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Z.O.E Dolores,i
| 放送年 | 2001年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Sunrise |
49歳のジェームス・リンクスは国連軍のLEV操縦士だった。妻(火星の科学者)が実験事故で死亡したという通知を受け、妻を行かせてしまったことを恨む子どもたちに責められ、絶望に陥る。軍を退役したジェームスは、地球と火星間の輸送業に従事することにした。
作品概要・あらすじ
あらすじ
49歳のジェームス・リンクスは、国連軍のLEV(軌道フレーム)操縦士として長年勤めたベテラン兵士。ある日、火星で研究者として働く妻が実験事故で命を落としたという訃報が届く。妻を火星へ行かせた責任を感じる子どもたちに責め続けられ、深い孤独と絶望の中で軍を退役。一念発起した彼は、地球と火星を結ぶ物資輸送の仕事に就くが、そこで思いもよらない出会いが待ち受けていた。みどころ・魅力
① 中年男性が主人公という異色の設定
メカアニメでは珍しい49歳という年齢の主人公ジェームスが、家族崩壊と向き合いながら再生していく人間ドラマが軸になっています。少年が乗り込む王道ロボットアニメとは一線を画した、大人の事情と葛藤が丁寧に描かれている点がこの作品最大の個性です。② 「Z.O.E」世界観を引き継ぐメカアクション
コナミのゲーム「ZONE OF THE ENDERS」を原作とした世界観を踏まえており、高速で立体的なオービタルフレーム同士の戦闘シーンが見どころのひとつ。ゲームファンはもちろん、SF設定とメカデザインだけでも十分楽しめる作り込みになっています。③ コメディとシリアスのバランス感覚
家族の断絶という重いテーマを抱えながらも、コメディ要素を絶妙に織り交ぜた構成になっています。ジェームスと謎のオービタルフレーム「ドロレス」との奇妙なバディ感覚が笑いを生み出しつつ、物語に温かみと緩急を与えています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 渡邊哲哉 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉田伸 |
| キャラクターデザイン | 堀井久美、平山円 |
| 音楽 | 伊藤真澄 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | レイジー「Zone of the Enders」 |
| ED | ハート・オブ・エア「Ring on the World」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Z.O.E.といえばコジマプロダクション、あのPS2のゲームだよな、というところから入った。アニメになっていたとは全く知らなかった。2001年放映で、ゲームとほぼ同時期。どうせゲームの販促アニメだろうと思って見始めたら、主人公が49歳のおじさんだった。LEV操縦士を退役して輸送業をやっている、冴えない中年男。妻を亡くし、子どもたちには恨まれている。最初の5分でそこまで情報が入ってくる。これ、販促アニメのノリじゃない。見ていくうちに、これはロボットアニメの皮をかぶった家族再生の話だと気づいた。2回目に見たとき、序盤でジェームスが見せる表情——怒りとも後悔ともつかない、ただ疲れた顔——がずっと引っかかっていた理由がわかった気がした。玄田哲章の声がその重さを全部引き受けていたのだ。
「父親」という役割から逃げた男が、機械に宿った妻と再び向き合う話
この作品を単純なロボットアクションとして見ると、何かがずっとずれたまま終わる。アクションシーンはある、敵もいる、でも物語の芯にあるのは一人の中年男の話だ。
ジェームス・リンクス、49歳。妻・ドロレス・ヘイズを火星の実験事故で失った。子どもたちは父を責めた——「お前が行かせたんだ」と。彼はそれに反論できなかった。たぶん、自分でもそう思っていたから。退役して輸送業に逃げたのは、現実から距離を取るためだったはずだ。
そこに現れるのが、「ドロレス」という名のフレームランナー(有機生命体型の兵器)だ。桑島法子が声を当てているこのAIは、亡き妻の名を冠している。偶然なのか、必然なのかは見ていけばわかる。重要なのは、ジェームスがこの機械と関わることで、ずっと向き合えなかった問いと正面から対峙していくことになる点だ。「父親」として、「夫」として、自分は何をしたのか、何をしなかったのか。
子安武人演じるラダム・レヴァンズや中田譲治のリドリー・ハーディマンといった敵対勢力が絡む政治的な陰謀も確かにある。でも、そちらはあくまで外圧だ。本当の戦場は、ジェームスの内側にある。
2001年という時代に、主人公が49歳のメカアニメというのはかなり異質だった。ロボットアニメの主人公は普通、若い。そこにあえて中年を置いたことで、テーマが「成長」ではなく「清算」になった。過去を清算し、壊れた家族関係を修復できるか——という問いを、ロボットアクションのフォーマットに詰め込んでいる。それがこの作品の核心だと思う。配信が一切ない現状(Amazon DVDのみ)がある種の皮肉で、こういう地味に刺さる作品ほど発掘されにくい。
特に刺さったシーン
ジェームスの息子・娘との関係が少しずつほぐれていく中盤の展開に、何度か息を飲んだ。父を憎んでいた子どもたちが、父の横顔を見て何かに気づいていく過程——言葉ではなくほとんど沈黙と仕草で描かれる場面が好きだ。玄田哲章の芝居は台詞が少ないときほど重い。長い間があって、それから短く「そうか」と言うだけ。それで全部伝わってしまう。
桑島法子のドロレスも印象に残った。AIのはずなのに、どこか人格の輪郭が見えてくる瞬間がある。機械的な口調から、少しだけ温度が滲み出る瞬間——声のトーンの微妙な変化で「これはただのシステムではない」と思わせる。2役(ドロレスとドロレス・ヘイズ)を担っているわけだが、その二つが重なる場面は見ていて背筋が伸びた。
子安武人のラダムは、どこまでも自分の論理に忠実な敵として機能していて、ジェームスとの対峙シーンはアクション以上の密度がある。言い訳を一切しない悪役というのは、ある種の誠実さがあって、それがまた厄介だ。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- Z.O.E.ゲームシリーズのファン(世界観の補完として機能する)
- 中年主人公の家族再生ドラマに耐性がある人
- 玄田哲章・桑島法子の芝居を追いかけているオタク
- 2000年代初頭のロボットアニメの温度感が好きな人
- スペースオペラ寄りのSF設定(火星・地球間輸送・軍事政治)が苦にならない人
合わない人
- スピーディーなロボットバトルを期待して見ると肩すかしを食う
- 主人公に若さとカタルシスを求める人(ジェームスは基本、疲れている)
- 配信で気軽に見たい人(現状DVDのみで、ハードルが高い)
- コメディパートの温度差についていけない人(SF人間ドラマと笑いが混在する)
次に見るなら
機動戦士ガンダム 第08MS小隊——宇宙や英雄譚より「地に足のついた人間」を描くロボットアニメが好きなら。軍という組織の中で生きる普通の人間たちの話という点で、Z.O.E Dolores,iとの親和性が高い。スケールより密度を取る作り方が似ている。
ガン×ソード——家族・過去の傷・旅という構造が近い。復讐と再生をSFロボットのフォーマットに乗せた作品で、主人公の内側の問いがドラマの中心にある。Z.O.E Dolores,iが刺さったなら、こちらも後半から別の顔を見せてくる。
プラネテス——火星・宇宙開発・輸送という仕事の現場を描くSFとして。人が宇宙で生きることの地味さと重さを正面から扱っていて、Z.O.E Dolores,iの「輸送業という生活」の空気感と繋がる部分がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では『Z.O.E Dolores,i』を配信している公式サービスは確認されていません。視聴を検討される方は、DVDやBlu-rayなどのパッケージ版をご確認ください。今後の配信開始に備えて、各サービスの新着情報をチェックしておくことをおすすめします。