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十二国記
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 45話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Studio Pierrot |
中島陽子は平凡でやや臆病な高校生。ある日、奇妙な男・慶喜が現れ忠誠を誓う。その直後、鬼のような怪物が陽子と友人たちを襲い、別世界へ引き込まれる。未知の世界で慶喜と離散した陽子たちは、生き残るため奮闘することになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
中島陽子は、周囲の顔色をうかがいながら生きる平凡で臆病な高校生。ある日、ケイキと名乗る金髪の青年が突然現れ、陽子にひざまずいて忠誠を誓う。直後、鬼のような妖魔の群れが教室を襲い、陽子は友人の杉本・浅野とともに異界へと引きずり込まれてしまう。たどり着いたのは十二の国々が並び立つ未知の世界。ケイキとも離れ離れになった陽子は、言葉も通じず誰も信じられない環境で、生き延びるために剣を取り戦うことを強いられる。やがて彼女は、自らに課せられた本当の使命と向き合っていく。みどころ・魅力
① 弱気な少女が王へと変わる成長物語
本作最大の魅力は、自分の意見すら言えなかった陽子が、過酷な異世界で裏切りと孤独を経験しながら強く変わっていく姿。安易な「異世界無双」ではなく、挫折と内省を経て己の足で立つまでを丁寧に描く重厚な人間ドラマが胸を打ちます。② 緻密に作り込まれた東洋ファンタジーの世界観
十二の国それぞれに王と麒麟が定められ、天意によって統治が成り立つという独自の理。中華風の文化や官制、運命の仕組みが細部まで設計されており、ページをめくるように世界の謎が解けていく知的な面白さがあります。③ 群像劇として広がる重層的な物語
陽子だけでなく、別の国の王や麒麟、市井の人々にも焦点が当たり、複数のエピソードが絡み合う構成。原作小説の魅力を活かした骨太な脚本で、政治・友情・使命といった普遍的なテーマを大人も見応えのある密度で味わえます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 小林常夫 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 山田章博 |
| キャラクターデザイン | 楠本祐子、田中比呂人 |
| 音楽 | 梁邦彦 |
| 美術監督 | 東潤一 |
| 音響監督 | カシワクラツトム |
| OP | Kunihiko, Ryo「Juuni Genmukyoku」 |
| ED | 有坂美香「Getsumei Fuuei」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
何年も「いつか見る」のリストに入れたまま放置していた。理由は単純で、長い。話数を見ただけで腰が引けて、その横を素通りし続けているうちに気づけば何年も経っていた。重い腰を上げて再生ボタンを押したのは、別に大層なきっかけがあったわけじゃない。ただ、リストの一番上でずっとこっちを見ている気がして、居心地が悪かった。それだけ。最初の数話は正直しんどかった。主人公の陽子がとにかく後ろ向きで、見ているこっちまで気が滅入ってくる。ところが中盤、彼女が変わりはじめたあたりで画面から目が離せなくなった。「重そう」という最初の印象は、終わってみれば全部ひっくり返っていた。あれだけ避けていた長さが、後半は逆に「まだ終わらないでくれ」に変わるんだから現金なものだ。
人の顔色をうかがって生きてきた人間が、誰も信じられない世界で立つ話
派手な剣戟や異世界の造形に目がいきがちだけど、この作品の芯にあるのはもっと地味で、もっと痛い。中嶋陽子という女の子は、誰かに嫌われることを何より恐れて生きてきた。人の顔色を読んで、波風を立てないように笑って、自分の意見は飲み込む。そういう生き方を、異世界はいきなり全否定してくる。信じた相手に裏切られ、頼った人間に売られ、彼女は「もう誰も信じない」という鎧を着る。久川綾の声が、この転落をごまかさない。媚びるような明るさから、感情を削ぎ落とした硬い声まで、同じ人物の中で地続きに変えてくる。麒麟であるはずの景麒(子安武人)が肝心なところで頼りにならず、陽子の孤立に拍車をかけるのも残酷だ。
おもしろいのは、この物語が「信じるな」で終わらないこと。一度ゼロまで削られた人間が、それでももう一度、誰かを信じる側に戻っていく。その過程に説教くささがない。陽子は誰かに諭されて変わるんじゃなく、自分で考えて、自分で選んで、ようやく自分の足で立つ。王になるというのは、誰にも寄りかかれなくなることでもある。これは異世界冒険譚の皮をかぶった、自己決定の話だ。別の章で描かれる泰麒(釘宮理恵)の、優しすぎて世界に馴染めない苦しさも、根っこは同じところにある気がしている。誰かの期待に応えることと、自分の意思を持つこと。その二つは、どこかで必ずぶつかる。
特に刺さったシーン
忘れられないのは、剣の中から現れる青猿のくだりだ。あれは魔物の姿をしているけど、口から出てくるのは全部、陽子自身が心の奥で自分に向けている言葉だ。お前は誰にも必要とされていない、どうせまた裏切られる——他人の悪意じゃなく自分の自己嫌悪と殴り合う構図に、初見のときは妙に息が詰まった。誰でも一度はあの猿を飼ったことがあるんじゃないか、と思う。
そしてやっぱり楽俊。鈴村健一が演じる半獣のねずみが、警戒しかしていない陽子に当たり前みたいに親切にする。最初、陽子はその親切すら「裏があるはず」と疑う。そこで楽俊が見せる、押しつけがましくない優しさの手触りがいい。声に変な甘さがなくて、ただ淡々と隣にいてくれる。あのねずみが画面に出てくるたびに、強張っていた肩の力が少しだけ抜けた。更夜(石田彰)のような、世界の歪みを背負わされた存在の影と並べると、楽俊の「普通さ」がよけいに沁みてくる。
読んで見たくなったら——『十二国記』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 異世界転移ものでも、無双やハーレムじゃなく、主人公がボロボロになりながら変わっていく話を求めている人
- 人の顔色をうかがって生きてきた自覚がある人、あるいはその過去に覚えがある人
- 中華風ファンタジーの世界観や設定の作り込みを、腰を据えてじっくり味わいたい人
合わない人
- テンポよく爽快に話が進んでほしい人(序盤は陽子の内省が続いてかなり重い)
- 主人公にすぐ感情移入して応援したいタイプの人(最初の陽子は共感しづらい)
- 長尺と聞いただけで腰が引ける人(まさに自分がそうだった)
次に見るなら
精霊の守り人が一本目。異世界転移ではないけれど、過酷な世界で芯の強い主人公が自分の生き方を選び取っていく重厚なファンタジーで、作品世界に深く浸りたいならこっち。
二本目は獣の奏者エリン。王や政治、生き物との関わりを軸に、少女が考え抜いて道を選んでいく成長譚。十二国記の「自分の頭で決める」感触が好きなら、まず外さない。
もう少し殺伐としたものなら灰と幻想のグリムガル。異世界に放り込まれて、ただ生き延びるために足掻く話で、きれいごとで済まないサバイバルの手触りが陽子の序盤と近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『十二国記』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つの配信サービスで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに加入しているサービスがあればそのまま楽しめる可能性が高いです。アニメ作品を多く扱うdアニメストアや、見放題作品が豊富なU-NEXTなど、自分の視聴スタイルに合ったサービスを選んで視聴するのがおすすめです。
