BRONZE KoJI NANJo cathexis

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1994BRONZE KoJI NANJo cathexis

BRONZE KoJI NANJo cathexis

★ 2.5 / 5.0ドラマ音楽
放送年1994年
フォーマットOVA
話数1話
原作漫画
制作MADHOUSE

南条光の音楽ビデオ5作品で構成された30分のOVAです。拓人と南条の未公開シーンが新たに追加されており、最後には尾崎南によるオリジナルアートギャラリーが収録されています。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

『BRONZE KoJI NANJo cathexis』は、1994年にリリースされた約30分のOVA。南条光の楽曲にあわせた5本のミュージックビデオを軸に構成されており、本編では描かれなかった拓人と南条の未公開シーンが新たに追加収録されています。さらに、原作者・尾崎南が手がけたオリジナルアートギャラリーを収めた、作品の世界観を深く堪能できるファン向けの映像集です。

みどころ・魅力

① 南条光の楽曲で紡ぐ5本のミュージックビデオ

アイドル・南条光の音楽をテーマに、映像と音楽が一体となったミュージックビデオが5作品収録されています。原作の世界観を損なわず、楽曲の魅力を最大限に引き出した映像表現は、音楽ファンにも見応え十分な仕上がりです。

② 本編未公開の拓人×南条シーンが追加収録

通常の放送・販売版では見られなかった、拓人と南条の貴重なシーンが本作に新収録されています。二人の関係性をより深く掘り下げた内容となっており、原作ファンにとっては見逃せない特典映像的な位置づけです。

③ 尾崎南によるオリジナルアートギャラリー

本OVAのラストには、原作者・尾崎南が描き下ろしたオリジナルイラストによるアートギャラリーが収録されています。作品の雰囲気を凝縮したビジュアルが続くギャラリーパートは、コレクターズアイテムとしての価値も高い見どころです。

キャスト・声優一覧

南條晃司
南條晃司
メイン
泉拓人
泉拓人
メイン
渋谷克巳
渋谷克巳
サブ

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スタッフ

監督りんたろう
シリーズ構成浦畑達彦
美術監督青木勝志
音響監督本田保則

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

BRONZEのOVAを一通り見終えたあと、こういう作品の存在を知ることになる。配信はどこにもない。Amazonで中古を掘って、届くまで数日待って、ようやく見られる。1994年という年号が、そのすべてを説明している。
最初は「ミュージッククリップ5本の集成」という構成に戸惑った。これはアニメなのか、アーティストのPV集なのか。でも2周目で気づいた。南条光の楽曲が物語の代わりを引き受けていて、拓人との未収録シーンが差し挟まれることで、本編OVAでは描ききれなかった関係の輪郭が浮かび上がる。30分でやっていることは、思ったより繊細だった。

歌にしか言えないことが、ある——南条光と拓人の「語られなかった距離」

この作品が本編OVAと根本的に違うのは、物語を「語らない」という選択にある。5本のミュージッククリップという形式は、台詞によって関係性を説明することを最初から放棄している。かわりに音楽が、映像が、南条光という男の内面を代弁する。
尾崎南の作品世界では、登場人物たちはしばしば直接的な感情表現を避ける。特に南条は、拓人への感情を言語化することに抵抗を示すキャラクターだ。だからこそ、ミュージッククリップという形式が機能する。歌詞の中に滑り込ませた言葉、楽曲のトーンが纏う色——それが南条の「言えないこと」を代替している。
さらに、本編では未収録だった拓人との新規シーンが追加されているという点が重要だ。これは単なる「おまけ」ではない。なぜここで、このシーンを追加したのか。本編OVAを見た後にこの作品を手に取る観客に向けて、「あのとき南条が何を感じていたか」を補完するように設計されている。
ラストに収録された尾崎南によるオリジナルアートギャラリーも、そのコンセプトの延長線上にある。作者自身が描いた絵が並ぶことで、作品世界が「完結した物語」ではなく「まだ続いている何か」として余韻を残す。コアファン向けのOVAが辿り着く先として、これ以上ない終わり方だと思っている。

