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大草原の小さな天使 ブッシュベイビー
| 放送年 | 1992年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 40話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Nippon Animation |
ケニアで家族と暮らすイギリス人の少女ジャッキーは、病気のブッシュベイビーを見つけて保護し、マーフィーと名付けて看病する。マーフィー、ジャッキー、その家族と友人たちは、野生動物や密猟者などに関わる多くの冒険を経験する。しかしジャッキーの父がイギリスに召喚されると、ジャッキーはアフリカでの生活を後にしなければならなくなる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ケニアで家族とともに暮らすイギリス人の少女ジャッキーは、弱って倒れていたブッシュベイビー(ガラゴ)を保護し、「マーフィー」と名付けて懸命に看護する。やがてマーフィーとの絆が深まるなか、ジャッキーと家族・友人たちはアフリカの大草原を舞台に、野生動物や密猟者たちとの危険な出来事に次々と巻き込まれていく。しかし父親にイギリスへの帰国命令が下り、大切な仲間たちと別れの時を迎えることになる。みどころ・魅力
① 少女とブッシュベイビーの純粋な絆
本作の核心は、ジャッキーとマーフィーが育む無垢な友情だ。野生動物を保護し、共に暮らしながら絆を深めていく過程は、動物好きな視聴者の心を温かく揺さぶる。子どもの目線で描かれる動物との交流は、自然への敬意や命の大切さを自然なかたちで伝えてくれる。② 本格的なアフリカ大草原の冒険描写
ケニアの広大なサバンナを舞台に、密猟者との対峙や野生動物との遭遇など、緊張感ある冒険エピソードが展開される。1992年制作ながらも丁寧に描かれたアフリカの自然環境と、現地ならではの文化・風景は、異国情緒あふれる没入感を生み出している。③ 別れと成長を描く感動のドラマ
大切な場所と仲間を離れなければならないという普遍的なテーマが、子どもの感情に寄り添うかたちで丁寧に描かれる。愛着を持って過ごした日々が終わりを迎える切なさと、それでも前へ進む姿は、大人になった今見ても心に響く感動をもたらす。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| キャラクターデザイン | 加藤裕美 |
|---|---|
| OP | 澤 康秀「Apollo」 |
| OP | 山野 聡子「微笑みでプロローグ」 |
| ED | 岡本真夜「鳥になる」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを聞いたとき、まず「ブッシュベイビー」の意味がわからなかった。大草原の小さな天使、という語感がいかにも昭和の国民的アニメっぽくて、長いあいだ放置していた作品のひとつだった。1992年作品を掘り起こすなかでたまたま遭遇して、ケニアを舞台にしたほのぼの冒険ものだろうと思って流し見を始めたら、序盤から密猟者が出てきて少し姿勢を正した。ブッシュベイビーがショウガラゴ——目のでかい夜行性の小さな霊長類——だとわかったのも視聴後で、マーフィーと名づけられてジャッキーに拾われる導入を見ながら「最後に別れるやつだな」という予感は1話でほぼ確定した。2回目に見ると、その予感を裏打ちする演出がどれだけ早い段階から丁寧に積まれているかがわかって、軽く消耗する。
大人の都合に引き剥がされる——ジャッキーとマーフィーが体現する「ここにいたかった」という感覚
この作品が描いているのは、子どもには決定権がないという現実だ。ジャッキーの父がイギリスへ召喚されると決まった瞬間、ジャッキーにできることは何もない。抗議することも、残ることも、基本的には許されない。それがこのアニメの根っこにある非情さで、「冒険と感動の物語」という外枠に収まらない重みを持っている。
