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アルジェント ソーマ
| 放送年 | 2000年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 25話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Sunrise |
2059年、地球は数年間宇宙人の脅威にさらされていた。野口博士とその助手・間賀田真木、賢城武人は、博士の実験である大型の生体機械宇宙人フランクを復活させることで宇宙人について学ぼうとする。しかしフランクが目覚めると研究所は破壊され、賢城武人だけが生き残り宇宙人とともに逃げることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
2059年、地球は数年にわたって謎の宇宙人の侵略にさらされていた。野口博士と助手の間賀田真木、そして賢城武人は、捕獲した大型の生体機械型宇宙人「フランク」を復活させることで敵の謎を解明しようとする。しかし実験は予想外の結果を招き、研究所は崩壊。ただ一人生き残った武人は、フランクとともに戦場へと身を投じることになる。
みどころ・魅力
① 復讐と共存の間で揺れる主人公の内面
愛する人を失い、憎むべき存在であるはずのフランクとともに戦わざるを得ない武人の葛藤が作品の核心を貫く。単純な勧善懲悪では描かれない複雑な感情の変化が、シリアスな物語に深みを与えている。
② 2000年代初頭のリアル系メカアニメの完成度
サンライズ制作による骨太なメカデザインと戦闘描写は、同時代のロボットアニメの中でも高い完成度を誇る。生体兵器と機械メカが入り混じる世界観が独特のビジュアルを生み出している。
③ SF設定と人間ドラマが交差する重厚なストーリー
宇宙人侵略という壮大なSF舞台を背景に、登場人物それぞれが抱えた過去や秘密が丁寧に描かれる。謎が少しずつ明かされる構成と、シリアスなトーンが一貫した緊張感を生んでいる。
キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 片山一良 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 山口宏 |
| キャラクターデザイン | 村瀬修功 |
| 音楽 | 服部克久、長谷川晃一郎 |
| 美術監督 | 太田大 |
| 音響監督 | 藤野貞義 |
| OP | 菅井エリ「Silent Wind」 |
| ED | スフィア「Horizon」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2000年前後のロボットアニメを掘り起こしていた時期に引っかかってきた作品で、最初は「エヴァ以後の模倣品か」と少し斜に構えて見始めた。ところが序盤の研究所崩壊シーンで、そういう構え方が完全に無効になる。主人公の賢城武人が「アルジェント・ソーマ」という別の名前を纏って生き始める、あの設定の歪み方が妙にリアルで、続きを止められなくなった。2回目を見ると、1話から既にいろんなものが伏線として埋まっていることに気づく。最初に見たときの「よくわからないけど暗くて重い」という印象が、2周目では「これ全部意図してたのか」に変わる。2000年の作品にしては、テンポの重さも含めてちゃんと計算されている。
復讐を続けるために「自分」を消した男の話
この作品を一言で言うと、「憎しみだけで動こうとした人間が、憎しみだけでは動けないと気づくまで」の話だと思っている。賢城武人は愛する人と恩師を失い、宇宙人フランクへの復讐心を原動力にして軍に潜り込む。その際に自分の名前を捨て、「リュウ・ソーマ」という架空の人格を身に着ける。
ここが面白いのは、武人が捨てたはずの「賢城武人」という人格を、作中でじわじわと問い直されていく構造にある。復讐の相手であるフランクと共に戦う日々の中で、憎悪と共存の境界線が少しずつ溶けていく。フランクは言語を持たない存在として描かれているのに、その場にいるだけで武人の中の何かを揺さぶり続ける。この「言葉を交わさない相手と、どう向き合うか」という問いが、作品の芯になっている。
桑島法子さんが演じるマキ・アガタという人物の存在が、武人の裂け目を象徴している。彼女は失われたはずなのに、別の形で物語に影を落とし続ける。その処理の仕方は当時のロボットアニメの中でもかなり独特で、単純な「喪失と克服」の図式を意図的に拒否している。復讐を選んだ人間が、復讐を完遂しても何も埋まらない、という結末の重さは、2000年の作品として相当に誠実な選択だったと今でも思う。
子安武人さんが演じるダン・シモンズのキャラクターが、この作品のもう一つの軸になっている。武人と対比されるように、理と感情のぶつかり方が異なるキャラクターで、子安さんの低温域の演技がそのアンビバレンスをうまく支えていた。堀江由衣さん演じるスーの配置も含めて、主人公を取り巻く人物の重力がちゃんと機能している。
特に刺さったシーン
中盤、武人がフランクと任務に出る場面で、自分が何のために戦っているのかを一瞬見失う描写がある。復讐心で動いていたはずの人間が、日々の戦闘の中で「生き延びること」を優先し始めていることに自分で気づいてしまう、あの瞬間が個人的には一番刺さった。セリフで説明しないところが良くて、表情の変化と背景音楽の静けさだけで処理している。
井上喜久子さん演じるギネビア・グリーンが武人に問いかけるシーンも印象に残っている。柔らかい声質の奥に含まれた鋭さが、あのキャラクターの立ち位置にはまっていて、「この人は武人の何を見ているのか」という疑問が終盤まで引っ張り続けた。2回目に見たとき、あのシーンの言葉の選び方が全部意味を持っていたことに気づいて、少し悔しくなった。
読んで見たくなったら——『アルジェント ソーマ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- エヴァ以後のロボットアニメを2000年前後の文脈で追っていた人
- 復讐や喪失をテーマにしたドラマが好きで、爽快な解決を求めない人
- 子安武人・堀江由衣・桑島法子の演技目当てで古い作品を掘れる人
- 重い空気が続く作品を「これが本番」と思って見続けられる人
- 人外・機械との共存というテーマに引っかかりを感じる人
合わない人
- テンポの速い現代アニメに慣れていて、2000年代初頭の間の取り方が苦手な人
- ロボット作品に爽快なバトルや明確な成長描写を求める人
- 主人公に共感できることを前提にして見る人(武人はかなり屈折している)
- 結末で何かが綺麗に解消されることを期待している人
次に見るなら
ラーゼフォンは2002年の作品で、アルジェント ソーマと似た「正体のわからない敵と共存しながら、自分の輪郭を探す」という構造を持っている。世界観の作り込みと音楽の使い方が丁寧で、重い雰囲気が合った人には入りやすい。
ガサラキは1998年の作品で、こちらはリアルロボット路線かつ政治・精神性の要素が濃い。アルジェント ソーマの「人間の動機の歪み」に興味を持った人なら、同じような重力を感じられる。セリフが多くて情報密度が高いのは覚悟が必要。
イノセンス(2004年・映画)は人外・機械との境界線というテーマでつながる。こちらは押井守の映像言語で語られるのでタイプは違うが、「言葉を持たない存在と向き合う人間」という問いに引っかかった人には刺さる可能性がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『アルジェント ソーマ』は現在、dアニメストアおよびDMM TVで配信中です。どちらのサービスでも視聴できますので、加入しているサービスからお気軽にお楽しみいただけます。2000年放送の本作を手軽にストリーミングで振り返れるのは嬉しいポイントです。
よくある質問
まとめ
『アルジェント ソーマ』は現在、dアニメストアおよびDMM TVで配信中です。どちらのサービスでも視聴できますので、加入しているサービスからお気軽にお楽しみいただけます。2000年放送の本作を手軽にストリーミングで振り返れるのは嬉しいポイントです。