特に刺さったシーン

ミュージッククリップとして組まれた映像の中に、拓人との未収録シーンが差し込まれる瞬間がある。楽曲の流れを突如として遮るわけではなく、自然な呼吸のように挿入される。それがかえって、「あ、ここは南条の記憶の中の拓人だ」という感覚を引き起こす。
声優陣の演技は、このパートでの情報量が少ない分だけ、声の質感そのものが前に出る。叫ばない、語らない。だからこそ一音一音の重さが際立つ。1994年という時代の音響で聴くと、それが妙にリアルな手触りになった。デジタルで均されていない、少し荒い音の粒が、かえってキャラクターの感情に近い気がした。
ラストのアートギャラリーは、映像として見ているというより、画集をめくっているような感覚になる。止まった絵の中に動いていた物語が閉じ込められていて、じっと見ていると妙な気持ちになった。これが尾崎南の直筆だと思うと、重さが違う。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • BRONZEの本編OVAを見た上でさらに深く潜りたい人
  • 90年代BL寄りアニメの空気感(作画・演出の荒さも込みで)が好きな人
  • 音楽とアニメが交差する作品形式に抵抗がない人
  • 「配信なし・中古を掘る」という行為自体を楽しめる人
  • 尾崎南の絵が好きで、作者直筆アートギャラリーに価値を感じる人

合わない人

  • BRONZEを知らない状態でこれだけ見ても関係性の文脈がほぼ共有されない
  • ストーリーの起承転結を求める人
  • ミュージッククリップ形式のアニメが苦手な人
  • 配信で気軽に視聴したい人(そもそも手段がない)

次に見るなら

まず何より、BRONZE ぼくらの天使が消えていくの本編OVA。1994〜1995年にかけてリリースされたシリーズで、cathexisはその補完作として機能している。本編なしにcathexisを見ても、南条と拓人の関係性の重さが半分も伝わらない。順番は絶対に本編が先。

同じ時代の雰囲気を探すならFAKE(1996年OVA)。BL的な関係性を中心に据えながらアクションとユーモアで包んだ作品で、こちらは単体で完結しているので入りやすい。90年代という時代の「BL寄りOVA」の作り方を横断的に見たいなら、cathexisとセットで手元に置いておきたい一本。

音楽とアニメが交差するという意味ではEARTHIAN(1989〜1996年)も近い。こちらも配信はほぼないが、世界観と作画の密度でコアファンを掴み続けている。cathexisと同じく「正規の流通に乗っていない名作」として、探す価値がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
現在、『BRONZE KoJI NANJo cathexis』はサブスクリプションサービスを含むオンライン配信プラットフォームでの配信は確認されていません。視聴にはVHSやLD等のパッケージ版を入手する必要があります。1990年代の希少な作品ですので、中古市場や専門店での入手をご検討ください。

よくある質問

Q. 『BRONZE KoJI NANJo cathexis』はどこで視聴できますか?
A. 現在、サブスクや動画配信サービスでの配信は確認されていません。中古のVHS・LDを取り扱う専門店やフリマアプリなどを通じてパッケージを入手するのが現実的な手段です。
Q. BRONZEとはどんな作品ですか?
A. 尾崎南による人気少女漫画を原作としたアニメ作品です。アイドルの南条光とフィギュアスケーター・永野拓人の関係を描いた作品で、1990年代に多くのファンを獲得しました。
Q. 通常のBRONZE OVAとの違いは何ですか?
A. 本作は南条光のミュージックビデオ5作品を中心に構成した特別仕様の映像集です。未公開シーンや尾崎南のアートギャラリーが収録されており、通常のドラマ仕立てのOVAとは異なる内容となっています。
Q. 「cathexis」とはどういう意味ですか?
A. 「cathexis(カセクシス)」は精神分析用語で、ある対象に感情的・精神的エネルギーが集中する状態を指します。南条光への強い執着や愛情を象徴するタイトルとして使われていると解釈されています。

まとめ

現在、『BRONZE KoJI NANJo cathexis』はサブスクリプションサービスを含むオンライン配信プラットフォームでの配信は確認されていません。視聴にはVHSやLD等のパッケージ版を入手する必要があります。1990年代の希少な作品ですので、中古市場や専門店での入手をご検討ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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