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劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Nippon Animation |
20世紀初頭の日本を舞台に、花村紅緒は近代化の波に身を投じる。男勝りな性格の紅緒は、女性は家を守り夫に仕えるべきという伝統的観念に反発し、自らの夢を追求しようとする。急速な社会変化の中で、紅緒は近代化を新たな高みへ導こうと奮闘する。ハイカラさんが通る二部作の第二部。
作品概要・あらすじ
あらすじ
大正時代の東京を舞台に、奔放で男勝りな花村紅緒が激動の時代を駆け抜けるラブコメディの後編。前編から続く波乱の展開の中、紅緒は運命に翻弄されながらも持ち前の強さで立ち向かい、失われたと思っていた伊集院忍との愛の行方を追い求める。近代化が急速に進む日本社会を背景に、紅緒と忍が再会へと向かうドラマチックなクライマックスを描く。
みどころ・魅力
① 圧倒的な作画クオリティで蘇る大正浪漫
劇場版ならではの高密度な作画で描かれる大正時代の東京は、着物や洋装が混在する独特のハイカラな世界観が細部まで丁寧に再現されている。原作コミックのエッセンスを大切にしながらも、アニメーションならではの動きと色彩で、昭和・平成のファンも新世代のファンも楽しめる映像体験を提供する。
② 感情を揺さぶるクライマックスの感動
後編は前編の伏線が次々と回収される構成で、紅緒と忍の恋の結末に向けて怒涛の展開が続く。コミカルな笑いあり、すれ違いの切なさあり、感動的な再会ありと、ラブコメの醍醐味が凝縮された2時間。原作を知るファンにとっては涙なしには観られないシーンが随所に用意されている。
③ 時代の変化と自立する女性像のテーマ性
近代化の波に乗り、伝統的な女性観に反発しながら自分の道を切り拓こうとする紅緒の姿は、現代にも通じる普遍的なテーマを持つ。ユーモラスな描写の中に女性の自立や社会変革への意思が込められており、エンターテインメントとして楽しみながらも深いメッセージを受け取れる作品となっている。
キャスト・声優一覧

















スタッフ
| 監督 | 城所聖明 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 西位輝実 |
| 音楽 | 大島ミチル |
| 美術監督 | 小幡和寛 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| ED | 早見 沙織「新しい朝」 |
関連作品
アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
後編から入ることになったのは、単純に前編を劇場で見逃したからだ。「少女漫画の名作の映画化なんだから、後編でもなんとかなるだろう」という読みは半分合っていて半分間違っていた。 物語は引っ張ってくれる。序盤から早見沙織の声が花村紅緒という人物をちゃんと立ち上げていて、快活で少し無鉄砲で、でも感情の重さもある。宮野真守の伊集院忍はその対極にいる人間で、2人の関係の温度差が画面から伝わってくる。前編を見ていない状態でも感情の輪郭は見えた。ただ終盤の畳み方は、前編の積み上げがあったら3倍効いたはずで、そこだけが素直に悔しかった。 一言で言えば「少女漫画の強度」を実感した映画だった。ロジックじゃなくて熱量で押してくる。時代に逆らう女の話——「型に収まれ」という圧力と、紅緒の走り方
この映画で描かれているのは恋愛だけじゃない、と思いながら見ていると色々見えてくる。20世紀初頭の日本、女性は家を守り夫に仕えることが「正しい」とされていた時代に、花村紅緒はそれを正面からはねのける。はねのけ方が上品じゃなくて、ぐいぐい前に出ていく感じがある。それが好きか嫌いかで、この映画の評価が分かれると思う。 単純な「女性の自立もの」と括るのは違う。紅緒は自立を目指しているわけじゃなくて、ただ自分の感情と行動原理に正直なだけで、結果として時代の規範からはみ出している。その「はみ出し方」が意図的でないというのが、キャラクターとしての強さだと思う。決意を持って戦っているというより、走っていたら時代とぶつかっていた、という形の人物だ。 伊集院忍との関係も同じ構造で機能していて、2人の間には最初から「社会的にどうあるべきか」と「個人としてどうしたいか」の乖離がある。それが後編のドラマの中心になっている。 この話が大正という時代設定を必要とする理由も、見ているうちに分かってくる。現代では「自分らしく生きろ」が一種の常識になっているから、紅緒の行動に対してドラマ的な抵抗が生まれにくい。あの時代に置くことで、「型に収まれ」という圧力が具体的な重さを持って機能する。 少女漫画の名作と呼ばれる作品には、時代を超えて残る感情の核がある。「こうしたい」という気持ちを社会の型に押し込めることへの抵抗感——これは時代が変わっても消えない。2018年にこの映画が公開された意味も、そこにあると思っている。特に刺さったシーン
終盤の、紅緒が限界まで追い詰められてもまだ前を向こうとするくだりで、早見沙織の演技が本当に良かった。泣き声に技術があるというか、弱さを見せながらも芯が折れていない声の出し方をしていて、しばらく画面から目が離せなかった。あのシーンは劇場の音響で聴いたことで、より効いた。 坂本真綾のラリサも印象に残っている。本来なら紅緒と対立するポジションにいる人物なのに、坂本真綾が声をあてると妙に人間的な重みが出てくる。台本の上では記号的になりやすい役のはずで、でも演じ方で全然違う話になる。 櫻井孝宏の青江冬星も、軽くあしらっているようで実は芯のある人物像が声のトーンで出ていた。梶裕貴の藤枝蘭丸は、感情の激しさとやさしさが同居していて、登場するたびに画面が少し変わる。 劇場のスクリーンと音の広がりで、感情の振り幅がそのまま変わる。あれは配信で再現しにくい体験だった。読んで見たくなったら——『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 少女漫画原作のアニメが好きで、恋愛よりも人物の「気概」を見ているタイプ
- 大正・昭和レトロな舞台設定に引き込まれる人
- 早見沙織・宮野真守・坂本真綾の演技を追っているファン
- 感情を論理ではなく熱量で押してくる作品に慣れている人
- 前編を見てから後編に臨める人(これが一番重要)
合わない人
- 前編を見ていない状態で後編から入る予定の人(感情の積み上げが半分になる)
- 少女漫画的な感情の爆発・都合の良い展開の運びに冷めやすい人
- キャラクターよりストーリーの論理整合性を重視する人
次に見るなら
まず当然だが、劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の18番!~を先に見ることを強く勧める。後編から入ると感情の積み上げが半分になる。dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで配信中なので、前後編まとめて見るのが正しい順序だ。 大正時代を舞台に「社会の型に収まらない女性たち」を描いた大正野球娘。は、テーマの近さで言えば相性がいい。コメディ寄りで絵柄の雰囲気も近く、青春群像劇としても面白い。紅緒の「走り方」に共鳴した人に合う。 感情の強度と音楽の使い方で引き込まれたなら、ヴァイオレット・エヴァーガーデンも試す価値がある。時代設定が近く、女性主人公が社会と自分の内面の間で格闘する構造が似ている。劇場版もあるので映画体験の延長で見られる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで視聴できます。複数の主要サービスに対応しているため、すでに加入しているサービスからすぐに視聴を始めることができます。前編と合わせて続けて観ることで、大正ロマン溢れるラブコメの世界を存分に楽しめます。


