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戦国鳥獣戯画~甲~
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | ILCA |
このアニメは墨絵の手法を用いており、日本の戦国時代の有名な武将たちを動物として描いています。歴史上重要な事件での登場人物の活躍と、日常の何気ない場面の両方が描かれています。
作品概要・あらすじ
あらすじ
日本の伝統的な絵巻物「鳥獣戯画」の画風を現代アニメに落とし込んだ異色の短編シリーズ。舞台は戦国時代、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康といった名だたる武将たちが、動物の姿で登場する。歴史的な合戦や重大局面での活躍はもちろん、武将たちが繰り広げる日常のゆるやかな一幕も丁寧に描かれ、史実の重さとコメディの軽妙さが絶妙に同居している。墨絵タッチの独特なビジュアルと、戦国ファンも思わず笑える小ネタが随所に散りばめられた作品だ。みどころ・魅力
① 墨絵アニメーションという唯一無二のビジュアル
日本古来の絵巻物「鳥獣戯画」を彷彿とさせる墨絵タッチのアニメーション表現が最大の特徴。動物たちが躍動する独特の画風は現代アニメの中でも際立った個性を放っており、和の美意識と動きのあるアニメーションが融合した映像体験は他作品では味わえない。② 歴史ファンも唸る戦国武将キャラクターの解釈
信長・秀吉・家康など誰もが知る武将たちを動物に見立てながらも、それぞれの史実のキャラクター性がしっかりと活きている。歴史の教科書では語られない「武将たちの日常」という視点が加わることで、親しみやすく、それでいてユーモラスな人物造形に仕上がっている。③ 短編ならではのテンポ感と濃縮されたコメディ
TV_SHORTフォーマットを活かした凝縮度の高い構成で、1話ごとにしっかりとオチがある。歴史的な見せ場とゆるいコメディが交互に展開するリズムが心地よく、気軽に視聴できながらも満足感が得られる。アニメ初心者から歴史好きまで幅広く楽しめる間口の広さも魅力だ。キャスト・声優一覧
























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感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「戦国武将を鳥獣戯画風に」というワンフレーズで即決した。歴史ものにしても動物ギャグにしても、アプローチとしては好きな方向で、とりあえず1話だけという気分で再生したら気づいたら全部終わってた。短編なので当然ではある。
墨絵で描かれたぬるっとした動きと、武将たちが動物の姿で繰り広げる日常のギャップが、1話目から想像より整っていた。史実のエピソードをベースにしつつも「そこをそう崩すか」という外し方がある程度ちゃんと機能している。2周目で気づいたのは、キャラクターの造形がそれぞれ意外と丁寧に分けられていること。信長・秀吉・家康あたりの”お約束”をなぞりながら、墨絵という手法が余計な情報を削ぎ落として演じさせているのが面白い。
「偉人」をケモノに落とすことで、初めて見えてくる人間らしさ
鳥獣戯画というのは元々、人間社会を動物に仮託することで批評性を持たせる手法だ。12世紀の絵巻がやっていたことを、このアニメは戦国武将に対してやっている。信長が鳥で、秀吉が猿で——といった設定は笑いのためだけじゃなく、「この人物のどういう側面を見せたいか」を絞り込む機能を持っている。
人間の姿で描くと、どうしても歴史的な文脈や重厚なイメージが先行する。信長は革命児、家康は狸おやじ、秀吉は立身出世の象徴——そういう「物語」が視聴者の側に既にあって、それをなぞるか裏切るかという文脈でしか動かせなくなる。でも動物の姿にしてしまうと、その鎧が一枚剥がれる。緊張した場面でもどこか間が抜けて見えるし、偉業とされているエピソードも急にスケールが縮む。
この縮み方が、単なるギャグ以上のものをたまに生む。歴史上の「英雄的な行動」が、動物の姿を通すと「まあそういうことするよな、こいつ」という身近さに変換される瞬間がある。脱英雄化と言えば大げさだけど、少なくとも「この人物面白いな」という感想が湧きやすくなっている。歴史コンテンツとしての入口として、これは悪くない設計だと思う。
墨絵という画風の選択も意図的で、色彩情報を減らすことで「時代の古さ」ではなく「様式の美しさ」に目が向く。CGアニメとも従来のアニメとも違う質感が、ショートアニメという短い尺の中で印象を残す手助けをしている。
特に刺さったシーン
序盤の日常パートで、武将たちが特に何でもない状況でやりとりしているシーンがいくつかあるんだけど、そこの間の取り方が妙に好きだった。歴史的な大事件を扱う回よりも、ふとした小さい場面の方が動物造形とのギャップが効いていて、思わず少し笑ってしまう。
声優陣の芝居が墨絵の「余白」と合っていたのも大きい。動きの情報量が少ない分、声のトーンひとつで空気が変わる。特にコメディ的な外しの瞬間に、わざとらしくなく乗ってくる芝居の塩梅は何度か聞き返した。テンションを上げすぎない笑いの作り方を声でやっているのが、この作品の短い尺の中では一番効いている部分だと思う。
史実ベースのシーンでは、知っている人には「あのエピソードか」とわかる見せ方をしていて、そこに動物ギャグが乗る二重の面白さがある。歴史に詳しくなくても見られるけど、知っていると少し得をする構造。
読んで見たくなったら——『戦国鳥獣戯画~甲~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 戦国武将の名前くらいは知っているが、重厚な大河系は食傷気味な人
- 日本の伝統的な絵画様式・墨絵の雰囲気に興味がある人
- テンション低めのコメディ、じわじわくる笑いが好きな人
- 1話5〜7分程度で隙間時間に完結させたい人
- 「ネタとして面白い」で十分、という割り切りで見られる人
合わない人
- 歴史考証やドラマ性をアニメに求める人
- 爆発的に笑いたい・テンション高いギャグコメを期待している人
- キャラクターへの深い愛着や物語の積み重ねを楽しみたい人
- 動物キャラクターの造形に生理的な抵抗がある人
次に見るなら
同じく戦国時代をショートアニメのコメディとして描くなら、信長の忍びがよく合う。こちらは女忍者視点で信長に仕える話で、史実ネタをギャグに変換する密度が高い。歴史知識があるほど笑えるという構造も近い。
日本の伝統様式・アート寄りのアニメという点では、百日紅(Miss Hokusai)が対照的な見方として面白い。こちらは真剣な作品だが、江戸の絵師文化を映像で見せる密度は別格で、伝統絵画の世界に興味が向いたときの次の一手になる。
ケモノ×歴史という組み合わせで笑いたいなら、どうぶつの森シリーズではなくアニメガタリズのような「設定を崩して遊ぶ」系のショートアニメを漁ってみるのも悪くない。明確な正解作品ではないけど、同じ感覚のものを探す入口にはなる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『戦国鳥獣戯画~甲~』はdアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらも月額サービスのため、他の作品と合わせてじっくり楽しむのに適しています。墨絵タッチの独特なアニメーションをぜひ一度お試しください。

