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夜ノヤッターマン
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Tatsunoko Production |
昔、ヤッターマンはドロンボー団の女首領・ドロンジョと戦った。年月が経ち、新しいヤッターマンがヤッター王国を守っていた。しかし謎の支配者たちは人民を強制労働させ、不安が蔓延していた。やがて新たなドロンジョがドロンボー団を再結成し、ヤッターマンに反旗を翻す。
作品概要・あらすじ
あらすじ
かつてヤッターマンはドロンボー団の女首領・ドロンジョと戦い続けた。時が流れ、「ヤッター王国」を統べる新たなヤッターマンが誕生したが、その支配の実態は民衆を重労働に縛り付ける圧政だった。希望を失いかけた世界で、伝説のドロンジョの血を引く少女が立ち上がる。仲間とともに新生ドロンボー団を結成し、正義の仮面をかぶった独裁者・ヤッターマンに反旗を翻す冒険が幕を開ける。
みどころ・魅力
① 「悪役」が主人公という痛快な逆転構造
本作最大の特徴は、かつての敵・ドロンボー団の末裔たちが主人公である点だ。腐敗した「正義」に立ち向かう者たちの視点で描かれるため、勧善懲悪の図式がまるごと裏返される。正義とは何か、悪とは何かを問い直す骨太なテーマが、コメディタッチの演出の中に巧みに組み込まれている。
② 往年の『ヤッターマン』へのリスペクトと大胆なリメイク
1970年代の名作アニメをベースにしながら、世界観・設定を大幅に再解釈したダークファンタジー仕立てが本作の魅力だ。キャラクターデザインや名称など随所に原作へのオマージュが散りばめられており、旧来ファンには懐かしさを、新規視聴者には新鮮な驚きを届ける二重の楽しみ方ができる。
③ ギャグとシリアスが共存するテンポ感
ドタバタコメディの笑いと、圧政・差別・家族の絆といった重厚なドラマが交互に押し寄せる独自のリズムが心地よい。笑いで緊張を緩めつつ、物語の核心では感情を揺さぶる展開が待ち受ける。エンターテインメントとしての完成度が高く、一気見必至の構成となっている。
キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 吉原達矢 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 筆安一幸 |
| キャラクターデザイン | 後藤圭佑 |
| 音楽 | 加藤達也 |
| 美術監督 | 海津利子 |
| 音響監督 | 今泉雄一 |
| OP | スクリーンモード「極限Dreamer」 |
| ED | スクリーンモード「極限Dreamer」 |
| ED | スフィア「情熱CONTINUE」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「夜ノ」という二文字だけで、もう別の作品だとわかる。元祖ヤッターマンは子供向け時間帯のコメディで、ドロンボー団は憎めない負け組ポジションの三人組だった。それが「夜ノ」になった瞬間、同じタイトルのはずなのに空気がまるで違う。タツノコがリブートをやるとき、こういう角度から来るとは思っていなかった。
最初に見たとき正直、「これはヤッターマンじゃない」という違和感が先に来た。2回目で気づいたのは、その違和感こそがこの作品の狙いだということだ。原作のフォーマットを意図的に裏返している。ヒーローが悪で、悪役が正義になる——その転倒をやるために「夜ノ」というタイトルをつけた。なるほど、と思った。
「正義の側」が腐ったとき、悪役だった者が旗を持つ
この作品が描いているのは、正義と悪の反転ではない。もう少し根本的なことを言っている。「旗を持つ資格は誰にあるか」という問いだ。
ヤッターマンは元々ヒーローだった。しかし時が経ち、そのヒーローが権力になった瞬間に人民を搾取する側へと変質した。一方でドロンボー団は、世代をまたいで「負け続ける役」を引き継いできた一族だ。新しいドロンジョ——アルエットを演じる伊藤静の声は、序盤と終盤で明らかにトーンが変わる。最初は少女の無邪気さを残したまま旅に出て、追い詰められるほど声に芯が入っていく。あれは演出と演技が一致したときの気持ちよさがある。
「悪役だった側が正義を体現する」という構図は、皮肉ではなく必然として描かれる。腐敗した体制に抗うには、体制の外にいる者しかいない。ドロンボー団は体制側に入れてもらえなかったから、純粋に戦える。この作品はそれを「不良が実は良い奴」という安易な路線では処理しない。むしろドロンジョたちは欠点だらけで、チグハグで、いつも計画が崩れる。それでも進む。その「進む理由」の部分に、作品の核がある。
喜多村英梨が演じるレパードはそのダイナミズムの象徴で、コメディとシリアスの振り幅が極端に大きいキャラクターだ。感情の出力が常に全開なのに、悲しいシーンでちゃんと刺さる。あの声の使い方は喜多村英梨でないと成立しなかったと思う。
単純に「昔の悪役が主人公」という話ではなく、正義の腐敗サイクルと、それに対する外部からの抵抗を、タツノコ作品の記号を借りて語った——そう読むと、この作品が意外なほど重たい問いを抱えていることがわかる。
特に刺さったシーン
終盤の、ドロンジョ一行が追い詰められていくくだりで、吉野裕行演じるガリナが珍しく静かになる場面がある。普段のコメディパートとのギャップが大きすぎて、「あ、これ本気でやってるやつだ」と姿勢が変わった。三宅健太のエレパントゥスも似たタイミングで急に重くなる。コメディ色の強いキャラクターがシリアスに振れるとき、声優の普段の引き出しの量が如実に出る。二人とも本数が多いベテランだから、きちんとモードが切り替わっていた。
あと、伊藤静がドロシーを演じている構造——アルエットとドロシーを同じキャストが担うという設計——は、見ているうちに「なぜこうしたのか」が少しずつわかってくる。最初は混乱した。2周目で「これは必然だった」と思った。
読んで見たくなったら——『夜ノヤッターマン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 元祖ヤッターマンを知っていて、「あの世界観でこういうことをやるのか」という驚きを楽しめる人
- 正義と悪の反転、体制批判のような寓話的な構造が好きな人
- コメディ寄りの外見の作品でも、中盤以降にシリアスになる展開についていける人
- 伊藤静・喜多村英梨の演技幅を確認したい人
合わない人
- 元のヤッターマンとの違いにずっと引っかかってしまう人(リブートとして割り切れないと厳しい)
- 序盤のコメディテンポが苦手で、中盤以降のシリアス展開まで辿り着けない人
- キャラクターの感情変化がゆっくり積み上がるタイプの演出が合わない人
次に見るなら
キルラキル——体制に抗う主人公と過剰な演出、コメディとシリアスの振れ幅という点で近い。こちらはオリジナル作品だが、「旗を持って走る」感覚は夜ノヤッターマンと通じる。
コードギアス 反逆のルルーシュ——正義と悪の逆転、支配者への反旗というテーマが重なる。スケールが大きく、政治的な構造が好きな人ならこちらも合うはず。
プリンセス・プリンシパル——「悪役側」の視点から描く物語として、タツノコとは別のアプローチだが、アンチヒーロー的な主人公群に感情移入できた人に向いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『夜ノヤッターマン』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでにいずれかに加入中であればすぐに視聴を始められます。独自の世界観と痛快なストーリーをぜひお楽しみください。
よくある質問
まとめ
『夜ノヤッターマン』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでにいずれかに加入中であればすぐに視聴を始められます。独自の世界観と痛快なストーリーをぜひお楽しみください。
