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妖怪アパートの幽雅な日常
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Shin-Ei Animation |
両親を3年前に失った16歳の少年・稲葉勇士。叔父の家から高校入学時に寮へ移るつもりだったが、寮が焼失。安いアパートを見つけたものの、そこは幽霊や妖怪、物の怪などの超自然的生物の住処だった。彼の日常は次々と怪異事件に巻き込まれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
3年前に両親を亡くし、叔父の家に身を寄せていた高校生・稲葉勇士。高校入学を機に寮へ移るはずが、その寮が火事で焼失してしまう。途方に暮れた勇士が見つけたのは、破格の家賃と立地を誇る「寿荘」という古びたアパートだった。しかしそこは、幽霊や妖怪、物の怪といった人ならざる者たちが当たり前のように暮らす、奇妙で温かな住処。最初は戸惑う勇士だったが、個性豊かな住人たちと寝食を共にするうちに、少しずつ心を開いていく。日常に忍び込む怪異と、人の世のしがらみを描く、幽雅で不思議な青春の物語が幕を開ける。
みどころ・魅力
① 妖怪と人間が共に暮らす“幽雅な”日常
本作の魅力は、何といっても寿荘で繰り広げられる風変わりな共同生活。幽霊の料理人が作るごちそう、姿の見えない住人たちとの食卓など、人ならざる者との暮らしが驚くほど温かく描かれる。怖さよりも居心地のよさが勝る、唯一無二の世界観が味わえる。
② 孤独な少年・勇士の成長物語
両親を失い、遠慮がちに生きてきた勇士が、寿荘の住人や個性的な仲間たちと関わる中で、自分の足で立つ強さを身につけていく。家族とは何か、自立とは何かを問いかける丁寧な心理描写が、観る者の胸に静かに響いてくる。
③ ほのぼのと怪異が同居する絶妙なバランス
穏やかな日常系の空気の中に、ときおり本格的な怪異事件が差し込まれるのが本作の妙。心霊やオカルトの緊張感と、住人たちのユーモアあふれるやり取りが交互に訪れ、最後まで飽きさせない。ミステリアスさと優しさが同居する物語だ。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 橋本みつお |
|---|---|
| シリーズ構成 | 山田靖智 |
| キャラクターデザイン | 島崎知美 |
| OP | ロザリーナ「Good Night Mare」 |
| OP | Wi-Fi-5「始まりのカレッジ」 |
| ED | 稲葉 雄士「日常識 Broken down」 |
| ED | ロザリーナ「音色」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけで決めた。妖怪アパートの幽雅な日常。妖怪と、日常と、そこに「幽雅」なんて言葉を足してくる感覚が引っかかって、深夜に再生ボタンを押した。最初は妖怪が毎回出てきて騒ぐ一話完結のコメディだろうと高をくくっていたら、思っていたよりずっと静かな話だった。両親を亡くした16歳が、安いという理由だけで選んだアパートに転がり込む。住人が人間じゃない——それだけなら設定の紹介で終わるんだけど、画面が追っているのは怪異そのものより、その子がそこで飯を食って、眠って、少しずつ顔つきを変えていく過程のほうだった。2回目に見たとき、初回はほとんど聞き流していた食事の場面や、住人同士の何でもない会話の密度に気づいて、見る順番を間違えていたなと思った。派手さで殴ってくる作品じゃない。身寄りをなくした16歳が、死者や人ならざる者の中で「家族」を組み直す話
妖怪が出るアパートの話、と説明すると怪談みたいに聞こえるけど、この作品の芯にあるのは、血のつながらない人間(と人外)がどうやって一つの家族のようなものになるか、という一点だと思っている。夕士は早くに両親を亡くして、叔父の家に身を寄せていた。世話になっている負い目と、ここは本当の居場所じゃないという感覚を、たぶん本人も言葉にできないまま抱えている。寮が焼けて、行き場がなくて、安さだけで選んだアパートに、人間じゃない住人がいた。普通ならそこで逃げ出す。でも夕士が逃げなかったのは、怖さより先に「ここには自分を値踏みしない相手がいる」と感じたからじゃないか。