イングレス

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2018イングレス

イングレス

★ 2.9 / 5.0アクションミステリーSF
放送年2018年
フォーマットONA
話数11話
原作ゲーム
制作Craftar

特別捜査官・緑川誠は、物に触れることで記憶を読み取る異能を持つ。研究施設の爆破事件を調査する中で、人類の運命を変える謎の物質「エキゾチックマター(XM)」を巡る国際的な陰謀に巻き込まれる。抵抗勢力と支配勢力の間で翻弄されながら、彼は真実へと辿り着く。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

物に触れるだけでその記憶を読み取る特殊能力を持つ特別捜査官・緑川誠は、ある研究施設の爆破事件の捜査を命じられる。調査を進めるうちに、彼は「エキゾチックマター(XM)」と呼ばれる謎の物質をめぐる巨大な国際的陰謀の存在に気づく。人類の未来を左右するXMを狙う者たちと、それに抗う抵抗勢力。相反する思惑の狭間に立たされながら、緑川は己の能力を武器に真実へと近づいていく。

みどころ・魅力

① リアル位置情報ゲームを原案とした異色のSFスパイ劇

本作はNianticの人気スマートフォンゲーム「Ingress」を原案にしたアニメ化作品。現実世界の都市を舞台に、XMをめぐる組織同士の暗闘をスパイ・アクション的な緊張感で描く。ゲームを知らなくても完結したストーリーとして楽しめる構成になっている。

② 「記憶を読む」異能が生む心理戦とサスペンス

主人公・緑川誠の能力は単なる超能力ではなく、物語の謎を解くカギとして機能する。触れたものの過去が映像として流れ込んでくる描写は臨場感が高く、事件の真相へ迫るサスペンスとして効果的に機能している。謎解きの快感を求める視聴者にも響く作りだ。

③ 3DCGとセルルックが融合したスタイリッシュな映像表現

制作はポリゴン・ピクチュアズが担当。同社が得意とする3DCGアニメーションとセルルックの技術を組み合わせ、都市の夜景やアクションシーンを鮮やかに描出している。配信オリジナル作品ならではのクオリティを備えた映像体験が味わえる。

キャスト・声優一覧

翠川誠
翠川誠
メイン
中島ヨシキ
サラ・コッポラ
サラ・コッポラ
メイン
上田麗奈
ジャック・ノーマン
ジャック・ノーマン
メイン
喜山茂雄
劉天華
劉天華
サブ
鳥海浩輔
国木田慈恩
国木田慈恩
サブ
利根健太朗
人工知能ADA
人工知能ADA
サブ
緒方恵美
クリストファー・ブラント
クリストファー・ブラント
サブ
新垣樽助
ハンク・ジョンソン
ハンク・ジョンソン
サブ
佐々木啓夫
キズナアイ
キズナアイ
キズナアイ

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スタッフ

監督櫻木優平
原案キャラデザ本田雄
音楽カワイヒデヒロ
美術監督加藤浩、坂上裕文
音響監督石井朋彦
OP「Tessellate」
ED「In Cold Blood」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

Ingressのアニメ化と聞いたとき、最初に気になったのは「今さら?」という感覚だった。2013年ごろに知人がスマホ片手に深夜の公園を走り回っていたあのゲーム。ポケGOが2016年に出てから、Ingress勢がどこへ消えたのかよくわからなくなっていたし、2018年にアニメ化してどの層に届けるつもりなんだろうと純粋に疑問だった。

で、実際に見てみると、想定より真面目だった。ONA全6話、Netflixで気軽に再生したら、映像のトーンが妙に落ち着いていた。配信オリジナルらしいシャープな画質と、派手さより世界観を優先している空気感。「これはちゃんと作ろうとしてる」と伝わるのが最初の5分でわかる。2回目に見て気づいたのは、序盤の「物に触れると記憶が流れ込む」描写が、単なるSF設定の説明ではなくこの作品全体のテーマを先取りしていたこと。原作ゲームとはかなり別物に仕上がっているが、それを批判として言いたいわけではない。

記憶は誰のものか——XMが問う、情報支配と意志の帰属

緑川誠の「触れると記憶が読める」という能力は、この作品の核心をそのまま体現している。記憶は個人の内側にあるもので、他者には原則アクセスできない。それを物理的な接触だけで読み取れるという設定は、自我やプライバシーの侵犯を正面から描いている。しかも彼は「選んで読む」のではなく、触れると勝手に流れ込んでくる。この受動性がポイントで、情報があふれた現代における「選べない晒され方」の比喩として読める。

XM(エキゾチックマター)は人間の意識や記憶に作用する物質として描かれる。これを巡って争う二つの陣営——「XMで人類を啓発する」側と「現状の自由意志を守る」側——どちらも「人類のため」という論理を持っているのが面白い。悪役が単純に支配欲だけで動いているのではなく、「人間の判断はそもそも情報に左右されているのだから、良い情報で誘導するのがなぜ悪いのか」という問いを持っている。これを2018年という時代に置くと、フェイクニュースやSNSアルゴリズムによる世論形成と地続きの話になる。

