AMNESIA

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2013AMNESIA

AMNESIA

★ 2.7 / 5.0ファンタジーミステリーラブコメ
放送年2013年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ビジュアルノベル
制作Brain’s Base

ある架空の町で、記憶を失った女性が目覚める。自分の名前も過去も全て消えており、残されたのは見知らぬ連絡先が入った携帯と、自分にだけ見える少年オリオンだけ。彼の助けを借りながら、謎めいた周囲の人間関係の中で、失われた記憶と真実の正体を探っていく冒険が始まる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

記憶のすべてを失った状態で目覚めた主人公の女性。自分の名前も、過去も、周囲の人間関係も何ひとつ思い出せない。手元に残るのは、見知らぬ連絡先が登録された携帯電話と、自分にしか見えない謎の少年・オリオンだけ。彼に導かれながら、徐々に明かされていく周囲の人々との関係と、失われた記憶の断片。やがて主人公は、自分の身に起きた出来事の真相へと近づいていく。

みどころ・魅力

① 平行世界を跨ぐ多重構造のミステリー

本作の最大の特徴は、世界ごとに異なる「現実」が展開される入れ子構造にある。ヒロインが目覚めるたびに周囲の関係性が変わり、何が真実かわからない不確かさが持続する。謎解きの快感とサスペンスが同居した、乙女ゲーム原作ならではの緻密な脚本が見どころだ。

② 個性豊かな男性キャラクターとの関係性

シン、イッキ、ケント、トーマ、ウキョウという5人の男性キャラクターは、それぞれ異なる世界で主人公の「恋人」として登場する。甘さだけでなく、時に闇を帯びた感情を見せる多面的な描写が、単純なラブストーリーに終わらない深みを生み出している。

③ 幻想的なビジュアルと音楽が作り出す世界観

アイドルマスターやうたの☆プリンスさまっ♪を手がけたA-1 Picturesによる繊細な作画と、幻想的な色彩設計が印象的。透明感のある音楽とあいまって、記憶と現実の狭間をさまよう独特の雰囲気を丁寧に映像化している。

キャスト・声優一覧

ケント
ケント
メイン
石田彰
オリオン
オリオン
メイン
五十嵐裕美
主人公
主人公
メイン
名塚佳織
シン
シン
メイン
柿原徹也
イッキ
イッキ
メイン
谷山紀章
トーマ
トーマ
メイン
日野聡
ウキョウ
ウキョウ
メイン
宮田幸季
サワ
サワ
サブ
森谷里美
ワカ
ワカ
サブ
高橋英則
ミネ
ミネ
サブ
阿久津加菜
リカ
リカ
サブ
吉田聖子

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スタッフ

監督大橋誉志光
シリーズ構成待田堂子
原案キャラデザ花邑まい
音楽出羽良彰
音響監督飯田里樹
OPやなぎなぎ「Zoetrope」
ED木須実怜花「Recall」
EDやなぎなぎ「星々の渡り鳥」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

乙女ゲー原作のアニメという時点で、正直なところ「まあ俺向けじゃないな」と思いながら再生した。記憶喪失の主人公が目を覚まして、自分だけに見える精霊の少年に導かれながら失われた記憶を探す——という導入は悪くない。むしろ設定だけ聞けばミステリー寄りのファンタジーとして普通に興味が持てる。

最初に見たとき気になったのは、主人公の徹底した「受け身さ」だった。名塚佳織さんが演じているのだが、台詞が驚くほど少ない。内面の独白も、感情の爆発もない。最初は「これは演出上の選択なのか、それとも原作ゲームの主人公仕様がそのまま出てきているのか」と判断できなかった。2周目で気づいたのは、あの静けさが意図的なものだということ——記憶のない人間が世界を観察し続ける、という構造に名塚さんの声の「間」が合わさって、独特の浮遊感が生まれている。

乙女ゲーを通ってきていない人間として正直に言うと、最初の数話は「誰が誰なのか」に追いつくのがやや大変だった。ただ石田彰さんや日野聡さんの声が聞こえてくる瞬間に、脳の別の回路が勝手に反応し始める。それはそれで正直な反応だ。

「正しい記憶」を持っていない人間が、それでも誰かを選ぶという話

この作品を「乙女ゲーのアニメ化」として消費すると見えなくなるものがある。AMNESIAの構造を改めて考えると、これはかなり意地の悪いテーマを扱っている——「自分が誰かを好きだという感情は、本当に自分のものと言えるか」という問いだ。

主人公は記憶を失ったまま、それぞれの「ルート」で異なる男性との関係の中に放り込まれる。彼女が感じる感情は、過去の記憶の積み重ねを持たない状態で生まれたものだ。では「この人のことが好きだ」という気持ちは、どこから来ているのか。記憶がなければ感情も偽物なのか、それとも記憶とは関係なく感情は本物として成立するのか。

アニメはその問いをドラマチックに解説したりしない。ただ主人公が世界を観察し続け、少しずつ何かを感じていく過程を積み上げていく。石田彰さん演じるケントの「論理的すぎて感情表現が壊滅的」なキャラクターと、日野聡さん演じるトーマの「執着が歪んだ形で現れる」キャラクターは、どちらも「記憶のない相手にどう向き合うか」を別の角度から見せている。柿原徹也さんのシンは、主人公に対して最も直接的な形で過去の関係性を持ち込もうとするキャラクターで、ここに「記憶があった頃の感情」と「今この瞬間の感情」の衝突が生まれる。