死んだ人も、人ならざる者も、彼が親を亡くしたことをいちいち気の毒がらない。ただ飯を出して、隣に座る。単なる癒し系の妖怪日常ものとして消費することもできる作品なんだけど、私はこれを「16歳が、誰かと暮らすことをもう一度覚え直す話」として見ている。親を失うというのは、ただ悲しいだけの出来事じゃなくて、「誰かと当たり前に同じ屋根の下にいる」という感覚そのものを奪う出来事だ。夕士はそれを、生きている人間の家庭ではなく、死者と妖怪が混ざったアパートで取り戻していく。皮肉なようで、たぶんこれは正しい順番なんだと思う。生身の家庭に放り込まれていたら、彼はまた「お世話になっている子」を演じてしまう。あのアパートの住人は誰も彼に役割を求めないから、彼は初めて素のままでそこにいられる。
中盤から夕士が背負うことになる「悪いものを喰う本」の存在も、この家族の話と地続きだ。力を持つというのは、守るものができるということで、守るものができるというのは、そこが自分の居場所になったということ。最初は怯えていた少年が、終盤には自分から踏み込んでいく。その変化を、声を張り上げる演出じゃなくて、飯の食い方や、住人への口の利き方の変化で見せてくるのがいい。家族って、たぶんそういう細部のことだ。
特に刺さったシーン
細かいシーン名を挙げるより、ひとつの「気配」について書きたい。このアパートには飯がうまそうな時間が流れていて、住人がテーブルを囲む場面になると、画面の温度が一段上がる。序盤、夕士がまだ住人との距離を測っている頃、誰かが何でもない顔で彼の分の食事を用意している。そのとき夕士が一瞬見せる、戸惑いと、ほっとした表情。これを演じる阿部敦の芝居が抜群にうまくて、「ありがとう」とも「なんで」とも言えない16歳の喉の詰まりみたいなものが、声の出し方だけで伝わってくる。思わずこっちまで黙ってしまった。それから、同級生の長谷を演じる中村悠一。怪異に振り回される夕士の隣で、軽口を叩きながらちゃんと地に足のついた友人をやっていて、この人がいるから物語が湿りすぎない。終盤の少しシリアスな場面で声のトーンをすっと落とす瞬間があって、そこで初めて、ああこいつも本気で夕士のことを考えていたんだ、と分かる。長谷をめぐる場面では能登麻美子や大川透が落ち着いた芝居で画面を支えていて、コクマーを演じる遊佐浩二の少し人を食ったような声色も、このアパートの混沌にちょうどいい湿り気を足している。派手な見せ場じゃないのに、何度か巻き戻した。
読んで見たくなったら——『妖怪アパートの幽雅な日常』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 妖怪と人の距離感をしっとり描く作品が好きな人
- 派手なバトルより、飯や日常の細部で心が動くタイプ
- 「血縁じゃない居場所」「拾われて生き直す」話に弱い人
合わない人
- 毎話はっきりした起承転結とオチを求める人
- 妖怪ものに緊張感やホラー寄りの怖さを期待している人
- テンポの速い展開じゃないと退屈してしまう人
次に見るなら
- 夏目友人帳 — 妖怪が見える孤独な少年が、人と人ならざる者の間で少しずつ居場所を見つけていく話。寿荘の空気が好きなら、まず間違いなくこっちに行ってほしい。
- かくりよの宿飯 — あやかしと飯と、異界に拾われた人間が居場所を作っていく物語。食事の場面が持つ温度が、このアパートとよく似ている。
- 蟲師 — 人ならざるものとの距離を、もっと静かに、もっと淡々と描いた作品。日常の隙間に潜む気配にぞくっとする人へ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『妖怪アパートの幽雅な日常』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つのサービスで視聴できます。いずれもアニメ作品が充実した配信サービスなので、ご自身の使いやすい環境で楽しめます。これから視聴を始める方も、安心して作品の世界に浸ることができます。
よくある質問
まとめ
『妖怪アパートの幽雅な日常』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つのサービスで視聴できます。いずれもアニメ作品が充実した配信サービスなので、ご自身の使いやすい環境で楽しめます。これから視聴を始める方も、安心して作品の世界に浸ることができます。
