バウンティドッグ~月面のイブ~

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1994バウンティドッグ~月面のイブ~

バウンティドッグ~月面のイブ~

★ 2.7 / 5.0アクションSF
放送年1994年
フォーマットOVA
話数2話
原作オリジナル
制作Animate Film

未来、人類は月の荒涼とした大地に植民地を建設した。かつての荒野には今、堂々とした都市が立ち並ぶ。しかし人類の成功を望まない異星人勢力が存在し、ただ一人の男がそれを阻止できる。彼はバウンティドッグ調査部隊の一員で、最新鋭のサイボーグ傭兵チームに属している。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

近未来、人類は月面に都市を築き、宇宙開発の新たな時代を迎えていた。しかし、その繁栄を脅かす異星人勢力の暗躍が明らかになる。特殊調査部隊「バウンティドッグ」に所属するサイボーグ傭兵チームが、月面都市の存亡をかけた戦いに挑む。人類の未来と、男たちの誇りが交差するSFアクションOVA。

みどころ・魅力

① 90年代OVAならではの濃密な世界観

1994年制作のOVAとして、当時の劇場クオリティに迫る作画と音楽が結集されている。月面都市のハードSF的な描写と、サイボーグ傭兵という設定が融合した独特の世界観は、バブル後期の日本アニメが持つ熱量を今に伝えている。

② サイボーグ傭兵チームの男気あふれるドラマ

最新鋭の強化肉体を持ちながらも、それぞれの過去や信念を抱えるキャラクターたちの人間ドラマが軸となっている。チームの絆と葛藤が丁寧に描かれており、アクションだけでなくキャラクター同士の関係性にも見応えがある。

③ 異星人勢力との緊張感あるアクション

月面という特殊な舞台設定を活かした戦闘シーンが展開され、重力や閉鎖空間ならではの緊張感が生まれている。異星人勢力の脅威と人類の命運をかけた戦いは、短編ながらも濃密なSFアクションとして完結している。

キャスト・声優一覧

メイン
林原めぐみ
メイン
檜山修之
メイン
椎名へきる
サブ
緑川光

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スタッフ

監督ねぎしひろし
キャラクターデザイン士郎正宗
美術監督竹内敦志
OPかすみ「夜をぶっとばせ」

OP・ED

OP

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

きっかけはタイトルだった。「月面のイブ」——これは見るしかないでしょう、という謎の確信がある。1994年のOVA、全3話。TVシリーズの補完でも外伝でもなく、この作品単体で完結している。当時のSFアニメが月面に何を描こうとしていたか、それを掘り起こしたくて手を出した。

最初に流れてきたのは荒涼とした月面の映像と、妙に渋い世界観。「90年代のSFアクションOVAらしいな」と思いながら見ていたら、思いのほかサイボーグと孤独の話だった。2回目で気づいたのは、月面という舞台がただの設定ではなく、人間の「繁栄」への問いそのものになっているということ。地球から切り離された荒野に都市を作る。それは成功なのか、それとも別の何かなのか。

繁栄した場所ほど、守るものは醜くなる

月面に都市ができた。人類の成功だ——そう言いたいところだが、この作品が描くのはその「成功」の裏側にある腐敗と欲望だ。異星人勢力が人類を脅かすというストーリーラインは表向きで、本質は「作った側の人間が何を守ろうとしているか」に向いている。

主人公は最新鋭のサイボーグ傭兵チームの一員。つまり人間でも機械でもない、境界線上の存在だ。月という地球でも宇宙でもない場所で、人間でも機械でもない主人公が戦う。このダブルの「どちらでもない」構造は90年代のSFアニメが繰り返し取り組んだテーマだが、バウンティドッグはそれを月面という限定的な閉鎖空間に圧縮することで、逃げ場のなさを強調している。

「人類の成功を望まない異星人」という敵設定も面白い。なぜ望まないのか。そこには単純な侵略以上の何か——おそらく人類そのものへの根本的な不信——が透けて見える。月面のイブ、というタイトルが指す「イブ」が何の前夜なのかを考えると、作品が問いかけていることの輪郭が少しはっきりしてくる。楽園の前夜か。崩壊の前夜か。どちらにも読める。

