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デビルマン 妖鳥シレーヌ編
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Oh! Production |
悪魔は実在し、その力は人間の理解を超えている。人間は悪魔との戦いで勝つ見込みがない。悪魔を倒せるのは悪魔だけという論理から、良い心を持つ友人・不動明が悪魔に憑依されるよう計画を立てる。心が清廉ならば、人間のままで悪魔の力を制御できるかもしれないという考えから。
作品概要・あらすじ
あらすじ
悪魔の力を宿した青年・不動明は、人間の心を持ちながら悪魔と戦う存在「デビルマン」として生きていた。そこへ、悪魔族の中でも屈指の戦闘力を誇る妖鳥シレーヌが刺客として現れる。アモンへの執着を胸に秘めたシレーヌは、その身に宿る飛翔能力と鋭利な爪を駆使し、デビルマンへと凄絶な戦いを挑む。憎悪と哀愁が交錯する中、二者の死闘は壮絶な結末へと向かっていく。みどころ・魅力
① シレーヌが放つ圧倒的な美しさと狂気
翼を持つ悪魔・シレーヌのビジュアルは、妖艶さと凄みを兼ね備えた唯一無二の存在感を放つ。悪意と哀愁が同居するキャラクター造形は原作の魅力を忠実に再現しており、登場シーンのインパクトは今なお色あせない。② 感情が剥き出しになる肉弾戦の迫力
単純な善悪対立ではなく、アモンへの執着という感情が絡み合う戦闘シーンが本作の核心。空中を舞いながら繰り広げられる激突は、1990年代OVAとしては水準を大きく超えた作画密度で描かれており、息をのむ臨場感がある。③ 原作の悲劇性を凝縮した濃密な尺
短編OVAながら、永井豪原作が持つ哲学的テーマ——人と悪魔の境界、力と心の葛藤——をコンパクトに体感できる構成が秀逸。デビルマンシリーズ入門としても、原作ファンの再鑑賞としても満足度が高い一作。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 飯田馬之介 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 小松原一男 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 美術監督 | 海老沢一男、宮前光春 |
| 音響監督 | 千葉繁 |
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アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「シレーヌ」という名前だけはずっと知っていた。デビルマンを語る人間が必ず口にする名前。調べると女性型の悪魔で、羽があって、かなり強い、ということはわかった。でも原作漫画も永井豪版OVAも通ってこなかったまま、名前だけが記憶に浮遊していた。
1990年のOVAだから、作画は今の基準で見ると当然古い。それを覚悟して再生したら、冒頭数分で「あ、これは当時のレベルじゃない」と気づいた。動く。ちゃんと動く悪魔が、ちゃんと怖い顔をしている。最初に見たとき感じた「古さを差し引いても引き込まれる」という感覚は、2回目に見ると「差し引きが不要だった」に変わっていた。怖いものは怖い。
「人間でいること」の意味を、悪魔の体を借りて問い続ける話
デビルマンというシリーズを貫くテーマは、単純に言えば「悪魔に憑依された人間がどこまで人間でいられるか」だ。この妖鳥シレーヌ編はその問いを、対立する二者——不動明とシレーヌ——の激突を通じて圧縮して見せる。
面白いのは、シレーヌが単なる「強い敵」として描かれていない点だ。彼女には彼女なりの論理があり、美学がある。悪魔としての誇りがあり、デビルマン(デーモンでありながら人間に与する者)への怒りがある。その怒りは、ある意味で筋が通っている。裏切り者への憎しみというのは、どんな立場にあっても発生しうる感情だ。
速水奨が演じる不動明は、声だけでその「人間性の揺らぎ」を表現している。戦闘中の咆哮は明らかに悪魔のそれなのに、戦いの合間に挟まれる声のトーンは少年のそれだ。一人の声優がその振れ幅を担っている。2回目に見るとここが特に効いてくる。「悪魔の力を借りているだけなのか、それとももう半分悪魔なのか」というラインを、台詞ではなく声質の変化で示している。
1990年という時代に、永井豪のこの設定がどれほど異質だったかを考えると、このOVAの存在意義がより明確になる。ヒーローが完全な善ではない、敵が完全な悪ではない——という構造は今では珍しくないが、30年以上前にそれを少年漫画の原作で成立させていたことの意味は重い。シレーヌ編はそのエッセンスを60分前後に凝縮した、シリーズ入門としても機能する一本だ。
特に刺さったシーン
終盤のシレーヌとの決着に向かう流れで、青野武が演じるジンメンが登場するシーンがある。ジンメンという悪魔は、甲羅に取り込んだ人間の顔を持つという設定で、視覚的にも概念的にも相当きつい。青野武の声はああいう「底意地の悪い愉悦」を乗せるのが抜群にうまくて、喋るたびに生理的な不快感が増す。褒めている。
シレーヌとの最終的な激突は、ここに感情的な重さが乗っていなければただの派手なバトルで終わっていたはずだ。でもそうならないのは、それまでの積み上げがあるから。「なぜ二人が戦わなければならないか」が腑に落ちた状態で見る終盤は、アクションとして以上のものになっている。初見で「激しいな」と思ったシーンが、2回目で「悲しいな」に変わった。
読んで見たくなったら——『デビルマン 妖鳥シレーヌ編』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 永井豪の原作漫画を通っているか、デビルマンというシリーズの概要を知っている人
- 80〜90年代OVAのアクション作画に免疫がある、またはその時代の熱量を楽しめる人
- 「善悪が曖昧な主人公」「敵にも筋の通った動機がある」系のドラマが好きな人
- 速水奨・青野武・立木文彦ら昭和〜平成声優の演技を声質で聞き分けられる層
- 60〜70分で完結する、コンパクトで濃密なOVAを求めている人
合わない人
- グロテスクな描写(人間の顔が悪魔に取り込まれるなど)が苦手な人
- TVシリーズのような丁寧な導入・キャラクター紹介を期待する人(OVAなので説明は最低限)
- 現代の作画クオリティが前提になっている人(慣れるまでに時間がかかる可能性あり)
- デビルマンという作品のダークなトーン・世界観に事前に興味がない人
次に見るなら
デビルマン レディーが気になるなら、同じ永井豪原作のダーク路線として続けて追いやすい。シレーヌ編で感じた「悪魔と人間の境界線」というテーマが別角度で展開されており、こちらはTVシリーズなので話数をかけて掘り下げる構成になっている。
「古いOVAだけど密度が高い」という体験が良かったなら、バイオレンス・ジャックも永井豪の世界観を引き継いでいる作品として名前が挙がる。世界観の暗さと過激さという意味ではシレーヌ編の延長線上にある。
「敵にも論理がある対立構造のアクション」に刺さった人には、獣神ライガーや同時代の永井豪スーパーロボット系より、むしろ北斗の拳OVA群を薦めたい。時代も近く、声優陣に重なりがあり、「人間を超えた力を持つ者の孤独と戦い」というテーマが共鳴する。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『デビルマン 妖鳥シレーヌ編』は現在、**dアニメストア**および**DMM TV**にて配信中です。どちらのサービスでも手軽に視聴できますので、気になった方はぜひ確認してみてください。短編OVAのため一気に楽しめる作品です。


