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ドラゴンズドグマ
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 7話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Sublimation |
ある男が心を奪った竜への復讐を求める旅に出る。その途中、男は「覚者」として生き返る。人間の七つの大罪を象徴する悪魔たちに立ち向かう男のアクションアドベンチャー。同名のアクションRPGを原作とした作品。
作品概要・あらすじ
あらすじ
竜に心臓を奪われた男・エタンは、妻を失いながらも「覚者」として蘇り、その竜への復讐を誓う。旅の途中で従者ハンナを得た二人は、人間の七つの大罪を体現した悪魔たちと次々に対峙していく。剣と魔法が交差する中世ヨーロッパ風の世界を舞台に、憎しみを糧に生き続ける男の壮絶な冒険を描くダークファンタジー。カプコンの同名アクションRPGを原作とした全7話の作品。みどころ・魅力
① 七つの大罪を体現したダークな悪魔たちとのバトル
各エピソードで「色欲」「強欲」「暴食」など七つの大罪に対応した悪魔が登場し、エタンの旅を阻む。単なるモンスター退治ではなく、人間の内なる欲望と向き合う哲学的なテーマが物語に深みを与えており、1話ごとに独立した緊張感のあるドラマが楽しめる構成になっている。② 迫力の3Dアニメーションと激しいアクション演出
Netflixオリジナルとして制作された本作は、原作ゲームのダイナミックな戦闘スタイルを3DCGアニメーションで再現。大型モンスターとの肉弾戦や魔法エフェクトが視覚的なインパクトをもたらし、ゲームをプレイしたことがないユーザーにも十分楽しめるアクション演出に仕上がっている。③ 復讐と喪失をめぐるシリアスなドラマ
ヒーロー的な主人公像とは一線を画し、憎しみと絶望を抱えたエタンの葛藤が物語の軸を担う。妻の死、覚者として生きることの代償、人間性を失いかける恐怖など、ダークな感情描写が作品全体を貫いており、単純勧善懲悪に終わらない重厚なストーリーが見どころ。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 須貝真也 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 西村郁 |
| 音楽 | 牧野忠義 |
| OP | 牧野忠良「Dragon’s Dogma」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ゲームはやっていない。ドラゴンズドグマというタイトルだけは知っていて、「オープンワールドで竜と戦うやつ」という認識が全てだった。Netflixのサムネイルで見かけて、7話完結と短いのをいいことに深夜に流し始めたら、開幕から想定外にダークで少し姿勢を正した記憶がある。
最初の印象は「ゲームのアニメ化にしてはずいぶん振り切った絵だな」というもの。配信オリジナルということもあって、映像のトーンが地上波のそれとは明確に違う。暗部の圧し方、血の表現、キャラクターの表情の作り込み——全体的に「見せたいものは全部見せる」という判断がどこかで働いている。2周目を見て気づいたのは、イーサンの目の演技の変化だ。序盤と終盤で中村悠一の声のトーンが微妙にずれていて、それがキャラクターの内側の崩れをちゃんと表現している。最初は流していた部分が、2回目だとかなり刺さった。
竜への復讐ではなく、「人間でいることのコスト」の話
七つの大罪という構造を使った作品はそれなりにあるが、ドラゴンズドグマがやっていることはもう少し屈折している。各話に登場する悪魔はたしかに傲慢・嫉妬・色欲といった罪を体現しているが、重要なのはそれが「外から来る誘惑」ではなく「イーサン自身の内側にある何かを引き出す鏡」として機能しているところだ。
竜に心臓を奪われた男が覚者として蘇り、復讐のために旅を続ける——この設定が意味するのは、「人間でありながら人間ではない存在として行動する」という根本的な矛盾だ。罪の悪魔を倒すたびに、イーサンは少し何かを失う。その喪失が人間性の削れていく過程として描かれているとすれば、タイトルの「ドグマ(教義)」という言葉の重さがじわっと変わってくる。復讐という信念は、果たして人を支えるものか、それとも最後に残る抜け殻か。
