Thunderbolt Fantasy: 生死一劍

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2017Thunderbolt Fantasy: 生死一劍

Thunderbolt Fantasy: 生死一劍

★ 3.8 / 5.0アクションファンタジー
放送年2017年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作Pili International Multimedia

雷光幻想の外伝小説を映画化した二部作。第一部は悲鳴鳳凰殺し・沙無聲の過去を描き、第二部はサンブハン(商布幻)の物語で、雷光幻想シーズン1と2の間を舞台としている。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

「雷光幻想(サンダーボルト・ファンタジー)」の外伝小説を映画化した二部作。第一部は、悲鳴鳳凰殺しの異名を持つ謎の剣士・沙無聲(シャ・ウーシェン)の知られざる過去を描く。第二部は、商布幻(シャンブハン)を主人公に、シーズン1とシーズン2の間を舞台として展開。それぞれが独立した物語でありながら、シリーズ全体の世界観を深める重要なエピソードとなっている。

みどころ・魅力

① 沙無聲の謎に迫る衝撃の過去篇

シリーズ随一の人気キャラクター・沙無聲がなぜ「悲鳴鳳凰殺し」と呼ばれるに至ったのか、その秘密が第一部で明かされる。本編では断片的にしか語られなかった彼の背景が、映画ならではの尺と演出でじっくりと掘り下げられており、既存ファンにとっては見逃せない一本だ。

② 布袋劇の醍醐味が凝縮された迫力の剣戟 虚淵玄とPILI映像科技が生み出す独特の人形劇アクションは劇場版でもさらなる進化を見せる。緻密に作り込まれた衣装と人形が繰り広げる高速剣戟シーンは、布袋劇ならではのビジュアル美と臨場感が融合した唯一無二の映像体験を提供する。

③ シリーズ理解が深まる「空白期間」の物語

第二部はシーズン1終了後からシーズン2開始までの空白期間を埋める物語として機能している。シリーズを通して視聴している人ほど「あの出来事の裏でこうなっていたのか」という発見が多く、本編への理解と愛着がより一層深まる構成となっている。

キャスト・声優一覧

殺無生
殺無生
メイン
›
檜山修之
殤不患
殤不患
メイン
›
諏訪部順一
偽殤不患
偽殤不患
メイン
›
鶴岡聡
凜雪鴉
凜雪鴉
メイン
›
鳥海浩輔
蠍瓔珞
蠍瓔珞
サブ
›
高垣彩陽
禍世螟蝗
禍世螟蝗
サブ
›
速水奨
鐵笛仙
鐵笛仙
サブ
›
千葉一伸
狩雲霄
狩雲霄
サブ
›
小山力也
嘯狂狷
嘯狂狷
サブ
›
新垣樽助
浪巫謠
浪巫謠
サブ
›
西川貴教
聆牙
聆牙
サブ
›
小西克幸

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スタッフ

キャラクターデザイン源覚、シノヴ 三杜、中央東口 、Niθ

関連作品

アニメ

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

人形劇だと知っていても、最初の5分で「あ、これ本物だ」と思わせるシリーズがある。Thunderbolt Fantasyは台湾人形劇の布袋戲(ポテヒ)という技法を使った作品で、正直なところ最初は懐疑的だった。人形が剣を振るって、何が面白いんだという話だ。ところが画面を見たら、あの精巧な人形たちが全力でアクションをしていて、なんというか、笑えない。

劇場版『生死一劍』は2017年公開の二部構成。本編シリーズの隙間を埋める外伝で、第一部は悲鳴鳳凰殺しとして知られる沙無聲の過去、第二部は殤不患(諏訪部順一)の物語を描く。2回見ると、第一部のある選択が第二部のある台詞と静かに呼応しているのがわかってくる。このシリーズ、そういう作りをしているんだよなと、改めて思い知らされた。

「剣を持つこと」は、何かを永遠に手放すことだ

タイトルの「生死一劍」——一本の剣が生と死を分ける——という言葉は、単純に聞こえて実はかなり重い意味を持っている。この二部作が描こうとしているのは、剣の強さではなく、剣を使う者が払うコストの話だ。

第一部の沙無聲は、過去に何かを失った結果として今の自分がある。彼女の背景が明かされるにつれ、「なぜあの冷たさなのか」が腑に落ちる瞬間がある。強くなるということが、必ずしも得ることを意味しない——この作品はその「失ったもの」のカタログとして機能している。

第二部の殤不患(諏訪部順一)は、本編でも「なぜこの人は旅しているのか」が長らく謎だったキャラクターで、この外伝がその一端を補完する。諏訪部さんの声は殤不患にとって本当に適切だと思う。あの静かな重さ——感情を抑制しているのではなく、最初から感情の出力チャンネルを絞ってある、みたいな演技。台詞が少ない場面でも、佇まいの声がある。

凜雪鴉を演じる鳥海浩輔も、この外伝では本編とは少し違うトーンで出てくる。いつもの軽妙なトリックスター感があるかと思えば、ある場面では明らかに計算された重さがある。本編ファンなら、あの台詞のイントネーションに引っかかるはずだ。

