※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | TMS Entertainment |
2030年代、謎の名探偵明智小五郎の下に少年探偵団が集結する。彼らは独特の能力で大小の事件を解決していく。ある日、団員の花崎健介は少年・小林吉男に出会う。吉男は「正体不明の霧」の影響で死ねない身体を持ち、死を望みながらも他者との接触を避けていた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
2030年代、科学技術が高度に発達した日本。名探偵・明智小五郎が率いる「少年探偵団」は、それぞれが特異な能力を持つ少年たちの集団として、大小さまざまな事件を解決していた。ある日、団員の花崎健介は、不可解な少年・小林吉男と出会う。吉男は「正体不明の霧」によって死ねない身体を与えられ、自ら死を願いながらも、触れた相手を傷つけてしまうために他者との接触を拒んでいた。“死なせてほしい”という吉男の願いと、彼を救おうとする探偵団の思惑が交錯し、やがて宿敵・怪人二十面相をも巻き込む数奇な物語が動き出していく。
みどころ・魅力
① 江戸川乱歩×近未来SFという大胆な再構築
明智小五郎や少年探偵団、怪人二十面相といった乱歩の名キャラクターを2030年代へと移植。古典ミステリの骨格を残しつつ、特殊能力やテクノロジーを織り込んだSFサスペンスとして再構築した意欲作です。原典を知る人も知らない人も楽しめる新解釈に仕上がっています。
② “死ねない少年”が背負う心理ドラマ
物語の核となるのは、死を望む小林吉男と、彼を生かそうとする花崎健介の対比です。生と死、孤独と絆をめぐる重いテーマを正面から描き、サイコロジカルな緊張感が全編に漂います。登場人物の心の揺れを丁寧に追う、人間ドラマとしての見応えが大きな魅力です。
③ 個性豊かな探偵団と怪人二十面相の対決
異なる能力と過去を抱えた団員たちの群像劇も見どころです。事件を追う痛快さと、宿敵・怪人二十面相との頭脳戦が物語を牽引します。謎が謎を呼ぶミステリ要素と、二転三転する展開から目が離せません。
キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 向井雅浩 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉田恵里香 |
| 原案キャラデザ | |
| キャラクターデザイン | ヤマダシンヤ |
| 音楽 | 林ゆうき |
| OP | 田所あずさ「キミだけのボクでいるから」 |
| OP | 楽斗 「運命ジレンマ」 |
| ED | 田所あずさ「1HOPE SNIPER」 |
| ED | 楽斗 「罪の継承~ORIGINAL SIN~」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
江戸川乱歩の少年探偵団が下敷きになっている、というところまでは前から知っていた。ただ縁がないまま棚の奥に置きっぱなしで、いざ見ようと配信を探しても、どこにも出てこない。結局は円盤を引っぱり出して、腰を据えて見ることになった作品だ。正直、最初はあの乱歩の世界を2030年代に持ってくる発想に身構えていた。少年探偵団とSF、噛み合うのか? と。ところが第1話の冒頭、薄暗いトーンとやけに乾いた空気に引き込まれて、気づいたら半分まで進んでいた。2回目に見て腑に落ちたのは、これは事件を解く話の顔をしながら、ずっと一人の少年の「死にたい」を見つめ続けている話だということ。探偵ものという第一印象の枠が、見返すたびに少しずつずれていく。
「死ねない」はご褒美じゃない、呪いだ——という話
正体不明の霧の影響で、どれだけ傷ついても死ねない体になった少年がいる。フィクションで不死というと、たいていは力で、勝ち取った特権で、要するにご褒美として描かれる。ところがこの作品は、それをまるごと裏返したところから始める。死を願いながら、他人との接触を徹底して避けて生きる少年。なぜ触れることを拒むのか——触れれば相手を巻き込んでしまうから。関係を持てば、いつか必ず置き去りにして、自分だけが残ってしまうから。終わりが来ない体にとって、つながりは喜びではなく、確定した喪失の予約でしかない。ここが冷たくて、よくできている。
そこに少年探偵団の花崎健介(逢坂良太)が踏み込んでくる。死なせてくれと願う少年と、それでも外へ連れ出そうとする探偵団。この構図は、能力バトルや事件解決の体裁をとってはいるけれど、本当に扱っているのは「生きたくない」という願いをどう受け止めるか、という一点だ。ジャンルタグに刺さっている「サイコロジカル」が、見るほどに重みを増してくる。2回目で気づいたのは、毎回のトリックや謎よりも、彼が誰にも触れられないことそのものの痛みのほうが、ずっと作品の芯に近いということ。乱歩の少年探偵団というレトロなガジェットを借りておいて、その中身に現代的な孤独と希死念慮を流し込んでくる。この作品は探偵アニメの皮をかぶった、孤独についての長い対話だと思う。
特に刺さったシーン
序盤、死ねない体の少年が、健介に対してほんの少しだけ心を開きかける場面で、思わず一時停止してしまった。山下大輝の芝居がここで効いてくる。声には年相応の幼さがちゃんと残っているのに、その奥にもう何もかも諦めきった色が沈んでいて、その二層が同時に鳴っている。突き放すような台詞ほど、声が芯から疲れて聞こえる。対する逢坂良太の健介は、まっすぐさを押し付けがましくならない手前で止めるのがうまくて、この距離感のせめぎ合いだけで一話分見られてしまう。井上了を演じる梅原裕一郎の、低く凪いだ声で運ばれてくる不穏さも忘れがたい。やわらかい声色のまま、こちらの背筋を冷やしにくる。全体に彩度を落とした画面づくりも、この三人の声の温度差を引き立てていて、終盤に向けて空気が少しずつ重くなっていく流れには、見ているこちらの呼吸まで浅くなった。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 事件のトリックより、登場人物の心の傷や関係性のほうを見たい人
- 不死・希死念慮といった重いテーマを、静かなトーンで掘り下げる作品が好きな人
- 江戸川乱歩や少年探偵団の名前に、現代的なアレンジが加わると聞いてわくわくする人
- 声優の抑えた芝居で感情を読み取るのが好きな人
合わない人
- 1話完結で謎がスパッと解ける、テンポの速いミステリーを求めている人
- 原作の少年探偵団のイメージを大事にしていて、改変に抵抗がある人
- 明るくにぎやかな探偵ものを期待している人
- 配信で手軽に見たい人(現状はレンタルか円盤で探すことになる)
次に見るなら
同じ江戸川乱歩・少年探偵団を下敷きにした作品が見たいなら乱歩奇譚 Game of Laplace。こちらも乱歩の登場人物を現代的に再構築して、退廃的な空気と心理戦に振り切っている。トーンの近さで言えば、こっちのほうが尖っているかもしれない。
少年たちの孤独と、漂う死の気配を静かな画面で描く話が好きなら残響のテロル。能力バトルではないけれど、生きづらさを抱えた少年を見つめるまなざしの温度が、この作品とよく似ている。
「死ねない体」というテーマそのものに惹かれたなら不滅のあなたへ。終わらない時間を生きる存在が、他者とのつながりと喪失をどう引き受けるか——TRICKSTERの芯にあった問いを、まったく別の角度から正面突破している。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』は、現在のところ配信が確認できる定額制サービスはありません。視聴を希望される場合は、各動画配信プラットフォームやレンタル・パッケージでの最新の取り扱い状況をご確認いただくのがおすすめです。今後あらためて配信が始まる可能性もありますので、こまめにチェックしてみてください。


