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ジョジョの奇妙な冒険 ファントム ブラッド
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | APPP |
ジョナサン・ジョースターは貴族の少年。謎めいた新しい少年ディオ・ブランドーの到来により、人生が一変する。ディオはジョナサンと何らかの繋がりがあり、彼の人生に大きな影響をもたらすことになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
19世紀イギリス。名門貴族ジョースター家の御曹司として育つ青年ジョナサン・ジョースターのもとに、ディオ・ブランドーという少年が養子として迎えられます。礼儀正しく完璧に振る舞うディオでしたが、その胸の内にはジョースター家のすべてを我が物にしようとする野望が秘められていました。穏やかだったジョナサンの日常は、ディオの登場によって少しずつ歪み始めます。やがて一族に伝わる謎の「石仮面」がもたらす力が、二人の運命を抜き差しならぬ対決へと導いていきます。誇り高き心を持つジョナサンと、野心に身を焦がすディオ——その宿命がぶつかり合う、壮大な物語の幕が上がります。みどころ・魅力
① すべての始まり——ジョナサンとディオの宿命の対決
長大なシリーズの「第1部」にあたる物語が、約100年にわたる因縁の起点です。正反対の生き方をする二人の青年が、なぜ激しく対立し合うのか。そのドラマが凝縮して描かれ、後の世代へと受け継がれる「ジョースターの血統」の原点を知ることができます。② 「石仮面」と波紋が織りなす独特の世界観
人ならざる力を引き出す謎の「石仮面」と、それに対抗する呼吸法「波紋」。サスペンスとホラーの緊張感を孕みながら展開する世界観は、原作者・荒木飛呂彦らしい唯一無二の魅力にあふれています。常識を超えた力のぶつかり合いが見どころです。③ 劇場版ならではのスケール感ある映像表現
重厚な雰囲気の19世紀イギリスを舞台に、迫力ある戦闘シーンや独特のキャラクター造形が映像で躍動します。原作の濃密な物語を劇場作品として再構成しており、シリーズ入門としても、原作ファンの再確認としても楽しめる一作です。キャスト・声優一覧



















スタッフ
| 監督 | 羽山淳一 |
|---|---|
| ED | SOUL’d OUT「Voodoo Kingdom」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ジョジョには2部から入った人間なので、1部は逆に通っていない。波紋がどうの、貴族がどうのと言われても「知識としては知ってる」止まりで、ファントムブラッドだけぽっかり空白だった。この劇場版を見たのは、その埋め合わせみたいな気持ちが半分。もう半分は、小西克幸のジョナサンを大きいスクリーンと音で浴びてみたかったから、ただそれだけ。最初は「話の筋は知ってるし」と高をくくって座席に沈んだら、序盤の屋敷のシーンですでに背筋が伸びていた。2部から入った身としては、ディオという男の「始まり」をここで初めて順番通りに見たことになる。後の全部がここから転がり出すのか、と妙に納得しながら見ていた。
「持って生まれた者」への憎しみと、それでも紳士であろうとした男の話
この映画を、貴族の少年と這い上がってきた少年のバトルもの、とだけ受け取るのはたぶん惜しい。ジョナサンは何ひとつ自分で選んでいないのに最初から全部を持っている。家、名前、父の愛情、エリナという理解者。対してディオは、貧民窟から自分の足だけでジョースター家にたどり着いた。緑川光のディオは、序盤こそ完璧な微笑で取り入るが、その声の裏側にずっと「お前は努力もせずに生まれた場所で全部持っている」という冷たい嫉妬が流れている。憎しみの理由が、悪役の都合じゃなくちゃんと筋が通っているのが怖い。
面白いのは、ジョナサンがその「持って生まれた者」の傲慢に最後まで寄りかからないところだ。彼は持っているものを当然と思わず、奪われ、踏みにじられてもなお相手に手を差し伸べようとする。品格は血筋じゃなくて意地なんだ、という頑固さがジョナサンの芯にある。小西克幸の声はそこを真っ直ぐ鳴らす。叫んでも品が崩れない、というのは演技として相当難しいことのはずで、それを劇場の音響で聞くと、紳士であろうとする人間の声って物理的にこういう響きなのかと変に説得される。ファントムブラッドは、生まれの不平等を描きながら、それでも己の振る舞いだけは自分で選べる、という一点に賭けた話なんだと思う。ディオが「奪う」ことで上に行こうとした男なら、ジョナサンは「失っても変えない」ことで人間でいようとした男だ。この二人の対比が、後のシリーズ全部の背骨になっているのが、順番通りに見ると痛いほど分かる。
特に刺さったシーン
刺さったのは、終盤の師との別れの展開だった。ウィル・A・ツェペリ——小山力也の声がここで効いてくる。序盤の登場では飄々として、どこか胡散臭いくらいの軽さなのに、波紋を教える師として向き合いはじめた瞬間から声の重心がぐっと下がる。覚悟を決めた大人の声って、こんなに低く静かになるのか、と。終盤、彼が自分の役目を全うする場面で、小山力也は一切叫ばない。叫ばないからこそ、受け取るジョナサンの側——小西克幸の喉が裂けるような声が際立つ。教える者と教わる者、渡す者と受け取る者の音量差だけで、継承というテーマが耳から入ってくる。劇場の大きいスピーカーで、低く落とした声がスクリーンの奥からじわっと届いたとき、思わず座席の肘掛けを握っていた。家で見ていたら半分は逃げていた質感だと思う。これは音で殴ってくるタイプの別れだ。
読んで見たくなったら——『ジョジョの奇妙な冒険 ファントム ブラッド』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ジョジョを2部以降から入って、1部だけ抜けている自覚がある人
- 主人公と宿敵の関係性が、物語全体の背骨になっていく構造にぐっとくる人
- 叫びの演技より、低く抑えた声の芝居に痺れるタイプ
- 映画館の音響で、別れや継承の場面を体ごと浴びたい人
合わない人
- 原作1部のエピソードを一個も省かずに見たい人(劇場版なので駆け足の箇所はある)
- 後のシリーズの派手なスタンドバトルのノリを期待して入る人
- 古典的な貴族+ホラーの様式そのものが肌に合わない人
次に見るなら
順番として一番自然なのは、やはり後年のTVアニメ版ジョジョの奇妙な冒険だ。同じファントムブラッドを腰を据えて描き直しているので、この劇場版で輪郭を掴んだ人が細部を埋めるのにちょうどいい。声の座組は変わるけれど、二人の対比はより丁寧に転がる。
生まれの差と肉体の継承というテーマで言えば北斗の拳。受け継ぐ者と奪う者、兄弟のように近い男たちが拳でぶつかる構図は、ジョナサンとディオの関係に通じるものがある。様式美の濃さが好きならこっち。
少年と異形が組んで戦うホラー寄りの熱さが好きならうしおととら。湿った怪異の気配と、世代を超えて受け渡されていく業の描き方が、ファントムブラッドの後味と地続きに感じられるはずだ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作はdアニメストア、Amazonプライムビデオ、Netflix、Huluで視聴できます。複数の主要サービスに対応しているため、ふだんお使いの環境に合わせて気軽に楽しめます。アニメ作品を多く扱うサービスがそろっているので、シリーズの原点を改めて押さえたい方にもおすすめです。
