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ブラックキャット 遠ざかる猫
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | GONZO |
クリードはクロノスの存在を明かすためにメディアの注目を集めようとしている。一方、セフィリアはトレインの逃亡の謎を解き明かすため彼を探し求めるが、より邪悪な裏切り者の思わぬ獲物となってしまう。
作品概要・あらすじ
あらすじ
クリードはクロノスの存在を世間に暴露しようと、メディアを巻き込んだ大胆な計画を進める。一方、元クロノスの幹部・セフィリアはトレインが組織を離れた真相を追い、彼の行方を追跡する。しかしその調査の過程で、彼女は思わぬ敵の罠に嵌り危機的な状況に陥ってしまう。原作マンガのサイドストーリーを映像化したOVA作品。
みどころ・魅力
① アニメ本編では描かれなかったサイドストーリー
本作はテレビシリーズの補完的な位置づけのOVA作品で、クロノス絡みの陰謀をセフィリア視点から描く。本編ファンが「あのシーンの裏側」を追体験できる構成になっており、キャラクターへの理解がより深まる内容となっている。
② クリードとセフィリア、それぞれの野望が交差する緊張感
メディアを利用してクロノスを炙り出そうとするクリードと、トレインの謎を追うセフィリアという二つの思惑が複雑に絡み合う。陰謀・追跡・裏切りが凝縮された短編ながら、スピーディーな展開でテンポよく楽しめる。
③ アクションとコメディのバランス感覚
シリアスな陰謀劇を軸にしながらも、原作ならではの軽快なコメディ要素も健在。緊迫したシーンと笑えるシーンが絶妙に配置されており、シリアス一辺倒にならない『ブラックキャット』らしい独特の雰囲気が楽しめる。
キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 板垣伸 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 秋山由樹子 |
| 音楽 | 岩崎琢 |
| 美術監督 | 池田繁美 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | 高野頼子 「ダイヤの花」 |
| ED | パピーペット「Namidaboshi」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ブラックキャットにOVAがあるなんて、正直まったく知らなかった。TVシリーズは2005年にリアルタイムで追っていたのに、このタイトルを見つけたのはずっと後になってから。配信ライブラリを掘っていたら「あれ、これ何だ」となった、そういう出会い方だ。
見る前の予想は「総集編かな、あるいはファンディスク的な何か」だった。本編は26話あって、それなりにまとまった話だったから。ところが実際には、TVシリーズの後日談というか、本編では描ききれなかった人間関係の余白を拾っていくような内容で、最初の数分で「あ、これはちゃんとした話だ」と前のめりになった。2回目に見て気づいたのは、タイトルの「遠ざかる猫」という言葉の意味が、クライマックス前後でまるで違って見えてくること。1回目は逃げるトレインのことだと思っていたが、2回目は追うほうの話だと読めてくる。
「捕まえたい」という感情が、人をどこまで引きずるか
このOVAの核はクリードでもトレインでもなく、セフィリアだと思っている。あらすじを読んだとき「トレインの逃亡の謎を解き明かすため」という一文が引っかかった。TVシリーズを追っていれば、セフィリアにとってトレインが単なる追跡対象ではないことはわかっている。あの執着は理屈ではない。
アクションとコメディというジャンル表記を信じるなら、この作品はそれほど重くない。実際に見るとたしかにテンポは軽い。クリードのメディア工作という派手な騒動と、セフィリアの動線が交差しながら話が進む構造は、本編の大立ち回りに比べれば小さい話だ。でも小さい話の中に、「追いかけることをやめられない人間」という主題がしっかり入っている。
「遠ざかる猫」というタイトルは意地悪だと思う。猫は追えば逃げる。それでも追うほうは追うのをやめない。セフィリアにとってトレインはそういう存在で、このOVAはその構図を短い尺の中でもう一度確認させる話だ。そしてより邪悪な裏切り者というイレギュラーが入ることで、「追いかけていた側が狩られる側になる」という逆転が起きる。自分の執着が自分の隙をつくるという、地味に辛い話でもある。
TVシリーズが「トレインとセフィリアの距離」を大きな舞台で描いたとすれば、このOVAはその距離を別の角度から測り直している。本編を見ていればいるほど、26話では言葉にならなかった部分がここで少し言語化される感触がある。単体で見てもアクション短編として成立するが、TVシリーズ既見者が見ると意味の密度が上がる作品だ。
特に刺さったシーン
セフィリアが窮地に陥る中盤の展開が一番好きだ。追う側だった彼女が獲物になる瞬間の、あの空気の変わり方。CVの釘宮理恵の演技がここで効いていて、強がりと動揺が混在する声の質感が妙にリアルだった。本編でも何度も見ているキャラのはずなのに、このシーンで初めてセフィリアが「危うい人間」に見えた気がした。
クリードのメディア工作の場面は、悪役としての滑稽さとカリスマのバランスが本編より整理されていて見やすい。大げさな演説の中に本気の執念が透けて見える瞬間があって、そこで「あ、こいつやっぱり普通じゃないな」とちゃんと思わせてくれる。長尺では出しにくいタイプの濃さを、短い尺でうまく抽出している。
読んで見たくなったら——『ブラックキャット 遠ざかる猫』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ブラックキャットTVシリーズを完走していて、もう少し世界を見ていたい人
- セフィリアというキャラクターの核が好きな人(彼女の話なので)
- 30分前後で完結するアクション短編が好きな人
- 本編では描かれなかった余白や人間関係の隙間を埋めるタイプのコンテンツが好きな人
合わない人
- TVシリーズ未視聴のまま見ると人間関係の文脈がほぼわからない(単独作品として見ると薄い)
- 本編のような長編の緊張感・スケールを期待すると肩透かしになる
- クリード・セフィリアより、トレイン・スヴェン・イヴの主軸グループに思い入れが強い人
次に見るなら
まだ見ていないならブラックキャット(TVシリーズ)が先。このOVAはあくまで26話を見た後の話なので、順番を間違えると何も刺さらない。ナンバーズの人間関係とトレインの過去を踏まえた上で戻ってきてほしい。
トライガンは「過去を背負って逃げ続ける男」という構図が近い。ヴァッシュとトレインは方向性は違うが、「強さと孤独の両立」という軸が共鳴する。コメディとシリアスの混ぜ方も似ていて、切り替えのタイミングが好きな人は肌に合うと思う。
ダーカーザンブラックは、裏組織と能力者というジャンル的な文脈で続けて見ると気持ちいい。クロノスのような秘密組織と個人の戦いという構図に慣れている人なら、世界観の入り口はスムーズなはずだ。こちらのほうがトーンは重いが、質感の系譜として繋がっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ブラックキャット 遠ざかる猫』は、dアニメストアおよびHuluで視聴できます。テレビシリーズとあわせてOVAも配信されているため、本編を楽しんだ方はそのまま続けて視聴できます。両サービスとも月額サブスクリプションで他のアニメ作品もまとめて楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。