ゲームをやっていないからこそ、この作品をまっさらに見られた側面もある。アニメ単体として見れば「善悪よりも業の話」として読めるし、その読み筋は7話という短さの中でちゃんと完結している。人間が別の何かに変わる過程を描くとき、多くの作品はその「変化の瞬間」を劇的に演出しがちだが、この作品はわりとさりげなく積み上げていく。気づいたらイーサンが別の何かになっている、という感触。
沢城みゆきのオリビアは、そういう意味でこの作品のアンカーだ。ポーンという存在の設定上、感情表現に制約があるキャラクターのはずだが、あの声が持つ含みの量が尋常ではない。「何も感じていないように聞こえるが、実は何かを察している」という演技の妙が、見るたびに少しずつ違う印象を与えてくる。385本の出演作を経た声の蓄積が、言葉にならない感情をちゃんと乗せている。
特に刺さったシーン
色欲の悪魔が登場するエピソードが、個人的には一番引っかかった。ダークファンタジーにおけるこの種の描写はともすれば演出のための演出になりがちだが、この話だけは人間の「望んでいるが望んでいると認めたくないもの」への視線がしっかりある。イーサンが揺れる、というより微妙に揺れていることを見ているこちらが先に気づく、という構造が上手かった。中村悠一の演技がここで特に効いていて、声に余白を持たせることで「何も言わないことで全部言う」という芝居になっている。
水樹奈々のハンナが絡む場面は、セリフよりも「その前後の間」に情報量がある。感情を前面に出す役ではないのに、声の質感だけで場面のトーンが変わる。2周目で改めて聞くと、終盤に向けての布石がかなり細かく仕込まれていることがわかる。こういう演技は最初の視聴では素通りしやすい。
終盤の竜との対峙は、最初に見たとき「なるほど、そういう終わり方か」と受け止めた。2回目は「そうなるしかなかった」という確信に変わっていた。決着のつけ方として正しいかどうかはともかく、この作品が言いたかったことの着地点としては一致している。
読んで見たくなったら——『ドラゴンズドグマ』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ダークファンタジー全般が好きで、主人公が正しいかどうかより「そういう選択をする人間」に興味がある人
- 7話という短さで完結する作品を探している人(続きが気になって眠れない系の構造ではなく、きれいに区切れる)
- 中村悠一・沢城みゆきの演技が好きで、Netflixオリジナルアニメを掘っている人
- ゲームをやっていないフラットな状態で見られる、という立場でも入れる人
合わない人
- ゲーム版のファンで、原作の世界観・設定の再現度を期待している人(かなり独自解釈が入っている)
- 主人公に感情移入して一緒に盛り上がりたい人(イーサンはどちらかというと観察する対象として機能する)
- 爽快感のあるアクションを期待している人(アクション要素はあるが、雰囲気と重さのほうが主体)
- 暴力・性的描写が苦手な人(Netflixオリジナルらしく、その辺は遠慮なく描いている)
次に見るなら
キャスルヴァニアは、ゲーム原作のNetflixオリジナルアニメという構造が最も近い。西洋ダークファンタジーの作り込みと暴力表現のバランスがドラゴンズドグマと似た文脈にある。シーズンごとに完成度が上がっていく作品なので、1話だけで判断せずに3話まで見てほしい。
デビルマン crybabyは、人間と悪魔の境界が溶けていく過程を描くという点で主題が近い。こちらもNetflixオリジナルで、描写の振り切り方はむしろ上回る。湯浅政明の映像は好みが分かれるが、「人間性の喪失をどう描くか」という問いに対してまったく別のアプローチを取っていて、両方見ると面白いコントラストになる。
オーバーロードは、主人公が人間でなくなる過程と、それでも何かを保とうとする構造を長期にわたって描く。ドラゴンズドグマよりエンタメ寄りで、シリアスさの加減は違うが、「異形になった者の内面」への興味がある人なら入口として悪くない選択だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ドラゴンズドグマ』はNetflixにて全話配信中です。アカウントがあればすぐに視聴できますので、ダークファンタジーが好きな方はぜひチェックしてみてください。全7話とコンパクトにまとまっているため、一気見にも適した作品です。
