真・女神転生 東京黙示録

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1995真・女神転生 東京黙示録

真・女神転生 東京黙示録

★ 2.5 / 5.0アクションSF超自然
放送年1995年
フォーマットOVA
話数2話
原作漫画
制作J.C.STAFF

悪魔のプログラムが東京行きの満員旅客機で起動し、目に見えない悪魔の群れが飛行機を炎の中へ墜落させる。乗客全員が即座に殺害されるが、このプログラムの所有者で地獄の盟友であるアキト・コバヤシだけが生き残る。アキトの小学校の旧友であるコジロウ・ソーマは、彼が学校に復学したことに驚く。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

悪魔召喚プログラムが東京行きの旅客機で起動し、乗客全員が目に見えない悪魔の群れによって命を落とす。唯一生き残ったのは、プログラムの所有者であり悪魔と盟約を結ぶ少年・アキト・コバヤシだった。やがてアキトは何事もなかったかのように小学校へ復学するが、旧友の相馬コジロウはその不可解な生還に違和感を覚える。人知を超えた力と謎を抱えたアキトをめぐり、現代東京を舞台に悪魔との戦いが幕を開ける。

みどころ・魅力

① 90年代ダークファンタジーの濃密な空気感

メガテンシリーズ特有の「現代都市×悪魔」という世界観をOVAならではの密度で映像化。1995年当時のセル画ならではのざらついたリアリティが、悪魔の脅威と終末的な緊張感をより生々しく伝える。ゲームファンにとっても原点回帰ともいえる作風が刺さる。

② 旅客機墜落から始まる衝撃の幕開け

物語の冒頭、満員の旅客機が悪魔に制圧され炎上墜落するというインパクト抜群の導入部は、シリーズの持つ容赦のないダークネスを一気に体現している。主人公の特異な立場と謎を最短距離で提示する構成は、短編OVAとして完成度が高い。

③ 悪魔と人間の歪んだ共存関係の描写

「悪魔と盟約を結ぶ少年」という設定は、善悪の単純な二項対立を崩す。アキトとコジロウの関係性を通じて、力を持つことの孤独や友情の亀裂が描かれており、アクション一辺倒にならない人間ドラマとしての側面も見どころのひとつ。

キャスト・声優一覧

八神咲
八神咲
メイン
三石琴乃
相馬小次郎
相馬小次郎
メイン
緑川光
小林章人
小林章人
メイン
檜山修之
三浦陽介
三浦陽介
サブ
森川智之
日下茉莉花
日下茉莉花
サブ
小森まなみ
九鬼武彦
九鬼武彦
サブ
山寺宏一
澁澤京子
澁澤京子
サブ
椎名へきる
サブ
加藤精三
ガギソン
ガギソン
サブ
梅津秀行

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スタッフ

監督ヤマサキオサム
原作鈴木一也
原案キャラデザ御祗島千明
キャラクターデザイン大貫健一
音楽池頼広、百瀬慶一
美術監督新井寅雄
音響監督松岡裕紀

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

メガテンのアニメがあるとは、まったく知らなかった。ゲームシリーズとしての真・女神転生は知っていても、OVA化されていたという事実は完全に死角に入っていた。1995年という時代を考えると、それもそのはずで、当時は「ゲーム原作アニメのOVA」という形態が乱立していた時期で、追いきれないまま消えていった作品が山ほどある。そのひとつがこれだった。

見始めてまず驚いたのは、冒頭の容赦のなさだ。旅客機に乗り合わせた人間が、全員死ぬ。例外なく、あっさりと。生き残るのは悪魔プログラムの所有者だけ。その理不尽な「選別」を開幕3分以内に叩きつけてくる構成は、TVシリーズではまず許可されない密度で、OVAというフォーマットの自由さが全面に出ている。2回目に見たとき気づいたのは、あの旅客機のシーンが単なるつかみではなく、作品全体のルールの宣言だということだ。この世界では「悪魔と繋がっている者が生き延びる」。それだけが唯一の法則として機能している。

なお、本作はゲーム版のダイレクトな続編や補完作品というわけではなく、世界観・設定を借りた独立したストーリーとして機能している。ゲーム未プレイでも入れるが、あのシリーズの空気感——救いのなさ、東京という都市の魔的な側面——を知っていると、受け取れる情報量が増える。

契約によって生き残った者は、契約のない友人と同じ場所に立てるのか

表面だけ見ると、これは「悪魔が東京に現れる」類の終末アクションOVAだ。しかし、実際に作品の中心にあるのはもっと地味で根深い問いだと思う。小林章人(CV:檜山修之)は、悪魔のプログラムを持ち、地獄と盟約を結んでいる。その理由で、旅客機の全滅から一人だけ生き残る。そして学校に戻る。幼馴染の相馬小次郎(CV:緑川光)のもとに。

この「学校に戻る」という行動が、作品の奇妙さの核心だ。悪魔と繋がった者が、制服を着て教室に座っている。それは日常への偽装であると同時に、何かを保とうとする意志でもある。緑川光の演じる小次郎は、その「帰ってきた友人」に対して純粋な驚きと再会の喜びを向けるが、その純粋さが作品全体を通じてじわじわと削られていく。

