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よふかしのうた
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | LIDENFILMS |
夜間徘徊癖と不眠症に悩まされた山森光は、毎晩月明かりの街を目的なく彷徨い、名付けられない何かを探している。無意味な内省に満ちた彼の日課は、吸血鬼かもしれない女性・ナズナとの出会いで変わる。彼女は光に暗い力と吸血鬼の不死を与える可能性を秘めているが、光が罪を犯す前に満たすべき条件がある。
作品概要・あらすじ
あらすじ
夜眠れず街をさまよう中学生・山森光は、ある夜、謎めいた少女・ナズナと出会う。彼女の正体は吸血鬼。「吸血鬼になりたい」と望む光に、ナズナは条件を突きつける――「私に恋をすること」。恋も夜も知らなかった少年が、夜の街で少しずつ変わっていく。甘くてちょっと不思議な、夜更かしから始まるラブストーリー。みどころ・魅力
① 夜の街の空気感と圧倒的な作画美
深夜の住宅街や川沿いの風景を丁寧に描いた背景美術が高く評価されている。蒸し暑い夏の夜の空気感、街灯に照らされた路地の質感など、「夜を歩きたくなる」映像表現は本作最大の魅力のひとつ。② じれったくも甘いボーイ・ミーツ・ガール
恋を知らない少年とつかみどころのない吸血鬼という凸凹コンビの掛け合いが絶妙。恋愛とも友情ともつかない距離感が続く展開は、もどかしさとときめきを同時に味わえる。③ 個性豊かな吸血鬼たちが織りなすドラマ
ナズナ以外にも個性的な吸血鬼キャラクターが登場し、それぞれの背景や人間との関わり方が描かれる。コメディタッチの日常パートと、吸血鬼の存在に迫るシリアスな展開のバランスも見どころ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 板村智幸 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横手美智子 |
| キャラクターデザイン | 佐川遥 |
| 音楽 | 出羽良彰 |
| 美術監督 | 横松紀彦 |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
| OP | クリーピーナッツ「堕天」 |
| ED | クリーピーナッツ「よふかしのうた」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
深夜に何となくつけたら止まらなくなった、というタイプの作品がある。よふかしのうたはまさにそれだった。「吸血鬼もの」という単語を見てバトル展開を想像して構えていたら、主人公がただ夜の住宅街をぶらぶら歩いているだけで1話が終わった。拍子抜けどころか、これ以外に何が必要なんだという気持ちになった。
夜の街の空気感——コンビニの蛍光灯、誰もいない歩道橋、自販機の前で立ち止まる感じ——が画面からにじみ出ていて、夜に見ると余計に刺さる。2回目に見たとき気づいたのは、光の独白がかなり正確に「なんとなく眠れない夜の思考回路」を再現していること。中学生の内省にしては語彙が整いすぎているとも言えるが、そこも含めてフィクションとして受け入れられる。夜行性のオタクにとって、この作品は妙に居心地がいい。
「眠れない夜」は逃避ではなく、自分を取り戻す時間だという話
よふかしのうたを「吸血鬼×ラブコメ」として見ると少し的外れになる。核心にあるのは、昼間の人間関係に居場所を失った少年が、夜という時間軸の中で初めて「自分がいてもいい」と感じる話だ。
光は不眠でも夜行性でもなく、昼の世界から一時的に降りた人間として描かれている。学校、クラスメート、元カノとの微妙な空気——それらが彼を「夜に出る」ことへ追いやっているわけだが、作品はそこを断罪しない。逃げているのではなく、充電しているのだという解釈を、ナズナという存在が担保している。
ナズナが「吸血鬼になる条件」として提示するのが「彼女に恋すること」というのは、表面上はラブコメの仕掛けだが、構造として読むと「自分の感情を自覚して他者に向けること」を意味している。眠れない夜に自分の中でぐるぐるしているだけでは吸血鬼になれない——つまり夜の住人にもなれない。昼の世界に戻るでもなく、夜に完全に属するでもない宙ぶらりんな状態が、光というキャラクターの魅力であり、この作品のテーマそのものだと思う。
夜の街が「バトルフィールドではなく散歩コース」として描かれているのも意図的だろう。危険も刺激も少ない、ただ静かで少し自由な空間。その中でだけ、光は自分のペースで考えて、ナズナと話せる。昼間には存在しない関係性が夜にだけ成立する——この設定のうまさは、吸血鬼という超自然要素を使いながら、描いているのが完全に現代的な孤独であることにある。
特に刺さったシーン
序盤、光とナズナが自販機の前で缶を開けながら他愛ない話をするシーンが何度見ても好きだ。会話の内容自体は大したことがないのに、間の取り方と画面の静けさで妙に密度が高く感じられる。
沢城みゆきが演じる鶯餡子の登場シーンは、声だけで「この人、長く生きてる」が伝わってくる。年齢不詳の余裕みたいなものが声に乗っていて、台詞の重さが変わる。対して日笠陽子の白河清澄は、MCとして場を回す技量がキャラクターの「ちょっと面倒な先輩」感にそのまま接続されていて、キャスティングの妙を感じた。
終盤に差し掛かるにつれて光の「吸血鬼になりたい理由」が曖昧なまま積み重なっていく展開は、2回目に見ると序盤からその兆候が丁寧に埋められていたことに気づく。最初は「なんとなくそういう流れ」に見えたものが、全部意図的だったと分かった瞬間、評価が少し変わった。
読んで見たくなったら——『よふかしのうた』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 夜の散歩が好き、または「深夜に一人でいる時間」に安心感を覚える人
- バトル要素なしの吸血鬼ものが見たい人
- 主人公が何かを「頑張って克服する」話より、ぼんやりと変化していく話が好きな人
- 作画と音楽の雰囲気重視で選ぶ視聴者(夜の街の描写は丁寧)
- 声優のアンサンブルを楽しみたい人(沢城みゆき・日笠陽子・伊藤静・喜多村英梨・戸松遥と、中堅以上が揃っている)
合わない人
- 起承転結がはっきりした話を求めている人(特に前半は「何も起きない」に近い)
- 吸血鬼アクションを期待して見ると肩透かしを食う
- 主人公の内省的な独白が鬱陶しく感じるタイプ(1話で無理なら全話無理)
- ラブコメとして見ると進展が遅すぎると感じる可能性がある
次に見るなら
月がきれい——中学生の淡い感情を丁寧に描く点で近い。こちらは吸血鬼も夜の街も出てこないが、「言語化できない感情を抱えたままでいる」主人公の解像度が高く、よふかしのうたで光に共感した人ならほぼ刺さる。
ダンジョン飯——ジャンルは全く違うが、「ファンタジー要素を使いながら描いているのは日常的な人間の感覚」という構造が似ている。食事と探索のシーンが散歩と缶ジュースに置き換わっただけで、本質的な温度感が近い。
夜は短し歩けよ乙女(映画)——夜の京都を舞台に、非日常と日常が溶け合った世界観はよふかしのうたと地続きに感じる。こちらはテンポが全く違うが、「夜にだけ存在する関係性と時間」という主題において相性がいい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『よふかしのうた』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Huluと、主要な動画配信サービスのほぼすべてで視聴可能です。加入しているサービスがあればすぐに視聴をはじめられる環境が整っています。お気に入りのプラットフォームでぜひ夜のお供にどうぞ。