マーフィーとの関係は、その不条理をより鮮明にする装置として機能している。野生動物を保護して、懸命に看病して、名前をつけて、友達になる。それは子どもの行為として正しく、美しい。しかしジャッキーがアフリカを離れなければならないなら、その関係はいつか終わる。マーフィーはケニアの草原に属していて、ジャッキーはイギリスという「本来の場所」へ戻ることを求められている。両者の間にある距離は、最初から縮まることのなかった距離だった、とも言える。
白鳥由里が声を担当するマーフィーには、やわらかい存在感がある。小動物の声というのは、どう演じてもどこか記号的になりがちだが、この作品のマーフィーは「感情の代理」になりすぎず、あくまで生き物としての質感を保っている。そこがジャッキーとの関係をリアルに保っている一因だと思う。
子どもが場所を失う物語というのは、世界名作劇場的な文脈でいえばそれほど珍しくない。しかしこの作品がケニアという具体的な土地にこだわることで、「どこにでもある普遍的な別れ」から「あのアフリカの草原に置いてきた何か」という特定性へと話を引っ張っていく。それが1992年という時代にどこまで意識的に設計されていたかはわからない。ただ、複数回見ても「場所の喪失」という感覚だけは薄れなかった。
特に刺さったシーン
密猟者との対峙を含む緊張場面が、子ども向けアニメとして倫理的な複雑さをうまく扱っている。悪役が単純な「悪い大人」として処理されていないところで、島田敏が演じるヘンリー・ラザフォードの声には権威と虚ろさが同居していて、序盤から「この人は腐敗した側にいる大人だ」という空気を自然に纏わせている。声だけで人物の立場を示せる人だと、改めて確認した。
一方で、緒方賢一のクランクショウ博士はそれと対比するような存在感がある。博識で温かく、しかし万能ではない。「信頼できる大人」の役割を緒方賢一がやると、その声に蓄積されてきた安心感が否応なく乗ってくる。意図的なキャスティングかどうかはわからないが、視聴者が「この人は味方だ」と判断するまでの時間を声が半分以上短縮している。
ジャッキーがアフリカを去る流れが見え始める終盤のシーンは、台詞よりも間の使い方で重さを積んでいる。何かを説明されるより、少し長めの沈黙のあとにマーフィーを見るジャッキーの顔が映るほうが、こちらには刺さる。この種の演出の選択を30年以上前の国内アニメでやっていたことが、今見るとより響く。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代の冒険・動物系アニメをリアルタイムまたは後追いで見てきた人
- 動物と人間の関係を「別れ前提」で見られる人(あらいぐまラスカルで育った人種)
- 緒方賢一・小杉十郎太・島田敏の声に条件反射的に安心する人
- 子ども視点から「大人の都合」を描いた物語に共鳴できる人
- アフリカという舞台に異国情緒以上のリアリティを求めたい人
合わない人
- 現代アニメの作画クオリティや演出テンポを基準に見る人
- 動物との別れや喪失感を含む展開を避けたい人
- 一貫した強い主軸よりエピソード積み重ね型に乗れない人
- アクションやバトルをメインに求める視聴者
次に見るなら
あらいぐまラスカル——野生動物と少年の友情が「野生に返す」という別れへ向かうまでを描く。ブッシュベイビーと同じく”別れることが正解”という痛みを正面から扱っていて、マーフィーとジャッキーの関係が好きなら間違いなく同じ感触で刺さる。
牧場の少女カトリ——子どもが大人の経済的・社会的事情で場所を離れざるを得ない構造が近い。舞台はフィンランドだが「根ざした生活を強制的に失う」感覚は共鳴する。地味で手堅い世界名作劇場の傑作。
ジャングル大帝——アフリカを舞台に、野生と人間の共存と矛盾を描く手塚原作。ブッシュベイビーで「アフリカの野生」に引っかかったなら、スケールアップした同テーマとして続けて見られる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」の配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を検討される場合は、DVDやBlu-rayなどのパッケージメディアをご利用いただくか、動画配信サービスでの配信開始を引き続きお待ちいただくのがよいでしょう。今後の配信情報については、各サービスの公式サイトをご確認ください。