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彩雲国物語
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 39話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | MADHOUSE |
彩雲国物語 彩雲国は8つの州から成り立っている。新皇帝・紫劉輝は朝廷に関心を示さず、男性への愛情を公然と示している。重要な家系・香家の出身ながら貧困に苦しむ首麗は、皇帝を良好な皇帝へ導くため、皇帝の妾になることを引き受ける。
作品概要・あらすじ
あらすじ
彩雲国は八つの州から成る大国。名門・紅家に生まれながら極貧の暮らしを送る紅秀麗は、聡明で働き者の少女です。新たに即位した若き皇帝・紫劉輝は政務に関心を示さず、頼りない君主と見なされていました。そんな折、秀麗は「皇帝を立派な君主へ導いてほしい」という依頼を受け、多額の報酬と引き換えに貴妃として後宮入りすることに。型破りな后と、心に影を抱えた皇帝――二人の出会いをきっかけに、宮廷を舞台とした成長と政治、そして淡い恋の物語が静かに動き出します。みどころ・魅力
① 身分や性別の壁に挑むヒロイン
紅秀麗は「女性は官吏になれない」という時代の制約の中で、知恵と努力を武器に自ら道を切り開いていきます。逆境に折れない前向きさと聡明さが物語の軸となり、自立した女性像の先駆けとして幅広い世代の共感を集めてきました。② 重層的に描かれる群像劇
皇帝・劉輝をはじめ、個性豊かな官吏や貴族たちが数多く登場します。それぞれが抱える事情や信念が丁寧に描かれ、恋愛だけでなく友情や師弟関係など、人と人との関わりが多層的に紡がれていくのが大きな魅力です。③ 緻密な中華風ファンタジーの世界観
架空の大国・彩雲国を舞台に、宮廷政治や科挙、貴族社会が細やかに描かれます。きらびやかな衣装や情緒ある背景美術も見どころで、歴史絵巻のような重厚な雰囲気にじっくりと浸れる作品です。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 宍戸淳 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉田玲子 |
| 原作 | 雪乃紗衣 |
| 原案キャラデザ | 由羅カイリ |
| キャラクターデザイン | 大島美和 |
| 音楽 | 梁邦彦 |
| 美術監督 | 西倉力 |
| 音響監督 | 藤山房伸 |
| OP | 綾香平原「はじまりの風」 |
| ED | タイナカ彩智「最高のかたおもい」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけは、たぶん十年くらい前から知っていた。「彩雲国物語」。なのに一度も見ていなくて、頭の中では勝手に『誰かが女装して後宮に潜り込む話』ということになっていた。今思えば完全に別の作品と混ざっている。実際に見始めたら、潜り込むのは女装した誰かではなく、男に生まれた皇帝のほうが「女に興味がないふり」をして玉座にだらけて座っていて、そこへ貧乏な名家の娘が妃として送り込まれる、という話だった。最初はゆったりした宮廷ものだろうと油断して見ていたのに、二話三話と進むうちに、これは「働きたい女の話」だと気づいて、寝転がっていた姿勢を正した。名前だけ知っていて中身を勝手に決めつけている作品ほど、見るとだいたい裏切られる。いい意味で。
「妃」ではなく「官吏」になりたかった、ひとりの女の話
彩雲国は八つの州からなる国で、新しい皇帝・紫劉輝は政治にまるで関心がない。男にしか興味がないと公言して、玉座でだらけている。そこへ送り込まれるのが紅秀麗だ。名家・紅家の生まれなのに、家は驚くほど貧乏。彼女は皇帝の妃として後宮に入るのだが、本人がほしいのは寵愛でも后の位でもない。働いて、自分の手で金を稼ぎ、いずれは官吏になること——女に科挙の受験すら許されていない国で、それを大真面目に望んでいる。
序盤は『後宮で皇帝を立派に育てる内助の話』に見える。でも見ているうちに、秀麗が一番ほしがっているのは皇帝の隣の席ではなく、官庁の机のほうだと分かってくる。これは妃になる女の話ではなく、『妃にされかけた女が、自分の名前で働き口を勝ち取るまで』の話だ。家の格でも、嫁ぎ先でもなく、自分の能力で評価される場所へ行きたい——その願いが、ふわっとした言葉ではなく、生活費の計算と一緒に語られるのが妙にリアルで、私はそこで好きになった。
面白いのは、隠しごとをしているのが秀麗だけじゃないところだ。劉輝は『女に興味がない皇帝』を演じることで本心を隠しているし、彼女に仕える静蘭も、穏やかな家人の顔の下に別の素性を隠している。みんな、生まれや立場で勝手に割り振られた役をいったん脱いで、自分が本当に立ちたい場所に立とうとしている。二回目に見て一番刺さったのはそこだった。女装して潜り込む話だと勘違いしていた『正体を隠す』というイメージは、作品としては的外れなのに、テーマの芯だけは妙に当たっていた。役を脱ぐ話、と言い換えれば、私の記憶もそんなに間違っていなかったのかもしれない。
特に刺さったシーン
声の話をさせてほしい。紅秀麗の桑島法子が、とにかく『芯はあるのに偉そうにしない』声で、貧乏暮らしの所帯じみた台詞も、官を志す真剣な台詞も、同じ温度で言い切る。終盤、秀麗が自分の望みをまっすぐ口にするあたりで、思わず画面に向かってうなずいてしまった。
脇も贅沢で、紫劉輝の関智一はだらけた皇帝の情けなさと、ふとした瞬間に覗く本気を、きれいに行き来する。静蘭の緑川光は、にこやかな家人の顔の下にある底の知れなさが声だけで伝わってくるし、藍楸瑛の森川智之の、軽薄なのに憎めない感じもいい。そして茶朔洵の子安武人。出てきた瞬間に画面の空気が変わる、あの『甘いのにどこか怖い』声は、こういう役のためにこの世にあるんだと思う。中盤、彼が穏やかに微笑みながら不穏なことを言うシーンで、背筋がひやっとして、巻き戻してもう一回聞いた。
読んで見たくなったら——『彩雲国物語』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 宮廷の駆け引きと、腕っぷしではなく頭で勝つ展開が好きな人
- 「立場で役割を勝手に決められること」への反発に、心当たりがある人
- ゆっくり積み上がっていく群像劇に、何話か時間を預けられる人
合わない人
- 一話のうちに派手な事件が起きないと乗れない人
- 恋愛をメインディッシュで食べたい人(ここでは上品な付け合わせくらいの量)
- テンポの速いバトルや、わかりやすい爽快感を求めている人
次に見るなら
十二国記が好きなら、というより、秀麗の話が刺さったなら次はこれだと思う。異世界の王朝で、選ばれた者が為政者として容赦なく鍛えられていく重厚な政治劇。立場に押しつぶされそうになりながら立つ主人公が見たいならこっち。
薬屋のひとりごともおすすめで、後宮を舞台に、知恵だけで次々と問題を解いていく娘の話。秀麗の『頭で勝つ』気持ちよさが好きだったなら、まず外さない。雰囲気も近い。
もう一本挙げるなら暁のヨナ。王宮を追われた姫が、自分の足で立ち上がっていく。守られる側から、自分で戦う側へ変わっていく主人公が見たいなら合うはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「彩雲国物語」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで視聴できます。複数の主要な配信サービスで取り扱われているため、ご自身が利用しやすいサービスを選んで楽しめます。じっくりと紡がれる宮廷ファンタジーを、好きなタイミングで視聴できる環境が整っています。