人形劇というメディアが面白いのは、人間の俳優が演じるよりも「感情を記号化しやすい」という点で、この作品はそれを逆手に取っている。人形の顔は変わらない。だから声と動きだけで感情を表現しなければならない。結果として、声優の芝居が異常にクリアに聞こえる。殤不患の台詞の間のひとつひとつが、普通のアニメより際立つ。これは計算されたメディア選択だと思う。

「生死を分ける一剣」というタイトルは、剣が誰かを殺す話ではなく、その一剣を使った瞬間から使った者の人生が変わるという話として読むべきだろう。沙無聲も殤不患も、そういう剣を持っている人間たちだ。

特に刺さったシーン

第二部の序盤、殤不患が単独で複数の敵と対峙する場面がある。人形劇のアクションは、動きの誇張と紙一重のところで美しさを保っているのだが、このシーンはその限界を試すようなカット割りで、「これ本当に人形でやってるのか」と何度か見返した。

もうひとつは、小山力也が演じる狩雲霄の登場シーン。小山さんの声は、どんなキャラクターに乗せても「威圧感のある大人」にしてしまうのだが、狩雲霄はその威圧感が役柄と完全に一致していて、声を聞いただけで画面の緊張感が変わる。相手が人形でも、だ。

速水奨が演じる禍世螟蝗は、短い出番ながら印象に残る。速水さんのあの甘くて毒のある声の作り方は悪役に使うと異常に映えて、2回目に見ると1回目より怖く感じるという体験をした。これは声の設計の話で、台本のせいだけではない。

読んで見たくなったら——『Thunderbolt Fantasy: 生死一劍』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • Thunderbolt Fantasy本編を1周以上している人(外伝として設計されているので、キャラクターの背景が頭に入っていると別の楽しみ方ができる)
  • 声優の演技を「声だけで聞く」ことに慣れている人(人形の表情変化がないぶん、声の芝居が剥き出しになる)
  • 中国武侠ジャンルが好きで、ストーリーよりも世界観の雰囲気で満足できる人
  • 虚淵玄の脚本の「回収の仕方」が好きな人

合わない人

  • 本編シリーズを未見で、この映画から入ろうとしている人(キャラクターの関係性が前提知識ありきになっている)
  • 人形劇というビジュアルがどうしても受け付けない人(慣れれば気にならなくなるが、最初の数分で無理と感じたら厳しい)
  • 90分以上のしっかりした起承転結を期待している人(二部構成の外伝なので、本編のような大きなカタルシスは少ない)

次に見るなら

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀——この映画から入った人への注意になるが、外伝を先に見てしまった場合は本編を最優先で追ってほしい。シリーズ本編でこそ機能するキャラクター設計と世界観の密度がある。殤不患や凜雪鴉が「どういう人間か」を知ってから外伝を再度見ると、また違う景色になる。

刀語——西尾維新原作の、刀と旅と過去の因縁というテーマで、Thunderbolt Fantasyに近い空気を持っている。各話の構成が独特で、ひとつの旅を通じてキャラクターの「重さ」が積み上がっていく感覚は似ている。こちらは普通のアニメなので視聴ハードルは低い。

十二国記——東アジア的な世界観を持つ本格ファンタジーで、視聴時間を覚悟できるなら候補になる。Thunderbolt Fantasyの「重い空気のファンタジー」が好きな人間には刺さると思う。設定の密度と、キャラクターが置かれる理不尽さのリアルさが強い。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
「Thunderbolt Fantasy: 生死一劍」は現在U-NEXTで視聴できます。二部作構成のため、まとめて一気に楽しめるのも嬉しいポイントです。シリーズ本編と合わせて視聴すると、より深く世界観を楽しめます。

よくある質問

Q. 本編(TVシリーズ)を見ていなくても楽しめますか?
A. 各部が独立した物語のため単体でも楽しめますが、登場人物の背景や世界観はTVシリーズを先に視聴したほうがより深く味わえます。シリーズ初見の方はシーズン1から順番に見ることをおすすめします。
Q. 第一部と第二部はどちらから見ればいいですか?
A. 公開順に第一部から視聴するのがおすすめです。第一部が沙無聲の過去篇、第二部がシーズン1と2をつなぐ物語となっており、順番に見ることでストーリーの流れがスムーズに理解できます。
Q. どこで視聴できますか?
A. 現在はU-NEXTで配信中です。U-NEXTは初回登録時に無料トライアル期間があるため、まだ利用したことがない方はそのタイミングでチェックしてみるのもよいでしょう。
Q. 布袋劇(人形劇)が初めてでも大丈夫ですか?
A. 問題ありません。台湾伝統の人形劇をベースにした独特のビジュアルは初見でも迫力十分で、むしろ新鮮に楽しめます。虚淵玄脚本によるキャラクターとストーリーの面白さはジャンル未経験の方にも伝わりやすい作品です。

まとめ

「Thunderbolt Fantasy: 生死一劍」は現在U-NEXTで視聴できます。二部作構成のため、まとめて一気に楽しめるのも嬉しいポイントです。シリーズ本編と合わせて視聴すると、より深く世界観を楽しめます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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