの特典に収録されています。また、原作漫画(全10巻)で本編全ストーリーを読むこともできます。

まとめ

HELLSING OVAは現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluの5サービスで配信中だ。主要な動画配信プラットフォームにほぼ網羅されているため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴を始められる。各サービスの無料トライアルを利用すれば、全10話を無料で一気見することも可能だ。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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