90年代のOVAという媒体の制約がここでは逆に機能している。全3話という短さが、答えを出さずに終わることを許している。繁栄とは何か、守るとはどういうことか——作品は問いを投げたまま月面に置き去りにして終わる。それが不満なのか余韻なのかは、見た人間の数だけ分かれると思う。

特に刺さったシーン

林原めぐみの声が場面を変える瞬間がある。セリフの量ではなく、沈黙の前後の呼吸の変え方。感情を直接乗せるのではなく、一歩引いたところから滲み出させる演技は94年当時すでに完成されていて、2回目に見たときに「ここだったか」と思った。

檜山修之が演じるキャラクターの、序盤の啖呵を切るシーン。ああいう「言い切り」の気持ちよさは、彼の声の張り方が作る固有のテンポがある。他の声優に差し替えたら成立しないタイプの演技で、これも2回目に気づいた細部だ。

それから月面の都市のロングショット。CGの「CGっぽさ」が批判されがちな90年代の映像だが、セルとの合わさり方がこの作品では妙に空気感として機能している。汚く見えるのではなく、荒涼として見える。その差は小さいようで大きい。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 90年代SFアニメの空気感——荒廃感・サイボーグ・閉塞した近未来——が好きな人
  • 林原めぐみ緑川光檜山修之根谷美智子の演技を時代ごとに追っているコアなファン
  • 答えを出さずに問いを残す作品に、不満より余韻を感じられる人
  • OVA特有の「TVシリーズでは作れない密度」を楽しめる人

合わない人

  • ストーリーの解決・カタルシスをきちんと求める人(この作品は投げっぱなし気味)
  • 90年代作画・音響クオリティに慣れていない人(OVAとしても古い部類)
  • 今のところ配信も円盤も手段がなく、そもそも見られない(これが一番の問題)

次に見るなら

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993)——同時期の「都市と人間と戦争」を扱ったSF。月面のイブの持つ「繁栄の裏の腐敗」という問いに近いテーマを、より精度高く展開している。押井守節が強いが、SF好きなら外せない。

A・LI・CE(1998)——月面・サイボーグ・近未来という文脈で並べたくなるOVA。林原めぐみが主演という共通点もある。こちらも配信環境は厳しいが、90年代SFOVAを掘るなら芋づる式にたどり着く作品。

エクスパーゼノグラシアではなく、むしろブラックマジックM-66(1987)——士郎正宗原作のSFOVA。サイボーグと人間の境界、荒廃した未来という共通の土台がある。こちらは短くまとまっているので、バウンティドッグより入りやすい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『バウンティドッグ~月面のイブ~』は現在、国内主要サブスクサービスでの配信は確認されていません。視聴を検討される場合は、DVDやパッケージ購入をご検討ください。90年代OVAの熱量を直接体験できる作品として、コレクターズアイテムとしての価値も高い一作です。

よくある質問

Q. バウンティドッグはどこで見られますか?
A. 現時点では国内主要サブスクサービスでの配信は確認されていません。DVDなどのパッケージ版での視聴をご検討ください。
Q. 何話構成のOVAですか?
A. 全2話構成のOVA作品です。1994年にバンダイビジュアルよりリリースされ、月面を舞台にしたSFアクションが短編ながら凝縮された内容で描かれています。
Q. サイボーグや近未来SFが好きな人におすすめですか?
A. はい、おすすめです。サイボーグ傭兵チームが活躍するハードSF設定と、月面都市という舞台が好みに刺さる作品です。90年代OVA特有の濃密な作風も魅力のひとつです。
Q. 原作はありますか?
A. 本作はOVAオリジナル作品として制作されています。漫画や小説などの原作はなく、アニメ単独の作品として完結しています。

まとめ

『バウンティドッグ~月面のイブ~』は現在、国内主要サブスクサービスでの配信は確認されていません。視聴を検討される場合は、DVDやパッケージ購入をご検討ください。90年代OVAの熱量を直接体験できる作品として、コレクターズアイテムとしての価値も高い一作です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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