※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

おんたま!
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 5話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Encourage Films |
イチゴは、母親と義父の関係が悪化していることに悩む少女です。ある日、放課後に魔法のバスの運転手に出会い、バスに乗ることになります。バスは彼女を過去へ運び、母親と実の父親が出会った直後の時代に到着します。両親が一緒にいられるよう手助けすることが、彼女の使命なのかもしれません。
作品概要・あらすじ
あらすじ
母親と義父の仲に悩む少女・イチゴは、放課後に不思議な魔法のバスの運転手と出会い、気づけばバスに乗り込んでいました。バスが向かった先は、なんと過去の世界。母親と実の父親がまだ出会ったばかりの時代にタイムスリップしてしまいます。ふたりの仲を結びつけ、家族の絆を守ることが自分の使命かもしれない——そう感じたイチゴの、ちょっぴり切なくて温かい時間旅行が始まります。みどころ・魅力
① タイムスリップで紡ぐ家族の物語
「自分が生まれる前の両親」に会いに行くという設定が独自の切なさを生みます。現代の家庭問題と過去の出会いをリンクさせた構成は、コメディタッチの中にもじんわりとした感動が宿っており、子どもだけでなく大人にも響くストーリーラインになっています。② 軽快なコメディと日常系の空気感
シリアスになりすぎず、冒険・コメディ・日常系のバランスが絶妙です。魔法のバスというファンタジー要素を軸に、テンポよく展開するギャグや温かみのある人間関係の描写が、短編ONA形式でも飽きさせない軽快さを生み出しています。③ 短編ONA形式で気軽に楽しめる
2009年配信のONA作品で、1話あたりの尺が短くまとまっているため、隙間時間にサクッと視聴できます。話数を重ねるごとにイチゴの成長や両親への思いが積み重なっていく構成で、短くても充実した視聴体験が得られます。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 追崎史敏 |
|---|---|
| 美術監督 | 田尻健一 |
| 音響監督 | 佐藤順一 |
| OP | メイン「ミラクル・アッパーWL」 |
| ED | 桃井はるこ「BAKA – Aishiteru」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけじゃ何もわからない。「おんたま」って何だ。卵でも温めてる話か、と思いながら再生したら、まったく別の話だった。
2009年のONAというのも引っかかった。ちょうどニコニコとYouTubeがアニメの配信経路として浮上しかけていた頃で、テレビ局を通さない形のアニメがポツポツ出ていた時期だ。制作リソースの限界は当然あるけれど、それでも久川綾と折笠富美子を揃えてくるあたり、作り手は本気だったんだなと今更ながら思う。
最初に見たとき、「家族の再生をコメディでやろうとしているのか」と半信半疑だった。でも序盤が終わる頃には、これがもっと静かな作品だということに気づいた。2回目に見ると、最初は流していたシーンに全部ちゃんと意味が乗っているのがわかって、そこで改めて見直した。
「親を選べなかった子」が、過去に戻って選び直そうとする話
イチゴが抱えているのは、誰かに言えるような悩みじゃない。母親と義父の仲がうまくいっていない、ただそれだけなんだけれど、それが日常として続いているという状況の重さは、経験した人間にしかわからない。
時間旅行もので「過去に戻る」というのは、ふつうは「やり直し」の話として描かれる。失敗した選択肢を修正する、決定的な別れを防ぐ——そういう物語の文法に乗っていることが多い。でもこの作品の奇妙なところは、イチゴがやろうとしているのが「別れを防ぐ」ことではなく「出会いを育てる」ことだという点だ。
すでに起きてしまったことを修正するのではなく、本来あったはずの関係を丁寧に手繰り寄せる。魔法のバスに乗って過去へ飛んだイチゴが最初に目にするのは、恋愛関係になる前のただの他人同士としての両親の姿だ。そこから彼女が何をするか、何ができるかという部分に、この作品のすべてが詰まっている。
子どもは親を選べない、というのはよく言われることで、それを嘆いても仕方ないとも言われる。だがこの作品は、それでもなお「選び直そうとする意志」を持った子を主人公に据えている。無茶な話だとわかっているのに、それでも動こうとするイチゴの姿が、単純な冒険活劇とは異なる重さをこの作品に与えている。
2009年のONA、という制約のなかで描かれるテーマとしては相当に重い。コメディ要素があるとはいえ、根っこのところにあるのは「家族って何か」という問いだ。カッピィ(久川綾)のような案内役キャラクターが物語の空気を和らげているのは、おそらくそういう重さを全開にしないための工夫で、久川綾の声が持つ安心感がそれを機能させている。折笠富美子も同様に、ここぞというタイミングで場の温度を調整していた。
特に刺さったシーン
終盤、イチゴが過去の両親の姿をただ遠くから見ているシーンがある。何か劇的なことが起きているわけじゃない。でもそこに漂う距離感が、ずっと頭に残った。
子どもが親の「人間としての姿」を初めて目撃する、という経験は独特の気持ち悪さがある。親というのは親として存在しているものだという思い込みが、ある瞬間ガタッと崩れる。この作品はそれをファンタジーの文脈でやっていて、しかもその「崩れ」を悲劇として描いていないのが面白い。
水島大宙が演じる氷上恭介は、声のトーンだけで若さと迷いが伝わってきて、それが後半の展開に効いてくる。野島裕史の田村勇次も、最初は脇役っぽく見えるのに話が進むにつれて存在感が変わってくる役で、序盤は流して見ていたのに2回目で「ここ、ちゃんと引きを作っていたのか」と気づいた。
松来未祐の小野桃花は出番こそ多くないが、彼女特有の少し軽くて柔らかい声質が場面の空気を整えていた。2015年に亡くなった今、2009年当時の声を聞き返すと、また別の感慨がある。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「家族の形」が自分のなかでずっとひっかかっている人
- 2000年代後半のONA文化に興味のある人(当時の空気感が染み込んでいる)
- 久川綾・折笠富美子の出演作をできるだけ押さえたい人
- 派手な展開より、静かな感情の動きを追うほうが好きな人
- 松来未祐の出演作を見ておきたい人
合わない人
- タイトルから明確な冒険活劇を期待した人(温度差がある)
- ONA特有の映像クオリティの揺れが気になる人
- どの配信サービスにもなく、Amazon DVDでの入手が必要な点で折れてしまう人
- コメディ成分を主軸に楽しもうとすると物足りなく感じる可能性がある
次に見るなら
時をかける少女(2006年・細田守監督)は「過去に戻る力を持った少女」という点でこの作品と近い。ただ向こうはよりポップで恋愛寄りの話なので、おんたまのトーンが好きなら逆に物足りなく感じるかもしれない。補完関係として見るのがいい。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011年)も家族のかたちと喪失の話で、泣かせ方より「構造のうまさ」で刺さる作品が好きな人には合うはず。おんたまで引っかかりを感じた人がその感覚を掘り下げるのに向いている。
カードキャプターさくらは直接的なジャンルの近さではないが、魔法の案内役と少女の冒険、という構造の相性がいい。久川綾ファンなら声の使われ方の違いを比べながら見るのも悪くない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『おんたま!』は現在、主要な定額制動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にあたっては、DVDや過去の配信アーカイブなどをご確認ください。懐かしの2009年ONA作品として、機会があればぜひチェックしてみてください。