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逮捕しちゃうぞ the MOVIE
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio DEEN |
爆徒交通警察隊の働き者たちが再び現れたが、今回は日常の交通違反以上の心配を抱えている。通常の逮捕中に、東京を地図から消し去る方法のテロリストへの段階的指示が詳細に記された秘密文書を回収する。この情報を欲する血に飢えた殺人鬼たちからは、警察署さえも安全ではない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京・交通警察の辣腕コンビ、夏実と美幸が通常の職務中に偶然、東京を壊滅させる方法が記された極秘文書を入手してしまう。その情報を狙う危険な殺し屋たちが警察署にまで迫り、ふたりは日常のパトロールとはまったく異なる命がけの戦いに巻き込まれていく。果たして彼女たちはテロを未然に防ぎ、街の平和を守ることができるのか。みどころ・魅力
① 劇場版スケールで描く本格アクション
TVシリーズでは交通違反の取り締まりが中心だったが、劇場版ではテロ組織と警察が全力でぶつかる大規模なアクションが展開する。爆発・カーチェイス・銃撃戦など、テレビでは描ききれなかったスペクタクルが一気に解放されており、シリーズファンには特別な高揚感を与えてくれる。② 夏実と美幸のコンビネーションが光るユーモア
極限状態に追い込まれながらもふたりの掛け合いは健在で、緊張感の中にほどよく笑いが差し込まれる。シリアスな展開と軽妙なコメディのバランスは本シリーズの真骨頂であり、劇場版でもそのテイストが丁寧に維持されている点が見どころのひとつ。③ 1999年の東京を舞台にした時代感
公開当時の東京の街並みや車種、ファッションが背景に映り込み、独特のノスタルジーを感じさせる。当時リアルタイムで見ていた世代には懐かしさが、初めて触れる視聴者には昭和末〜平成初期のポップカルチャーとしての発見がある作品。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 西村純二 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 中嶋敦子 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 美術監督 | 吉原俊一郎 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| ED | ニトロ「Calling」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「逮捕しちゃうぞ」というタイトルだけは知っていた。90年代後半のオタクなら誰でもそうだと思う。藤島康介原作、女性白バイ警官ふたりが主人公という基本設定だけは頭に入っていたが、見るタイミングを逃し続けてきた作品のひとつだった。
で、この劇場版に手を伸ばしたのは半ば勢いみたいなもので、1999年の劇場版という時代設定込みで「どんな絵作りをしていたんだろう」という好奇心だった。最初の数分は正直、様子見だった。交通警察というフィールドがどこまで映画のスケールになるのか、半信半疑で見ていたら——テロという要素が入ってきた瞬間に空気が変わった。この作品、思ったより本気を出してくる。
「交通警察の仕事」という矜持が、テロという非日常に試される話
表面上はアクション映画の体裁をとっているが、この映画が本当に描いているのは「自分たちの仕事」への向き合い方だと思う。東京を消し去るための秘密文書を偶然手にしてしまった葵と美幸。本来の仕事は交通違反の取り締まりだ。そこに血に飢えた殺し屋が絡んでくる。警察署さえ安全ではない。
この「スケール感のズレ」こそが映画の核だと感じた。交通警察という、警察組織の中では地味な部署にいる人間たちが、組織の論理に頼れない状況で何をするか。葵双葉というキャラクターは、松本梨香の声で何度聞いてもまっすぐで少し頑固なのだが、それがこういう状況に置かれたとき「武器」になる。融通が利かないことが、むしろ彼女たちを動かし続ける燃料になっている。
1999年という時代背景も無視できない。テロという題材が今とは違う重さで受け取られていた時代に、あくまで「白バイ警官ふたりの話」として着地させようとする構成は、今見るとむしろ誠実さを感じる。派手なアクションを積み上げながらも、最終的には「いつもの仕事場」に戻っていくような落とし方をするのが、このシリーズの美学なのかもしれない。
平松晶子が演じる小早川美幸と、玉川砂記子の辻本夏実の関係性も、劇場版ならではの密度で描かれていて、日常パートとシリアスパートの切り替えを担っている。関智一の東海林将司は……相変わらずという感じで安心した。あの声と役作りは、どういうシチュエーションでも東海林将司のままだ。島田敏の中嶋剣については、劇場版のスケールに見合う重さで機能していて、終盤の緊張感に確実に貢献している。
特に刺さったシーン
序盤、まだ事態の全容が見えていない段階で、葵と美幸がいつも通りのノリで動いているシーンがある。日常コメディの質感のまま物語が進んでいくところで、見ている側も「あ、これ本当にテロの話なんだ」と気づくタイミングがある。その落差の使い方が上手い。
松本梨香の演技で印象に残るのは、感情が高まった場面よりも、静かにしゃべっているときの声の質感だ。葵双葉というキャラクターの「芯の強さ」は、絶叫よりも低く抑えた台詞まわしのほうが伝わる。劇場のスクリーンで見るならなおさら——音響があの声の細部を拾ってくれる。
終盤の追跡と対峙のシークエンスは、テレビシリーズでは予算的に難しかったであろうカット構成を試みていて、「劇場版を作る意味」みたいなものをちゃんと考えて作っている印象だった。スケールを上げるためだけの劇場版ではなく、このキャラクターたちをこういう状況に置くとどうなるか、という問いが見えてくる。
読んで見たくなったら——『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代後半のアニメ、特に藤島康介作品に思い入れがある人
- 職業ものとして「交通警察」という設定に面白みを感じられる人
- コメディとアクションを行き来する構成が好きで、どちらかに振り切らなくていいと思っている人
- 関智一・松本梨香など90年代声優の仕事をアーカイブとして追いたい人
- 1時間前後でまとまった劇場版をさくっと見たい人
合わない人
- TVシリーズを全く見ていないとキャラクター関係の把握に苦労する(単独作品として見るには少し敷居がある)
- 現代のアニメーション品質に慣れていると、作画の時代性が気になる場面がある
- テロという題材に対してシリアスな掘り下げを期待すると肩透かし感がある
- 主人公ふたりのコンビ前提の話なので、個人として深掘りされるキャラクターを求めると物足りない
次に見るなら
職業ものとしての地に足ついた視点と、90年代アニメの空気感が好きなら、機動警察パトレイバー the Movieはほぼ必須だろう。警察組織の中での立場や、日常業務の延長線上に事件が発生するという構造が近い。押井守版の重さが合わない場合は劇場版よりも先にOVAから入るのがいい。
コメディとシリアスの混在が心地よかったなら、逮捕しちゃうぞ(TVシリーズ)——このシリーズの原点から追い直すという選択肢もある。劇場版から入った場合、TVシリーズで「こういう積み重ねがあったのか」と気づくことがある。
女性コンビが非日常に巻き込まれる構図で、もう少し現代的な演出を求めるならGUNSLINGER GIRLが近い空気を持っている。こちらはトーンが全体的に暗く、コメディ成分はほぼないが、仕事と個人の間で揺れるキャラクター描写の密度は高い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』はDMM TVで視聴できます。劇場版ならではのスケール感あるアクションとシリーズ定番のコメディを両方楽しみたい方に特におすすめです。