谷山紀章さんのイッキは、少し立ち位置が違う。「多くの人に好かれすぎる」という呪いのようなものを抱えたキャラクターで、主人公の「記憶がない」という状態と、イッキの「誰からも特別扱いされる」という状態が鏡のように響き合う。どちらも「自分の感情を正常に受け取ってもらえない」という孤独を持っている。

1クール13話という尺の中でこれを全部やろうとしているので、各ルートは駆け足になる。ゲームをプレイした人間には物足りなく、知らない人間には情報が足りない、という両方からの不満が生まれやすい構造ではある。ただそれを差し引いても、「記憶喪失の主人公」という設定に対してこれだけ正面から向き合おうとした誠実さは感じる。

特に刺さったシーン

トーマのルートの終盤、主人公が「閉じ込められていた」ことの意味を理解していく場面は、2回目に見たとき全然違う見え方をした。1回目は展開の異様さに飲まれて「これは……」としか思えなかったのだが、日野聡さんの声の「優しさと狂気が同居した」あのトーンを改めて聞くと、トーマというキャラクターの造形の複雑さに気づく。怒鳴るわけでも脅すわけでもなく、あくまで「守っている」という確信を持ったまま喋り続ける声の演技は、恐ろしさの性質が独特だった。

それとは別に、序盤でオリオンが主人公に「あなたの記憶を一緒に探したい」と言う場面がある。大きなドラマではない、ほんの短い台詞なのに、なぜか妙に心に残っている。記憶も過去も持たない状態で目覚めた人間に、「一緒に探す」と言える存在がいるというのは、設定として単純に優しい。この作品の中で数少ない、素直に受け取れる温度を持った場面だった。

読んで見たくなったら——『AMNESIA』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 乙女ゲーのルート構造やマルチエンディングの概念に馴染みがある人——アニメ版の駆け足感を補完する文脈を自分で持っている
  • 石田彰日野聡柿原徹也谷山紀章の演技を13話かけて聴き比べたい人
  • 「記憶とアイデンティティ」というテーマに引っかかりを感じる人
  • 雰囲気・作画・音楽の完成度でアニメを選ぶ人——ビジュアル面は2013年のアニメとして水準が高い

合わない人

  • 主人公に能動性を求める人——彼女はほぼ動かない。それが意図的な設計だと飲み込めないと13話がしんどい
  • 原作ゲームのルートを一本一本丁寧に体験したい人——アニメ版はどのルートも尺が足りていない
  • 恋愛要素が薄いミステリーを期待した人——ミステリー的な構造はあるが、解決よりも関係性の描写が中心
  • トーマルートの展開に対して一切の「これは創作だ」という割り切りができない人

次に見るなら

AMNESIAの「記憶・アイデンティティ・平行世界」という軸と、「逆ハーレム×ミステリー」という方向性、どちらかに引っかかった人向けにそれぞれ挙げる。

「薄桜鬼」——乙女ゲー原作アニメとして完成度が高く、AMNESIAと同じ系譜を辿るなら外せない一本。幕末という歴史的背景を持つ分、世界観の密度が高い。複数の男性キャラクターとの関係性を描く構造も近く、比較対象として面白い。

「revisions リビジョンズ」——「記憶と運命」というテーマで別の切り口を見せてくれるSFアニメ。AMNESIAの「自分が何者か分からない状態で選択を迫られる」という緊張感に近い感触を、アクション寄りの文脈で体験できる。

「selector infected WIXOSS」——女性向け作品の構造を逆手に取りながら、「望みを叶えること」の暗部を掘り下げていくダークファンタジー。AMNESIAのトーマルート的な「優しさと歪みが同居する展開」に耐性がある人なら、こちらの温度感も合う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『AMNESIA』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。サブスクに加入済みであれば追加料金なく視聴できるため、気軽に試しやすい環境が整っています。まずは第1話から、記憶を失ったヒロインとともに謎解きを楽しんでみてください。

よくある質問

Q. AMNESIAはどこで視聴できますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信されています。いずれも見放題プランに含まれており、各サービスの無料トライアル期間を利用して視聴することも可能です。
Q. 原作ゲームを知らなくても楽しめますか?
A. アニメ単体でもストーリーは完結しており、ゲーム未プレイでも十分楽しめます。ただし、ゲームでは各ルートをより深く体験できるため、アニメを見て気に入った方はぜひ原作も手に取ってみてください。
Q. 全何話ですか?
A. 全12話構成です。1話あたり約24分で、一気見するなら約5時間で視聴完了できます。コンパクトにまとまっているため、週末の一気見にも向いている作品です。
Q. 乙女ゲーム原作ですが男性でも楽しめますか?
A. ミステリーとファンタジー要素が強いため、恋愛色だけでなく謎解きとしての面白さも十分あります。「なぜ記憶を失ったのか」「オリオンは何者か」という問いを軸に、幅広い層が楽しめる作品です。

まとめ

『AMNESIA』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。サブスクに加入済みであれば追加料金なく視聴できるため、気軽に試しやすい環境が整っています。まずは第1話から、記憶を失ったヒロインとともに謎解きを楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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