1995年という時代の文脈で言うと、「選ばれた者と選ばれなかった者の断絶」というテーマは、ちょうどこの時期のアニメや漫画に繰り返し出てくる。エヴァの直前、という時期感。特殊な力を持った者が日常に紛れ込もうとして、紛れ込めないことに気づく、あの構造がここにもある。ただ本作が少し違うのは、その力が「選ばれた才能」ではなく「契約の結果」だという点だ。章人は天才でも主人公的な特別感がある少年でもない。ただ、あるプログラムを持っていた。それだけで生死が分かれた。

その不条理さは、ゲーム版メガテンシリーズが一貫して持つトーンと地続きで、「善悪の問題ではなく、契約の有無の問題」として世界が動いている。三石琴乃の演じる八神咲というキャラクターが持つ影も、この世界のルールの中でどう立ち位置を取るかという問題として読めた。山寺宏一の九鬼武彦にしても、あの声の重さがキャラクターに必要な「この世界に最初から慣れている者」の質感を担保していて、森川智之の三浦陽介との対比でどちらが「外側の論理を持っている人間か」が声だけで判別できる。

単なるアクションOVAではなく、友情と契約のどちらが現実に機能するかを問う話として読むと、90分に満たない尺の中に意外な密度がある。

特に刺さったシーン

冒頭の旅客機シーンは、どう考えても今の時代には通らない演出だと思いながら見た。乗客が悲鳴を上げる間もなく炎に包まれる。章人だけが、なぜか無傷で残っている。その静けさ。爆発の後の静けさに、檜山修之の息の詰まったような沈黙が重なるところで、「このOVAは説明しないつもりだ」とわかった。視聴者に「なぜ生き残ったか」を咀嚼する時間を与えずに次の場面へ行く。その速度が90年代OVAの体温で、2回目に見るとその無説明さが親切に思えてくる不思議さがある。

もう一か所、緑川光の小次郎が章人の変化に初めて気づくような間があるシーン——具体的な台詞の記憶より、その「気づいてしまった側の黙り方」の演技が残っている。緑川光はああいう「言わないことで表現する」間の使い方がうまくて、このOVAで彼が主要キャストとしてキャスティングされた理由が、そこを見ると腑に落ちる。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ゲーム版メガテンシリーズをある程度知っていて、あの世界観がアニメでどう表現されたか気になる人
  • 90年代ダーク系OVAのテクスチャ——作画のクセ、声優陣の座組、終末的な東京描写——が好きな人
  • 説明過多なアニメより、「とにかく世界に放り込まれて自分で解釈する」構造の方が合う人
  • 檜山修之緑川光山寺宏一の三者が同じ作品で聞けることに価値を感じる声優ファン

合わない人

  • ゲーム版の設定知識がないと文脈がつかみにくい、と感じる人(本作はあまり丁寧に背景を語らない)
  • キャラクターの内面描写や感情の掘り下げを重視する人(アクション・雰囲気優先の作品)
  • 現在の配信サービスでは視聴できず、DVD購入が必要なため、気軽に試せない環境の人

次に見るなら

同じ「悪魔が東京に侵食する」構造で、より映像の完成度が高い作品を求めるなら妖獣都市(1987年OVA)がある。都市と魔界の境界が曖昧になっていく設定と、救いのない大人向けのトーンが本作と地続きで、川尻善昭の演出による画面の密度は今見ても古びていない。

「選ばれた者と普通の人間の断絶」というテーマをより深く掘り下げた作品としてデビルマンOVA版(1987〜1990年)も近い。悪魔と融合することで人間を超えた者が、人間の友人をどう守ろうとするか。構造的な相似がある。ゴアや暴力表現は強めだが、それ込みで「この時代のダーク系OVAが何を描こうとしていたか」の文脈として見られる。

やや毛色が違うが、「敵対的な力を持つ存在と普通の学校生活」という組み合わせに惹かれたなら地獄先生ぬ〜べ〜の世界観との親和性が高い。アニメ版はトーンが柔らかくなるが、原作漫画の初期は本作に近い不穏さを持っている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
現時点で「真・女神転生 東京黙示録」の公式配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にあたっては、DVDやBlu-rayなどのパッケージメディアをご利用ください。メガテンシリーズの歴史を知るうえでも貴重な一作ですので、ぜひ機会を見つけて視聴してみてください。

よくある質問

Q. 真・女神転生 東京黙示録はゲームと繋がっていますか?
A. ゲーム版「真・女神転生if…」を原作としたOVA作品です。ゲームの世界観やキャラクターを下敷きにしつつ、アニメ独自の展開が描かれているため、ゲーム未プレイでも楽しめます。
Q. 何話構成ですか?
A. 全2話のOVA作品です。各話約30分で、コンパクトながらも濃密なストーリーが展開されます。短時間で視聴できるため、メガテンシリーズ入門作としてもおすすめです。
Q. グロ・残酷描写はありますか?
A. あります。冒頭の旅客機シーンをはじめ、悪魔との戦闘では血や暴力描写が含まれます。メガテンシリーズ特有のダークな世界観が色濃く反映されているため、苦手な方はご注意ください。
Q. 現在どこで視聴できますか?
A. 現時点では公式の配信サービスでの配信は確認されていません。DVDなどのパッケージメディアでの視聴が主な手段となります。今後の配信開始に備えて、各サービスをチェックしておくとよいでしょう。

まとめ

現時点で「真・女神転生 東京黙示録」の公式配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にあたっては、DVDやBlu-rayなどのパッケージメディアをご利用ください。メガテンシリーズの歴史を知るうえでも貴重な一作ですので、ぜひ機会を見つけて視聴してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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