ARゲームであるIngressの世界観は、現実空間にデジタルのレイヤーを重ねることで成立していた。アニメはその「現実とデータの境界が曖昧になること」のもう一歩先——人間の記憶や意識そのものがデータ化・操作される可能性——を掘り下げている。単なるゲーム原作のアクションものとして見ると拍子抜けするかもしれないが、「記憶は本当に自分のものか、それとも外部から書き込まれたものか」という問いを軸に見ると、この作品が意外と骨太なSFであることに気づく。ゲームIPを使いながら、ゲームとはほぼ無関係の場所を目指している。その判断が正解だったかどうかはともかく、作り手の意図は伝わってくる。

特に刺さったシーン

緑川が物体に触れて「記憶の濁流」に飲まれるシーンは、何度見ても音響設計が丁寧だと思う。映像がフラッシュカットで切り替わるだけでなく、音が「情報が雑然と頭に流れ込む感覚」を再現していて、見ているこちらも軽い頭痛を覚えるような作りになっている。派手なエフェクトに頼らず、音で状態を伝えようとしている意志を感じる。

鳥海浩輔さんが演じる劉天華は、登場時点から立場がわかりにくいキャラクターで、「信頼できるのか怪しいのか」が台詞の内容ではなく声のトーンとタイミングで伝わってくる演技が絶妙だった。ああいう地味な効かせ方は、繰り返し見るたびに発見がある。

緒方恵美さんが演じるAI・ADAのキャスティングは個人的にかなり「わかってる」と感じた。感情があるのかないのか判然としない声質が、人工知能というキャラクターに独特のリアリティを与えている。「感情を持たないはずなのに何かを選んでいるように聞こえる」瞬間があって、それがADAというキャラクターの本質と重なっていた。上田麗奈さんのサラは、物語が進むにつれて声の硬さが少しずつほぐれていく変化が丁寧で、2回目に聞くと序盤と後半での差がはっきりわかる。声だけで人物の内側が変化しているのが伝わってくる。

読んで見たくなったら——『イングレス』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 攻殻機動隊や電脳コイルなど「情報と現実の境界」を扱うSFが好きな人
  • IngressやポケモンGOなど、ARゲームに思い入れがある人
  • 派手なアクションより世界観と謎解きで引っ張るサスペンスが好きな人
  • 鳥海浩輔上田麗奈緒方恵美の演技を追っているファン
  • 全6話でコンパクトにまとまった作品を探している人

合わない人

  • Ingressゲームの設定や雰囲気の再現を期待している人(かなり独自路線)
  • テンポが速くアクション連発の展開を求めている人(本作は静かに積み上げるタイプ)
  • 謎を最後にすべて回収するカタルシスを求めている人(余白と解釈の余地が多め)
  • 短編ONA特有の「尺不足感」が気になる人

次に見るなら

「記憶と情報が人間を動かす」というテーマが刺さったなら、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXは外せない。電脳化社会で「記憶」と「自己」がどこまで本物かを問い続ける作品で、Ingressと問題意識が地続き。視点が多角的で、見るたびに読み方が変わる密度がある。

陰謀と組織の対立、個人がその狭間で立ち回るサスペンス路線なら、DARKER THAN BLACK -黒の契約者-が近い。異能を持つ主人公が組織の思惑に翻弄される構造はIngressと共通しており、「感情を持たないはずのキャラクターが何かを選び始める」描写に力がある。

もう少しリアルよりの国際陰謀ものが好みなら、ジョーカー・ゲームも候補。スパイ組織と情報戦を乾いたタッチで描いており、派手な戦闘より「情報をどう読み、どう使うか」に焦点を当てている点でIngressと相性がいい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『イングレス』はABEMA、dアニメストア、Netflix、Huluの主要4サービスで視聴できます。ゲーム原作のSFスパイアクションとして独自の世界観を持つ本作は、どのプラットフォームでも手軽にアクセスできる環境が整っています。加入済みのサービスからすぐに視聴を始められます。

よくある質問

Q. イングレスはゲームを知らなくても楽しめますか?
A. 問題なく楽しめます。アニメはゲームの世界観を借りつつ独立したストーリーとして設計されており、ゲームプレイ経験がなくても物語を十分に理解できます。
Q. 全何話ありますか?
A. 全11話の構成です。1話あたりの尺も短めで、週末に一気見しやすいボリュームになっています。続きが気になる展開が続くため、一気視聴との相性が非常に良い作品です。
Q. どんな人に向いているアニメですか?
A. SFやスパイ・謎解き系が好きな方に特におすすめです。主人公の異能を活かしたサスペンス展開や、組織の陰謀を追うシリアスな作風が好みの視聴者にマッチします。
Q. 映像クオリティはどうですか?
A. ポリゴン・ピクチュアズ制作による高品質な3DCGアニメです。スタイリッシュなキャラクター描写と都市の夜景表現が特徴的で、NetflixなどのHD配信環境で見ると映像の魅力をより堪能できます。

まとめ

『イングレス』はABEMA、dアニメストア、Netflix、Huluの主要4サービスで視聴できます。ゲーム原作のSFスパイアクションとして独自の世界観を持つ本作は、どのプラットフォームでも手軽にアクセスできる環境が整っています。加入済みのサービスからすぐに視聴を始められます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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