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名探偵コナン 黒鉄の魚影
| 放送年 | 2023年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | TMS Entertainment |
舞台は東京の八丈島近海。世界中の警察が所有する防犯カメラを接続する洋上施設「パシフィック・ブイ」の本格運用のため、世界中のエンジニアが集結した。顔認識システムに基づく新技術のテストが進行中。一方、コナンと少年探偵団は八丈島を訪れる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京・八丈島近海に建設された洋上施設「パシフィック・ブイ」。世界中の防犯カメラを接続し、顔認識システムで犯罪者を追跡する次世代インフラの本格運用に向け、各国のエンジニアが集結していた。コナンたちが八丈島を訪れる中、施設を狙う黒ずくめの組織の影が迫り、灰原哀の身に危機が迫る。世界規模の監視網と宿敵・黒の組織が交差する、シリーズ史上最大スケールの海洋サスペンス。みどころ・魅力
① 灰原哀がヒロインを務めるシリーズ最大の見せ場
本作の最大の焦点は灰原哀。黒の組織に正体を把握される危機に立たされ、これまで以上に深く掘り下げられたキャラクター描写が展開される。コナンとの関係性も新たな局面を迎え、両者の絆がファンの胸を打つ感動シーンが用意されている。② 洋上施設を舞台にしたスケール感抜群のアクション
太平洋上に浮かぶ最先端施設「パシフィック・ブイ」が舞台。海という逃げ場のない閉鎖空間での緊迫した攻防は、劇場版ならではのスケールで描かれる。水中アクションや施設の構造を活かした追走シーンなど、視覚的な迫力も本作の大きな見どころだ。③ 現代技術の脅威を織り交ぜたリアルなミステリー
顔認識システムや国際的な防犯カメラ網という現実に即した技術を題材に採用。デジタル監視社会への問いかけを物語の軸に据えつつ、コナンの推理とスリリングな展開が融合する。社会派エンタメとしての深みが、単純なアクション映画とは一線を画す完成度を生んでいる。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 立川譲 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 須藤昌朋 |
| 音楽 | 菅野祐悟 |
| ED | スピッツ「美しい鰭」 |
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感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
コナン映画は毎年やる。日本の春の定例行事みたいなもので、今更「なぜ見るか」を問い直すこともない。ただ、この年は少し違った。「顔認識システム」「洋上施設」という情報が出た瞬間、頭の中で勝手に補完が走った——これは灰原哀の映画だ、と。
実際に座ってみると、その予感は正しかった。正しかったというより、想定の2倍くらい重かった。毎年恒例の気楽さで行ったのに、序盤から空気がぴりっとしている。林原めぐみの声がいつもより低く、緊張を帯びている。それだけでわかる。今日はそういう映画だ、と。2回目に見たとき気づいたのは、冒頭のあるカットにすでに伏線が置かれていること。最初は完全に見落としていた。
顔を持つことの恐怖——灰原哀が「消えられない」世界の話
この映画が描いているのは、ミステリーでも恋愛でもなく、「顔」という呪いだと思っている。
世界中の防犯カメラを一元接続する洋上施設・パシフィック・ブイ。顔認識AIがリアルタイムで人物を特定できるシステム。これが稼働したとき、最も困るのは誰か。コナン映画の文脈でその問いに答えるのは、まったく難しくない。宮野志保——灰原哀——は、黒の組織にとって「死んだはずの人間」だ。その顔がシステムに拾われれば、逃げ場はない。
面白いのは、この映画が「監視社会の恐ろしさ」を社会問題として描こうとしているわけではない点だ。あくまで灰原個人の恐怖として描いている。彼女が恐れているのは国家でも管理社会でもなく、自分の「顔」そのものだ。顔を変えることができない。記憶を消せない。どれだけ「灰原哀」として生きていても、その輪郭には「宮野志保」が張り付いている。
林原めぐみが長年演じ続けてきたこのキャラクターの、ある種の終着点に近い問いがここにある。逃げ続けることの疲弊と、それでも今いる場所に留まろうとする意志。派手なアクションの合間に、それがちゃんと積み上がっていく。高山みなみが演じるコナンの「灰原を守る」という行動が、説明なしにそのまま感情として届くのは、この2人が積み上げてきた尺があるからだ。20年以上。それは伊達じゃない。
種﨑敦美が演じる直美・アルジェントというキャラクターの存在も、灰原との対比として機能している。同じ組織の内側を知る者として、選択肢の違いを静かに突きつけてくる。派手な役ではないが、場面の密度を上げている。
特に刺さったシーン
終盤、灰原が追い詰められる場面の林原めぐみの息遣いが、妙に長く記憶に残っている。台詞ではなく、呼吸。ああ、怖いんだな、と思った瞬間に自分も少し息を止めていた。劇場の音響で聞くとそれが余計に際立つ。Dolby Atmosだったか通常上映だったかで体験がかなり違うらしく、2回目は別の劇場で見たが確かに聴こえ方が変わった。
小山力也の毛利小五郎がほどよく間抜けで、ほどよく頼もしい場面も好きだ。コナン映画の毛利小五郎はある種の緩衝材で、あの人が出てくると場の空気が一瞬ほぐれる。それを何百本とこなしてきた人の安定感がある。
八丈島の海の描写が全体的に丁寧で、水面の光の揺れ方にスタッフの気合いが見えた。洋上施設のメカニカルなデザインと島の自然の対比が、この映画の「監視vs.逃げ場」という構図と地味にリンクしている。気づいたのは2回目だったが。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 灰原哀・宮野志保のファン。この映画は実質的に彼女の映画なので、そうでない人より明らかに刺さる
- 黒の組織の話が好きな人。コナン映画の中でも組織絡みの比重が高い
- 林原めぐみの演技を劇場音響で体験したい人
- コナン映画を毎年見ているが「たまには重いやつも見たい」と思っている人
- 監視・プライバシーというテーマをエンタメとして消費するのが好きな人
合わない人
- コナン映画に爽快なアクション活劇を求めている人。今作はどちらかというと心理的な重さが前面に出る
- 灰原哀というキャラクターへの思い入れが薄い人。テーマの中心が彼女なので、そこが響かないと少し物足りないかもしれない
- 原作・旧作に疎く、黒の組織周りの関係性を把握していない人。説明はそれほど多くない
次に見るなら
名探偵コナン 純黒の悪夢——黒の組織に特化したコナン映画という意味では2016年のこちらが直接の親戚。組織メンバーの掘り下げ方や緊張感の作り方が似ていて、黒鉄の魚影が好きなら確実に合う。こちらも組織の内側を知るキャラクターの葛藤が中心で、見比べると灰原の位置づけへの理解が深まる。
PSYCHO-PASS サイコパス(劇場版含む)——顔認識・監視システム・逃げられない社会という要素が刺さったなら、こちらがそのテーマを真正面から扱った作品として機能する。コナンのようなポップさはないが、「顔と行動が常に記録される世界に生きること」への問いかけは共鳴する部分が多い。
名探偵コナン ゼロの執行人——同じコナン映画でも、こちらは国家機関と個人の倫理という角度から似たようなテーマに触れている。安室透が中心になるため雰囲気はかなり変わるが、システムと人間の話として見ると繋がってくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+の主要6サービスで視聴できます。多くのプラットフォームに対応しているため、すでに契約しているサービスからすぐに楽しめます。自分のペースで何度でも見返せる配信環境が整っており、劇場で見逃した方にもおすすめです。






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